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市川ユウキの「プロツアー参戦記」
第29回マジック世界選手権 後編
こんにちは!市川(@serra2020)です!
前編に続き、後編の今回はドラフト環境の考察から「第29回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権」の大会レポートを綴っていこうと思います。よろしくお願いします。
0.ドラフト雑感
まずは『エルドレインの森』ドラフトの雑感から。
『エルドレインの森』環境は、最近のドラフトでは当たり前のアーキタイプ環境。各2色のカラーリングに対してアーキタイプが設定されています。マルチカラーのアンコモンも強力で、指針になったり棲み分けができた時のボーナスカードとなります。
その中でも赤は単色で強力です。
トップコモンの一角である《塔の点火》、優れた2マナクリーチャーでありつつ出来事経由でももちろん強い《ネズミ捕りの見習い》。
2、3ターン目とクリーチャーをプレイしてからの《乱入》は必勝パターン。先手であればそのまま押しきれてしまうこともしばしばあります。
アンコモンまで見渡すと《魔女跡追いの激情》、レア並のインパクトがある《イモデーンの徴募兵》など優秀なカードが揃っています。
赤は2色目をどれにしても問題ない器用さを持っています。
赤を軸にピックしていき、2色目を2パック目で流れてくるカードによって決めるような形が最もリスクが低く理想的な流れと言えます。
正直赤ベースであればどのカラーリングでも文句はないのですが、あえて序列を付けるなら黒赤がトップ。黒が赤に次ぐカラーなので強い+強いでわかりやすいカラーリングです。
次点は赤白です。カラーリングのピークだけを見ると一番に挙げた黒赤を上回りますが、白が単色で中々に扱い辛い色なので赤白に突っ込むことは黒赤のそれと比べてリスクが高いです。
前述しましたが赤の次は黒。
《塔の点火》と並ぶトップコモンである《がぶりんご飴》を筆頭に《大釜への給餌》、《誓い破り》など優秀な除去がコモンだけで揃い踏み。
クリーチャーは協約もしやすく単純にカードが強い《大食の害獣》、お手軽フィニッシャー《襲クリーム》など。
2マナのクリーチャーだけ《墳丘のいたずら好き》や《不気ミント》など、相方の色に依存しやすいのでその点で赤に劣るかなといった印象です。
また、赤は2色目がなんでも問題ない万能カラーだったのに対し、黒は相方を白にすると一気に環境最悪のカラーリングになってしまいます。
マルチカラーのアンコモンが棲み分けたときのボーナス、という話でしたが《予言のプリズム》や《進化する未開地》などカラーサポートが豊富にある環境なので白黒のマルチカラーである《悪夢に追われる者、ネヴァ》は他のアーキタイプに取られがちです。
《覆われた羊飼い》もクリーチャー側、出来事側どちらもそれなりなので、《水晶の岩屋》1枚くらいで他のアーキタイプにタッチされてしまいます。
ロングゲームはするのにクリーチャーサイズに乏しいので、《凶暴な人狐》などの出来事で打ち取られてクリーチャー同士の交換もおぼつかない。
ロングゲームはするのにドローソースがある色でもないので青いデッキに《フェイの宮廷へ》などのリソースカードを連打されて普通にリソース負けするなど、正直取り柄がありません。
リソースを取りつつゲームの展開を安定させなければならないので、《希望ある祈祷》や《望み無き悪夢》などのエンチャントを《備え蓄える祝賀者》で使い回すのが一番いい動きなのですが、上に挙げた2つのエンチャントはそもそも1周以内でピックされる優れたコモンカードであるため、それらをピックしつつ《がぶりんご飴》や《取り籠め》などの除去、《悪夢に追われる者、ネヴァ》や《覆われた羊飼い》などの優秀なアンコモンをピックするとなるとどうにも手番が足りません。
3番手は緑。
