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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:エーテリウム造物師、ブレイヤ(1v1 Commander)

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:エーテリウム造物師、ブレイヤ(1v1 Commander)

by 岩SHOW

 『破滅の刻』発売前には、Magic Onlineで「Vintage Cube」なるものを楽しんだ。要するにキューブドラフト、通常のパックではなく、歴代の名カードにより構成されたカードプールからランダムに選ばれた15枚のカードをパックとして用いて行うドラフトだ。ヴィンテージとその名に冠しているだけあって、ヴィンテージで飛び交うようなぶっ飛んだ呪文の応酬が実に楽しい。楽しむ、という点で見ればマジックの中でも最高クラスのフォーマットじゃないかな。マジックにおいて何の肩書も持ってはいない僕だが、Vintage Cube愛好家くらいは名乗っても許されるんじゃないかと。

 このフォーマットはとにかくマジックの25年近い歴史が生み出した、ありとあらゆる壊れカードを味わい尽くせる。その中でも個人的に最強じゃないか、と思っているのが《頭蓋骨絞め》だ。

 この装備品、唱えるコストも装備コストも1マナと非常に軽く、クリーチャーに与える修整は+1/-1とデメリット付きではあるが、もう1つの能力がこのタフネスを下げるデメリットをむしろ強みへと変換している。装備しているクリーチャーが死亡すると、2枚ドローだ。2枚? 2枚だ。クリーチャー1体がカード2枚になる。アドバンテージ面で見れば、これほど優秀なものもない。

 装備したクリーチャーのタフネスが1であれば、即死ですかさず2ドロー。それでまたタフネス1のクリーチャーを引いたのであれば、それもキュッと絞めてあげることで2ドロー。繰り返し使えるのは本当に壊れてるよな。

 軽量クリーチャーで固められていたり、トークン精製や生け贄シナジーに長けたデッキで火を噴くが、個人的には適当にコントロールに入れても強いと思っている(キューブの話ね)。2回以上使えれば、十分に元を取ってあまりある性能だからだ。

 同フォーマットはいつも期間限定で開催されるため、終わるととても寂しい。もう絞めを使うことはしばらくないか......ヴィンテージ以外のありとあらゆるフォーマットで禁止だしな......という「絞めロス」に陥ったプレイヤー諸君! いや、そんな狭い範囲でなくても「ヴィンテキューブロス」でいいか。あのパワーカードとそれをサポートするカード、すべてが1枚挿しのデッキで遊ぶ感覚は、ハイランダー(基本土地以外の同名カードをデッキに1枚制限)ルールで構築されたデッキで遊ぶ、「1v1 Commander」で解消するのも手だぞ!

Butakov - 「エーテリウム造物師、ブレイヤ」
Magic Online Commander Constructed League 5勝0敗 / 1v1 Commander (2017年7月9日)[MO]
1 《エーテリウム造物師、ブレイヤ

-統率者(1)-

1 《平地
1 《Tundra
1 《神聖なる泉
1 《灌漑農地
1 《Scrubland
1 《神無き祭殿
1 《Plateau
1 《聖なる鋳造所
1 《Underground Sea
1 《湿った墓
1 《Volcanic Island
1 《蒸気孔
1 《Badlands
1 《血の墓所
1 《溢れかえる岸辺
1 《湿地の干潟
1 《乾燥台地
1 《吹きさらしの荒野
1 《汚染された三角州
1 《沸騰する小湖
1 《霧深い雨林
1 《血染めのぬかるみ
1 《新緑の地下墓地
1 《樹木茂る山麓
1 《氷河の城砦
1 《天界の列柱
1 《水没した地下墓地
1 《地底の大河
1 《乱脈な気孔
1 《トロウケアの敷石
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
1 《魂の洞窟
1 《マナの合流点
1 《反射池
1 《産業の塔
1 《統率の塔
1 《不毛の大地
1 《黄塵地帯
1 《ダークスティールの城塞
1 《古えの墳墓

