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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

逆説的な誓い(ヴィンテージ)

岩SHOW

 ヴィンテージで暴れ回っているカードと聞くと、どうしても《Black Lotus》や《Ancestral Recall》などを連想してしまいがちである。いや、間違ってはいない。それらはヴィンテージでのみ使用することが許されたスーパーパワーカードだ。

 しかしそれらは制限カードであり、4枚使用することはできない。この人外魔境で真に暴れ回っているものは制限カードにならず4枚使用可能で、かつそれを軸としてデッキが組まれているもの――だと個人的には考えている。

 ザッと挙げれば4つ。《Bazaar of Baghdad》《Mishra's Workshop》《ドルイドの誓い》《逆説的な結果》、これらはヴィンテージにおいて強力なデッキタイプを成立させているヤバいヤツら。前者の土地2枚は、その能力を見れば墓地利用デッキ、アーティファクト満載デッキで使うことが容易に想像できる。

 《ドルイドの誓い》はマナを払わずにライブラリーから巨大クリーチャーを戦場に投下する「オース」デッキの鍵だ。

 これら4枚で最も新参の《逆説的な結果》は軽いマナアーティファクトを出して戻してドローしてを繰り返してマナと手札を稼ぎまくる、ストーム系コンボデッキの心臓部として火を噴いている。

 今日はこれら4大派閥のうち、2つがガッチリと手を組んだ夢の(悪夢の)コラボデッキを紹介しよう。《ドルイドの誓い》と《逆説的な結果》が合わさった時、デッキは鬼神となるか?

Sneil27 - 「逆説的な誓い」
Magic Online Competitive Vintage Constructed League 5勝0敗 / スタンダード (2018年5月5日)[MO]
4 《禁忌の果樹園
4 《宝石鉱山
2 《マナの合流点
1 《空僻地
1 《トレイリアのアカデミー
-土地(12)-

2 《グリセルブランド
-クリーチャー(2)-
2 《金属モックス
2 《オパールのモックス
1 《Black Lotus
1 《ライオンの瞳のダイアモンド
1 《水蓮の花びら
1 《魔力の墓所
1 《Mox Pearl
1 《Mox Sapphire
1 《Mox Jet
1 《Mox Ruby
1 《Mox Emerald
1 《ギタクシア派の調査
1 《Ancestral Recall
1 《渦まく知識
1 《蒸気の連鎖
1 《思案
1 《魔力の櫃
1 《太陽の指輪
1 《吸血の教示者
4 《燃え立つ願い
4 《ドルイドの誓い
2 《ハーキルの召還術
2 《夜の囁き
1 《Demonic Tutor
1 《Time Walk
1 《Timetwister
1 《意外な授かり物
4 《意志の力
1 《記憶の壺
4 《逆説的な結果
-呪文(46)-
4 《トーモッドの墓所
2 《古えの墳墓
1 《狼狽の嵐
2 《防御の光網
1 《ハーキルの召還術
1 《実物提示教育
1 《修繕
1 《Wheel of Fortune
1 《ヨーグモスの意志
1 《苦悶の触手
-サイドボード(15)-
 

 《ドルイドの誓い》は《引き裂かれし永劫、エムラクール》を呼び出して一撃で勝負を決めたり、《業火のタイタン》を展開して盤面を制圧することに用いられるカードである。このカードの能力が誘発する条件を満たすにはこちらクリーチャー0・相手1という状況にすればいいのだが、こんなエンチャントが張られた状況で対戦相手がノコノコとクリーチャーを出してくれるなんてことはまずない。なので《禁忌の果樹園》とセットで用いられる。

 これで相手にスピリット・トークンを与えながら、Moxからのマナとともに1ターン目に誓いを唱える、というコンボなわけだが……これと《逆説的な結果》を組み合わせて相互作用が果たしてあるのか?という話。これが、クリーチャーを絞り込めば大アリになるのだ。

 誓いから飛び出すクリーチャーを《グリセルブランド》のみにして、デカブツ殴り勝ちというよりその能力でライフ14点払って14枚ドローしてストームコンボを狙う……ストームデッキに《逆説的な結果》以外に爆発的なドローエンジンを求めた結果、完成した姿なのだ。

 実は《ドルイドの誓い》から《グリセルブランド》で大量ドローストームというデッキは以前からあったが、《逆説的な結果》が出てからはそれが誓いのスペースに置き換わっていた。で、この度これらが融合したというわけ。

 《グリセルブランド》と《逆説的な結果》で本当に好きなだけドローできてしまえる。ドローしまくってどうするのかというと、たっぷりとマナを残した上で《燃え立つ願い》を唱えてゲームエンドへと持っていく。

 このゲーム外からソーサリー・カードを探す呪文で、サイドボードに潜ませた《苦悶の触手》を手に入れて、ストーム能力によって大量のコピーを生み出し対戦相手のライフを吸い尽くして勝利するのだ。

 《燃え立つ願い》は他に《Wheel of Fortune》、または《修繕》を持ってきて《記憶の壺》サーチからさらにドローしたり、誓いが機能しない時には《実物提示教育》を持ってきてグリセルを出したり、マジックの歴史上屈指のパワーカード《ヨーグモスの意志》から立て直しを図ったりと、状況に応じて何でもできてしまえて、とても便利。

 とにかく大量にカードを引いてそれらをプレイして、またカードを引いてパワーカードでフィニッシュ!というヴィンテージらしいデッキの動きが素晴らしい。

 この夏にはエターナル・ウィークエンドなるイベントが日本にもやってくる。アジア最強のヴィンテージ・プレイヤーを決める場だ。このトーナメントでどのようなデッキが勝ちあがってくるのか、ヴィンテージを知らない人でもカバレージなどで楽しめるように、ちょいちょいデッキを紹介していけたら良いな……なんて考えているよ。こんな面白いデッキが激突するヴィンテージ、観ていて楽しいものになること間違いなし!

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