マナ加速からタッチカラー捻出と最高のマナクリーチャー《根乗りのフォーン》。コモンの除去で倒せるカードが限られ、協約のし易さからほぼほぼ5マナの《小村の大食い》。トランプルまで盛られていて、コモン最高のフィニッシャーでしょう。
緑は赤、黒と絡めるなら文句なしの強カラー。
リミテッドの《砕骨の巨人》ことトップアンコモンの一角《お菓子を狩る者》を筆頭に強力なマルチカラーのカードが揃っています。
一方、白、青と合わせるとなんとも微妙な印象。
《救世主、アーモント卿》自体は良いんですが、同じマナ域のコモンクリーチャーである《魅せられた衣服商》も白緑のオーラアーキタイプに合致した良いカードなのがなんとも。
流れてきた《救世主、アーモント卿》をピックする、同じく流れてきた《魅せられた衣服商》もピックする、としているとあっという間に5マナ域がパンクします。
青緑も悪くはないんですが、青緑だと除去が乏しくシステムクリーチャーに対処できないので黒をタッチして《がぶりんご飴》を入れる、みたいなアプローチになってしまって、じゃあ最初から黒緑で良いだろうとなってしまいます。
《度胸ある冒険者、トロヤン》からコモンのエースである《小村の大食い》にギリギリ繋がらない噛み合わせの悪さも気になります。
2弱は白と青。
白はつまるところ相方のカラーで優れているのが赤しかなく、赤白は強いのですがそれ以外は弱い。その受けの広さも相まって個人的には青よりやりたくありません。
なんでこんなに白は微妙なんだろうと思ってカードリストを見ていたらなんとコモンの出来事持ちカードが1枚しかないことが発覚。
出来事持ちカードはリミテッドにおいて基本的に強力です。アドバンテージを獲得したり、マナカーブを1枚で複数埋めてくれたりしますからね。
他の色には複数枚の出来事持ちカードが収録されている『エルドレインの森』ですが、なんと白は1枚。
しかもアドバンテージを獲得したりマナカーブを1枚で複数埋めたりはしないプレイアブルスレスレの《恋に落ちた騎士》のみ。
なんでこんなことになっているか正直理解不能ですが、白が弱いのも、長期的なゲームを見なくて良い赤白のみ白絡みのアーキタイプで許容されているのもこれで合点がいきます。
青は上位3色と比べるとコモンのスペックが低く、当然やりたくはないですがまだ白よりはマシといった印象。
スペルベースの青赤や、
瞬速要素多めでテクニカルな青黒など、まだ見れるところがあります。
白青は2弱を組み合わせたカラーリングなので当然弱いです。
ただマルチカラーのカードが出たら流れてくるため白黒よりは良いです。
白青はタップをシナジーとするアーキタイプなのですが、相手に攻められているとそこまで効果を発揮しないのが気になりますね。
《氷冠のヒルダ》は強力なカードですが、その受けの狭さからチーム内では《がぶりんご飴》と同時にオープンパックにあったらどっちを取るかは良く話題になりました(概ね《がぶりんご飴》で一致しました)。
まとめると、単色での評価、及びカラーリングの強弱を考えると赤、黒、緑の中から2色を選べれば最良。
青や白をやるなら強力なレアなど、ちゃんとした理由付けが必要です。
1.出発~前日
今回も去年の世界選手権と同じ場所であるラスベガスで開催。
最近のプロツアーや世界選手権はオープンイベントであるMagicConと併催(というか規模で考えたら私たちが併催)されていて、プロツアー単独開催と比べるとそれなりのキャパシティが会場に要求されるので場所もある程度固定化されてきていますね。
昔は2年に1度くらいハワイでプロツアーが開催されていて、日本から近いし暖かいしで最高だったんですが……。
水曜発~水曜着でその日はホテルでグッスリ。木曜朝から、日本人の他の参加者とテーブルトップでドラフトを行うことに。
《火がつく義烈》や《眠りの救済者》など、カードが足りていない感が凄い赤白が出来上がって当然の1勝2敗。
1パック目の2手目が全てでした。