-土地(40)-

1 《悪意の大梟
1 《瞬唱の魔道士
1 《石鍛冶の神秘家
1 《粗石の魔道士

-クリーチャー(4)-
1 《金属モックス
1 《モックス・ダイアモンド
1 《ギタクシア派の調査
1 《魔力の乱れ
1 《マナの税収
1 《ファイレクシアの炉
1 《大祖始の遺産
1 《血清の幻視
1 《剣を鍬に
1 《思考囲い
1 《税収
1 《吸血の教示者
1 《アゾリウスの印鑑
1 《発展のタリスマン
1 《オルゾフの印鑑
1 《ボロスの印鑑
1 《ディミーアの印鑑
1 《威圧のタリスマン
1 《イゼットの印鑑
1 《ラクドスの印鑑
1 《耽溺のタリスマン
1 《友なる石
1 《精神石
1 《対抗呪文
1 《マナ漏出
1 《誤算
1 《Demonic Tutor
1 《夜の囁き
1 《汚れた契約
1 《冬の宝珠
1 《強迫的な研究
1 《世界のるつぼ
1 《苦い真理
1 《威圧の王笏
1 《知識の渇望
1 《毒の濁流
1 《名誉回復
1 《滅び
1 《嘘か真か
1 《ハルマゲドン
1 《戦の惨害
1 《至高の評決
1 《意志の力
1 《物読み
1 《隠匿+探求
1 《頭蓋骨絞め
1 《殴打頭蓋
1 《ダク・フェイデン
1 《巧妙な偶像破壊者、ダレッティ
1 《ヴェールのリリアナ
1 《復讐のアジャニ
1 《反逆の先導者、チャンドラ
1 《精神を刻む者、ジェイス
1 《先駆ける者、ナヒリ
1 《卓絶のナーセット

-呪文(55)-

 というわけで、こちらが本日のデッキ《エーテリウム造物師、ブレイヤ》を統率者に据えたアーティファクト成分多めのデッキだ。

 ブレイヤは、戦場に出た際に1/1の飛行機械・トークンを2体連れてくる。これらを絞めれば......想像するだけで気分が良い。ブレイヤを統率者に指定することで、ゲーム中にこれを確実に唱えることができる。《頭蓋骨絞め》のつける先には困らないというわけだ。クリーチャーがたったの4枚しか採用されていないこのデッキだが、それでもなお絞めを採用しているのは、この統率者と相性が良いことを示している。あと、単純に青が誇る軽いドロー手段がこのフォーマット内でどんどんと禁止されていってるのも大きいね。手札を増やしたければ、絞めるのが最も手っ取り早いというわけだ。

 《石鍛冶の神秘家》《粗石の魔導士》らでこの1マナ装備品をサクッとサーチできるのも頼もしい。《殴打頭蓋》という選択肢もあるが、対戦相手がガンガンとライフを詰めてくるデッキでない場合は絞めサーチが安定行動と考えていいだろう。

 この装備品と極上のコンビネーションを見せる《苦花》はこのデッキには採用されていないが、代わりのトークン生成要員として《巧妙な偶像破壊者、ダレッティ》の姿を見ることができる。ダレッティの生み出すちっぽけな1/1防衛をガンガン絞めて2枚ドローにして手札を蓄えていこう。

 引いてくるカードの大半はアーティファクトなので、これを盤面にどしどしと展開していくのがブレイヤデッキの基本ムーブだ。アーティファクトでマナを伸ばし、打ち消しや除去でゲームをコントロール。そして......時が来れば、ブレイヤで一気に勝負を決める。彼女のアーティファクトを生け贄に捧げる起動型能力で、相手のクリーチャーを薙ぎ払いつつプレイヤー本体に3点撃ち込みつつ殴ってゲームを終わらせるのだ。十分なアーティファクト量があれば、2ターンで対戦相手を消し炭にしたりもできる。ブレイヤオソロシヤ。

 基本的にはコントロールデッキなので、焦ってブレイヤを戦場に出さずに、まずは盤面・手札の量がともに有利になるまでじっくりコントロールしていきたい。「相手手札1枚だけだしなんとかなるかな」と思っている対戦相手に絞め!ブレイヤ!とプレイして心をへし折りたいものだ。

 印鑑なんかを設置しながら盤面を作るのはまさしくVintage Cube感あふれる動き。いきなりヴィンテージに手を出すのはちょっとハードルが高い......という人は、まずはこの統率者をベースにしたフォーマットをやってみるのも良いんじゃないかな。ただ合計100枚のデッキを組むのも、それはそれで大変かもしれない......。

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