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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

Hollow Vine(ヴィンテージ)

岩SHOW

 《適者生存》は素晴らしいカードだ。後にも先にも、ここまでの強さのクリーチャーサーチ呪文は作られていない。

 これと大量のクリーチャーを適当に採用しているだけである程度のデッキにはなる。そんな雑な強さも魅力だが、1枚挿しするクリーチャーにこだわったり、ただのサーチではなくコンボとして成立させたり。奥が深い1枚なのだ。

 《適者生存》を使ったデッキ、「○○サバイバル」と呼ばれるものは過去何パターンか登場したが、いずれも魅力的だった。三度の飯よりサバイバル……いや、これは言い過ぎた。食べることは欠かせないが、それと並ぶくらいにサバイバルデッキをプレイするのは楽しいことである。

 現在はレガシーでの禁止もあって、これデッキにを4枚採用できるのはヴィンテージのみという状況。ヴィンテージで《適者生存》、どんなデッキになるか想像できない人もいるんじゃないかな。過去には《ゴブリンの溶接工》で《隔離するタイタン》なんかを墓地から引っ張り出すデッキもあったが(古き良き時代だ)、今はもっともっと攻撃的なデッキが使われている。キーカードは皆もよく知る《虚ろな者》!

kaluma - 「Hollow Vine」
Magic Online Competitive Vintage Constructed League 5勝0敗 / ヴィンテージ (2018年5月19日)[MO]
1 《
1 《Savannah
1 《Tropical Island
2 《Bayou
2 《Taiga
1 《吹きさらしの荒野
2 《霧深い雨林
2 《新緑の地下墓地
1 《樹木茂る山麓
1 《ガイアの揺籃の地
3 《Bazaar of Baghdad
-土地(17)-

4 《日を浴びるルートワラ
3 《極楽鳥
3 《死儀礼のシャーマン
2 《貴族の教主
3 《闇の腹心
1 《スレイベンの守護者、サリア
1 《歩行バリスタ
1 《Elvish Spirit Guide
4 《復讐蔦
1 《憤怒
1 《不可思議
4 《虚ろな者
1 《鋳塊かじり
-クリーチャー(29)-
1 《Black Lotus
1 《Mox Pearl
1 《Mox Sapphire
1 《Mox Jet
1 《Mox Ruby
1 《Mox Emerald
2 《信仰無き物あさり
1 《Ancestral Recall
4 《適者生存
1 《Time Walk
-呪文(14)-
1 《スレイベンの守護者、サリア
2 《トレストの使者、レオヴォルド
1 《薄れ馬
1 《鋳塊かじり
3 《無のロッド
2 《突然の衰微
2 《魔力流出
3 《貪欲な罠
-サイドボード(15)-
 

 モダンでも一時期よく見られた、《虚ろな者》と《復讐蔦》を採用し、手札を捨てる呪文からそれらを一気に展開する「Hollow Vine」。それらのデッキは赤いランダムに手札を捨てる呪文に頼らねばならず、肝心な《虚ろな者》を捨ててしまうこともあるのだが、ヴィンテージならば《適者生存》という安定安心の1枚がその役目を担う。これで《復讐蔦》を墓地に埋めながら《虚ろな者》をサーチするというコンボのお膳立てがとても簡単にできる。

 デッキの狙いは《適者生存》により《復讐蔦》を墓地に置き、《虚ろな者》、あるいは《日を浴びるルートワラ》をマッドネスで0マナで唱えたりして、同一ターンにクリーチャー呪文を2枚唱えるという条件を達成させ、蘇った蔦とそれらのクリーチャーで殴って勝つ……という、コンボ・ビートダウンだ。

 この動きをするためにはマナが必要なので、《Black Lotus》ら0マナアーティファクトは勿論、《死儀礼のシャーマン》《極楽鳥》《貴族の教主》らマナ・クリーチャー、そして《ガイアの揺籃の地》……さらに《Elvish Spirit Guide》まで、とにかくマナを生み出すカードがたっぷり採用されている。

 これらのマナ・クリーチャーは《適者生存》でその時に欲しいものに交換することができるので無駄になりにくい。

 いつでコンボが決まるわけではないので、それとは直接の関係がないクリーチャーも採用されている。《闇の腹心》は対戦相手に対処を迫り、打ち消しなり除去なりの的となる(うっかり生き延びたら儲けもの!)。《スレイベンの守護者、サリア》は軽い非クリーチャー呪文を連打する相手に。青いコントロール寄りのデッキからコンボまで、これが効かない相手の方が少ない。《鋳塊かじり》はメインでは貴重なアーティファクト対策だ。これで何を割るか、よく考えて使おう。《歩行バリスタ》は同じように細かいクリーチャーを用いる相手への除去にもなるし、いざとなれば0マナで唱えて《復讐蔦》への捧げものにしよう。

 世代的にはインカーネーション2種が採用されているのも嬉しい。

 それぞれが墓地にあり、かつ対応したタイプの土地をコントロールしているという条件で、自軍のすべてのクリーチャーに《不可思議》は飛行を、《憤怒》は速攻を与える。ルートワラや《虚ろな者》も速攻で攻撃に行けるし、それらが飛んでいるとなれば《僧院の導師》と彼が生成するモンクたちでもお手上げだ。また、マナ・クリーチャーが速攻を持つのも忘れちゃいけない。出てすぐマナを出して次を唱えて……という動きで、予想だにしない形での蔦ラッシュを仕掛けることもできるぞ。

 ヴィンテージならではなのカードは《適者生存》のみならず。そう、《Bazaar of Baghdad》!

 タップするだけでカードを2枚引いて3枚捨てるこの土地、これを1ターン目に起動するだけで余裕でコンボを決められるのだから恐ろしい。

 超速攻ムーブと安定した盤面構築、その両方が可能な「Hollow Vine」ヴィンテージバージョン、エターナル・ウィークエンドに参加するとしたらこういうデッキを持っていきたいなぁ!

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