2手目でまさかの強力レアである《威厳あるバニコーン》が流れてきて当然のピック。
しかし上の松浦さんはそれより更に強力な《イモデーンの徴募兵》をピックしていたようで赤白で上とド被り。1パック目は白が濃いパックが続いていたようでそれに気付けず、3パック目で完全にカードが来なくなり死亡確定。
卓ドラフトで稀にある死に方で世界選手権を前に《臨死体験》。当日はこうならないようにと願うばかりです。
2.初日/ブースタードラフト
さて、いよいよ初日のドラフトです。
今回の世界選手権はドラフト3ラウンド、スタンダード4ラウンドの7ラウンドを二日間行ってトップ8を決め、三日目を戦うプレイヤーを決めます。
ただ、初日の足切りラインはプロツアーより高く、なんと4勝3敗!これは半分以上のプレイヤーが初日落ちする恐ろしいシステムです。
また、ドラフトラウンドの割合がプロツアーより多いので、ドラフトに対する比重が比較的大きくなります。
例えばドラフトラウンドで1勝2敗などすると、スタンダードラウンドで3勝1敗しなければ初日抜けが出来ません。革新的なデッキを持ち込んでいるわけでもなく、正直構築はどんぐりの背比べと言わざるを得ないこの状況、そこで3勝1敗はハードルが非常に高い。
総合するとドラフトラウンドは是が非でも2勝1敗以上で切り抜けたいところです。
……とブツブツ呟きながらドラフト卓に来たら、9人卓、キター!
計算上1卓、9人卓が発生することはわかっていましたがここでツモるとはツイています。
9人卓の何が素晴らしいか説明しましょう。9人卓は奇数卓であるがゆえに、1ラウンドごとに必ず1人Bye、即ち不戦勝が発生します。それはそれは素晴らしいことです。
初戦でByeを引いたらもちろんのこと、最悪でも0勝2敗すると必ず最後はByeを踏むため、0勝3敗することは絶対にないのです!
卓に座ったときに思わず咆哮。
同卓のプレイヤーたちも思わずニヤニヤ(※筆者の感想です)が止まらないといった様子。
と思ったのも束の間。
ドラフト開始直前にジャッジが歩いてきて一言。
「他の卓で欠員が出て7人になっているから、1人こっちに連れていくよー。」
んなこと、あるかー!!
1R 黒緑 ◯××
2R 赤緑 ×◯×
3R 黒赤緑 ◯×◯
と、虚空に向かってやり場のない怒りをぶつけていたら1勝2敗。
8 《沼》 8 《島》 1 《平地》 -土地(17)- 2 《墳丘のいたずら好き》 1 《生ける書見台》 1 《ストームケルドのこそ泥》 1 《食事を終わらせるもの、ジンジャー卿》 1 《大食の害獣》 1 《マーフォークの珊瑚鍛冶》 1 《氷造の歩哨》 1 《悪夢に追われる者、ネヴァ》 2 《針刃の暗殺者》 1 《糸縛りの徒党》 1 《ハイフェイの交渉人》 1 《襲クリーム》 1 《有角の湖鯨》 -クリーチャー(15)- |
1 《密告》 1 《がぶりんご飴》 1 《予言のプリズム》 1 《大釜への給餌》 1 《氷封》 1 《フェアリーの剣技》 1 《誓い破り》 1 《フェイの宮廷へ》 -呪文(8)- |
-サイドボード(0)- |
初手は《有角の湖鯨》。青は積極的にやりたい色ではありませんが、レアは別腹です。
本体のスタッツもさることながら、出来事面である《礁湖の決壊》は環境のコモン除去では出来ないマナ域でプレイ出来る非点数除去。そのため対戦相手の意表を突け、見た目より強い使い方が出来ることが多いです。
2手目は特に他の選択肢もなく《がぶりんご飴》。
その後特に指針となるカードも流れてこず、ウロウロしていると14手目で《フェイの宮廷へ》が流れてきました。
《フェイの宮廷へ》は青いデッキなら1枚は必要なカードという認識で、これが14手目に流れてくるなら上は青くないだろうという予測になります。
ですが、デッキはお世辞にも完成度の高いと言えない完成度に。
《ストームケルドのこそ泥》や《氷造の歩哨》など、青黒というアーキタイプに合っていないカードも入れなければならない台所事情、どうしてこうなった!
