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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:シミック・クラッシュ(スタンダード)

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:シミック・クラッシュ(スタンダード)

by 岩SHOW

 『異界月』発売から早6週間(これが掲載される頃には)。プロツアーと数々のグランプリ、プロツアー地域予選を経て、スタンダード環境では使用者の多いデッキ・有力デッキが固まってきた。この中でどのデッキに勝つためにどのデッキを使用するのか、ゲームが始まる前のゲーム、いわゆるメタゲームも、煮詰まりつつある状況だ。

 そんなタイミングで、ヤツらはやってくる。メタの外から思い切り助走をつけて殴りかかってくる、ヤツらの名は「地雷」。古い呼び方だけども、メタ外のとんでもないデッキのことね。今日もそんな横合いから殴りつけようと果敢にチャレンジしたデッキを紹介しよう。名付けて「シミック・クラッシュ」!

Daniel Wonsower - 「シミック・クラッシュ」
StarCityGames.com Invitational Qualifier Harrison 8位 / スタンダード (2016年8月20日)[MO] [ARENA]
10 《
10 《
4 《ヤヴィマヤの沿岸

-土地(24)-


-クリーチャー(0)-
1 《回収
3 《予期
3 《眠りへの誘い
2 《非実体化
4 《パズルの欠片
3 《ニッサの巡礼
2 《久遠の闇からの誘引
2 《変位の波
3 《爆発的植生
2 《偏った幸運
4 《水の帳の分離
2 《押し潰す触手
2 《ニッサの復興
2 《潮からの蘇生
2 《意思の激突

-呪文(37)-
1 《完成態の講師
2 《ガイアの復讐者
1 《絶え間ない飢餓、ウラモグ
1 《大いなる歪み、コジレック
2 《払拭
1 《空への斉射
1 《侵襲手術
3 《否認
2 《即時却下
1 《圧倒的な否定

-サイドボード(15)-
StarCityGames.com より引用)

 青緑2色でメインデッキはクリーチャー0枚、見た目のインパクトも凄まじい。このシミック連合カラーのデッキが唱えていく呪文を、グループ分けしてみよう。

I: Boost

 まずはマナを伸ばすこと、これが第一目標だ。《ニッサの巡礼》《爆発的植生》とランプ系のデッキでは定番の2大マナブーストに加えて、《ニッサの復興》まで採用。後述の理由により、このデッキのマナブーストはライブラリーから土地を戦場に出すソーサリーでまとめられている。これらを用いて、より多く・より重い呪文を唱えることが可能なマナ基盤を作っていく。

II: Thwart

 マナを伸ばしているだけではガラ空きのボディに対戦相手の攻め手が食い込んでくる。なので、青い妨害呪文をしっかりと採用。《意志の激突》《非実体化》で呪文を弾き、《眠りへの誘い》《変位の波》でクリーチャーによる攻撃を食い止めて、マナが伸びきるまでの時間を稼ごう。

III: Draw

 上記のアクションを行っていれば、必ずや息(手札)が切れてくる。そこをドロー操作系の呪文で補おう。《予期》でその時に必要なものをしっかりと引き込み、《パズルの欠片》でインスタントとソーサリーを2枚獲得。このカードを活かすためにも、マナブーストに《面晶体の記録庫》などは採用しづらいのだ。《偏った幸運》も面白いカードだ。対戦相手にカードを分けさせるため、常に安定した動きをするとは限らないが......アドバンテージを与えてくれることには違いない。

IV: Finisher

 マナを伸ばして、さあどう勝つか。デッキ名につけたクラッシュは《押し潰す触手》のことで、これは妨害兼8/8のタコでフィニッシュまで持っていけるカードになっている。緊急事態はともかくとして、可能な限りは怒濤で唱えるようにしたい。5マナなので流行りの《呪文捕らえ》などを気にせずに投げつけることができ、破壊ではなく手札に戻すので《無私の霊魂》などで防がれないという点が強みだ。

 このデッキがインスタントとソーサリーにこだわっているのは《潮からの蘇生》もフィニッシャーに採用しているからだろう。マナを伸ばしながら対戦相手を妨害して墓地にインスタントandソーサリーが溜まったら、ゾンビの大群を呼び出して踏みつぶしてやろう。その際に《水の帷の分離》は是非とも絡めたい1枚。ターンを譲ることなく追加ターンを得て、後は『異界月』プロモーションビデオのリリアナよろしくゾンビの大群を殺到させよう。この《水の帷の分離》は覚醒カードでもあるので、これで土地・クリーチャーを生産しつつどんどんと殴っていくのも勝ち筋の1つだ。

 そしてもう1つ。《久遠の闇からの誘引》で次元の狭間からエルドラージを呼び出しての勝利も狙える。墓地の枚数自体は多くなるが、そこに落ちているカードの種類はほぼインスタントとソーサリーのみになるデッキなので、《約束された終末、エムラクール》ではなく、エルドラージの三柱から残りの2体が選ばれ、サイドボードに陣取っている。ランプっぽい勝ち方だが、これががっちりハマる相手もいることだろう。

 デッキの動かし方はこのようなところ。とりあえずは《ニッサの巡礼》を......最悪でも《予期》を持った状態でゲームを始めたい。「12マナからゾンビを15体生み出して追加ターン得ます」なんて宣言してみたい......貪欲力の高いこのデッキを、君も使ってみないか?

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