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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:激動

浅原 晃

 今日は「昭和の日」じゃ。かつては、みどりの日と呼ばれておったが、2007年の法改正によって昭和の日となったのじゃ。

 今日は昭和天皇の誕生日であり、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」といった趣旨が昭和の日には込められておるのじゃな。平成の日本は戦争も無く平和じゃったが、昭和は本当に激動すぎて、すべてのパーマネントが戻りそうなくらいでのう……おっと、思わず激動というワードに反応してしまったわい。

 ふぉっふぉっふぉ、それでは、今日は昭和の時代を示す1つの言葉ともなった、《激動》を紹介しようかのう。

 《激動》は『オデッセイ』で登場した、すべてのパーマネントを手札に戻す豪快なソーサリーじゃ。一般的にこういったカードはリセット呪文などと呼ばれるのじゃが、この《激動》だけは普通のリセット呪文の枠を越えておったのじゃな。

 というのも、使った側は余ったマナを出しておいて、そのマナを使って再展開が可能だったのじゃ。当時、よく見たのは、8マナ出して《激動》、戻った後に土地をセットして、3マナで《サイカトグ》という動きかのう。対して、相手は土地をセットして、手札を捨てて終わりじゃ。

 土地も戻してしまうため、バウンスの欠点であった再展開されてしまうといった欠点も無かったのじゃな。リセットはリセットでも、《激動》は使った側だけ、強くてニューゲームで再開というやつなのじゃ。《サイカトグ》が手札と墓地を食べて強くなるため、バリバリに噛み合っておったし、当時のスタンダードを瞬く間に席巻したから、良くも悪くも思い出に残っている人も多いかもしれんのう。

 しかしじゃ、今のマジックは簡単に全部の土地を吹き飛ばすようなことは無いからその点は安心じゃな。《激動》のような、昭和のマジックは思い出として……おっと、マジックは平成、という言葉が聞こえてきそうじゃのう。ふぉっふぉっふぉ、古えのカードのことを「昭和のマジック」と比喩表現で言うことがあるのじゃが、これからは「平成のマジック」がそういった言葉になるのかもしれんのう。

 何にせよ、『灯争大戦』で激動が巻き起こりそうな、令和のマジックがどうなるか楽しみじゃな。

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