そして悲しいことに3ラウンド、9ゲームフルセットで対戦を行ったのにも関わらず、初手でピックした《有角の湖鯨》を引いた回数はゼロ回!
デッキを見渡すと他のカードは全て引いており、唯一引いていないカードがデッキで最も強力な《有角の湖鯨》のみという結果に……。
負けたゲームはどれも接戦だったので、ドロー出来ていれば勝てた試合もあったろうに……と悲しい気持ちになりました。
3.初日/構築
使用デッキは前回にも書いた通りエスパーミッドレンジ。
1 《島》 1 《英雄の公有地》 2 《ラフィーンの塔》 1 《皇国の地、永岩城》 2 《眠らずの城塞》 2 《砕かれた聖域》 4 《さびれた浜》 4 《闇滑りの岸》 2 《金属海の沿岸》 3 《コイロスの洞窟》 2 《地底の大河》 1 《天上都市、大田原》 1 《見捨てられたぬかるみ、竹沼》 -土地(26)- 1 《復活したアーテイ》 2 《黙示録、シェオルドレッド》 1 《下水王、駆け抜け侯》 4 《策謀の予見者、ラフィーン》 3 《フェアリーの黒幕》 3 《敬虔な新米、デニック》 -クリーチャー(14)- |
3 《放浪皇》 3 《忠義の徳目》 4 《喉首狙い》 4 《かき消し》 2 《切り崩し》 4 《婚礼の発表》 -呪文(20)- |
1 《復活したアーテイ》 1 《下水王、駆け抜け侯》 1 《強迫》 2 《否認》 2 《軽蔑的な一撃》 2 《邪悪を打ち砕く》 2 《眼識の収集》 2 《切り崩し》 2 《一時的封鎖》 -サイドボード(15)- |
4R エスパー・レジェンズ ×◯×
5R スゥルタイ・ミッドレンジ ◯◯
6R 赤単タッチ黒アグロ ◯◯
7R エスパー・ミッドレンジ ××
2勝2敗。
ドラフトラウンドと合わせて3勝4敗で惜しくも力及ばす、初日落ち。
敢えて言えば、誤算はありません。
ドラフトラウンドでは不運なこともありましたが、スタンダードラウンドは特にこれといったこともなく。
ともすればガチンコのぶつかり合いで2勝2敗は普通のことでしょう。やはりドラフトラウンドで勝ち星を稼げなかったことが悔やまれます。
4.まとめ
これは前回の世界選手権でもあったのですが、世界選手権本番で体調を崩してしまいました。
ラスベガスは砂漠気候の乾燥帯。湿度の高い日本に順応している日本人にとってはかなり厳しい気候です。今回は私以外にも体調を崩している日本人の参加者が多かったように見えます。
前回の反省を活かし、今回はのど飴、濡れマスクを常用、ホテル内では加湿器を使ったり、濡れタオルを干したりなどかなり乾燥に気を使った方だと思うんですが、それでも世界選手権初日くらいから体調を崩し始め、3日目にはホテルで一日ダウンするような有様でした。
これはラスベガスの気候もさることながら、日本出発直前まで練習し過ぎな気もしてきました。
世界選手権2週間前くらいから、一日10時間前後練習しますから、疲労も溜まるでしょう。
ただ、デッキリストをより良くしたい、ドラフトの引き出しを一つでも増やしたい……と、どうしても「このくらいで良いか」と切り上げられない性分なので、このあたりもなんとも難しいところです。
ただ、本番当日にパフォーマンスを下げていたら元も子もありません。
これもひとえに加齢による体力低下が関わっていると考えると、求めるは体力向上。e「スポーツ」らしく、私もアスリートよろしく体を鍛えるフェイズが来たのかも知れません。
優勝はフランスのジャン=エマニュエル・ドゥプラさん。
ドゥプラさんは2019年のミシックチャンピオンシップⅤ、高橋さんが優勝された第27回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権で準優勝と、何かとあと一歩足りず悔しい想いをされていて、悲願の初優勝となりました。
