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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:青黒ライブラリーアウト(モダン)

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:青黒ライブラリーアウト(モダン)

by 岩SHOW

 先週は『イクサランの相克』発売とともに激変した新環境へと突入した、スタンダードのデッキをたっぷりと紹介させてもらった。

 でも実は、このセット発売に伴い開催されるプロツアー『イクサランの相克』のフォーマットはモダンなのだ。というわけで、今日からはモダンのデッキを紹介していくことにしよう。

 モダンの主要デッキには今のところ大きな変化はなさそうであるが、一味違うデッキがちらほらと見かけられるようになってきた。今日は王道デッキではなく、ちょっと、いやかなりシブめなモダンのデッキを紹介するとしよう。職人好みの「青黒ライブラリーアウト」だ!

Buur - 「青黒ライブラリーアウト」
Magic Online Competitive Modern Constructed League 5勝0敗 / モダン (2018年1月7日)[MO]
2 《
2 《
2 《湿った墓
4 《汚染された三角州
2 《溢れかえる岸辺
1 《湿地の干潟
3 《闇滑りの岸
3 《殻船着の島
3 《廃墟の地

-土地(22)-

4 《面晶体のカニ
4 《躁の書記官

-クリーチャー(8)-
3 《外科的摘出
4 《彼方の映像
3 《致命的な一押し
4 《不可思の一瞥
4 《催眠の宝珠
2 《集団的蛮行
2 《墓所への乱入
2 《罠の橋
2 《精神の葬送
4 《書庫の罠

-呪文(30)-
1 《外科的摘出
1 《致命的な一押し
2 《肉貪り
1 《残響する真実
1 《墓所への乱入
4 《虚空の力線
2 《滅び
1 《魂の裏切りの夜
2 《漂流

-サイドボード(15)-

どんなデッキ?

 マジックの敗北条件の1つである、ライブラリーにカードが0枚でカードが引けない、という状況に対戦相手を追い込むため、ライブラリーからカードを墓地に送る呪文を連打しまくる。特定のカードを組み合わせるコンボデッキというよりは、最高率を目指してカードを投げつける「バーン」に近い性質を持っていると考えた方が良い。

 モダンにおいては2マナで10枚削る《不可思の一瞥》を用いるために青黒の2色で組まれる(他にも黒いカードの恩恵はあるが、それについては後述する)。クリーチャー除去をそれほど苦にせず、ライフ回復は完全に無視できるなど、他のデッキと軸がずれているため対処されにくいのが強み。

テクニック!

汚染された三角州》などフェッチランド+《面晶体のカニ》:土地を置くだけでライブラリーを3枚削ることのできるカニ。この能力を最大限に引き出すのが、1枚で2度土地が戦場に出ることになる各種フェッチランド。序盤にフェッチを切ってしまわずに、後からカニを引いた場合に活かせるように残しておくというのも手である。

躁の書記官》+《催眠の宝珠》:どちらも継続的にライブラリーを削ることができる可能性を持ったカード。《催眠の宝珠》は自身の土地がアンタップした時にも誘発しライブラリーを削ってしまうが、それを活かして《躁の書記官》の昂揚を達成させることもできる。

廃墟の地》+《書庫の罠》:対戦相手がデッキからカードを探した場合、0マナで唱えることができる《書庫の罠》。このコスト踏み倒しを使うために、《廃墟の地》が採用されている。こちらから対戦相手に土地を探させ、強引に13枚削ろうというわけだ。これを警戒して土地を探さないという選択肢を取ってきたのであれば、それはそれでオイシイ。(編注 2月5日:《廃墟の地》で「カードを探す」ことは強制であるため、対戦相手に後半の選択肢はありません。お詫びして訂正いたします。)

注目のカード:《墓所への乱入

 なぜこんなカードが?と思われるかもしれない。相手がクリーチャー主体のビートダウンであれば、順調にライブラリーを削っていれば大幅なライフ回復が見込める。しかしこれが採用されている最大の理由は回復用というよりも天敵対策として。《引き裂かれし永劫、エムラクール》を用いるデッキは、エムラクールが墓地に落ちるとその能力で墓地がライブラリーに戻ってしまう。この被害を少しでも抑え、何度も出入りされることのないように《外科的摘出》と併せてこのカードが用いられている。能力が誘発したところで唱え、永劫の向こう側へ送ってやろう。


 相性というものがかなり色濃く出るデッキであり、対抗手段を持たぬ相手はあっという間に蹴散らしてしまうことができる。それとは逆に、墓地を活用するデッキには自ら大サービスを提供してしまうことにもなる点には注意。

 安定して勝つのは難しいが、他のデッキでは味わえない勝ち方を満喫できるので、気分転換したい時に使ってみると良いかもしれない。そして気が付いた時には、あなたも立派なライブラリーアウトマニアに......。

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