4 《英雄の公有地》 3 《天上都市、大田原》 4 《金属海の沿岸》 2 《皇国の地、永岩城》 4 《コイロスの洞窟》 1 《沼》 2 《難破船の湿地》 1 《砕かれた聖域》 2 《見捨てられたぬかるみ、竹沼》 4 《闇滑りの岸》 -土地(27)- 2 《復活したアーテイ》 4 《黙示録、シェオルドレッド》 4 《策謀の予見者、ラフィーン》 2 《下水王、駆け抜け侯》 4 《スレイベンの守護者、サリア》 4 《敬虔な新米、デニック》 2 《侵攻の伝令、ローナ》 3 《フェアリーの黒幕》 4 《離反ダニ、スクレルヴ》 -クリーチャー(29)- |
3 《喉首狙い》 1 《かき消し》 -呪文(4)- |
2 《夜明けの空、猗旺》 1 《覆い隠し》 2 《軽蔑的な一撃》 1 《否認》 4 《切り崩し》 1 《救済の波濤》 4 《婚礼の発表》 -サイドボード(15)- |
フィーチャーマッチなどでプレイを見ていると兎に角プレイが上手いといった印象。ある程度選択肢が限られるこのゲームで、これほどプレイで魅せられる人も少ないでしょう。
優勝おめでとうございます!
準優勝の小坂さんは2020年頃から台頭して来た若手(実はそんなに若くない)プレイヤー。コンスタントに、しかも常に好成績を残せている中でとうとう3日目の日曜日に進出しました。
どれくらい好成績かというと、今年のプロツアーはトップ16が2回とトップ64が1回。昨年は世界選手権出場に1勝足りずとのことだったので、そのハイスコアには驚かされます。
システムさえあればトップオブトップ、プラチナレベルやMPLなどに駆け上がっていても良い成績です。
2 《眠らずの城塞》 3 《地底の大河》 4 《闇滑りの岸》 2 《アダーカー荒原》 1 《平地》 2 《金属海の沿岸》 1 《皇国の地、永岩城》 1 《天上都市、大田原》 1 《見捨てられたぬかるみ、竹沼》 2 《ラフィーンの塔》 2 《さびれた浜》 4 《砕かれた聖域》 1 《英雄の公有地》 -土地(26)- 3 《黙示録、シェオルドレッド》 4 《策謀の予見者、ラフィーン》 2 《下水王、駆け抜け侯》 4 《敬虔な新米、デニック》 -クリーチャー(13)- |
3 《放浪皇》 4 《忠義の徳目》 4 《喉首狙い》 4 《かき消し》 2 《切り崩し》 4 《婚礼の発表》 -呪文(21)- |
2 《漆月魁渡》 1 《告別》 2 《邪悪を打ち砕く》 1 《苦痛ある選定》 3 《軽蔑的な一撃》 2 《否認》 2 《エルズペスの強打》 2 《切り崩し》 -サイドボード(15)- |
小坂さんのプレイスタイルは、今回のエスパー・ミッドレンジからも見て取れますが、兎に角強いデッキを強く使う王者のマジック。
トップメタを使うことを躊躇わず、どっしりとしたデッキを好む傾向にある印象です。
準優勝は本人としては嬉しいような悲しいような、複雑ではあると思いますが、これを皮切りに更なる飛躍を期待!これからの日本マジック界を引っ張っていくであろう逸材です!
他の人の話はここらへんで置いておいて、これでまた私は振り出しに戻りました。
2月に行われるプロツアーシカゴ、その次のプロツアーまでは権利が確定していますが、3個目までは確定していない状態で、世界選手権出場なんかは全くの白紙です。
ただ、いくら打ち砕かれようとも「世界選手権で優勝する」という夢は変わりません!来シーズンも一つ一つの大会を大事にして、まずは世界選手権に出場できるように頑張ります!
今回の世界選手権参戦記は以上です。
いかがだったでしょうか、それではまた、次回の記事でお会いしましょう!
市川
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