クリスティナ：ほほほ……、みなさーん……、こんにちワルプルギスの夜……。ダリアちゃん、今日もよろしくです……。

ダリア：あれ、いつもとちがう！

クリスティナ：ほほほ……、今日はゆえあって魔女モードなのです。4月30日の夜から5月1日にかけては「ワルプルギスの夜」と呼ばれ、欧州ではお祭りとして恒例の行事となっています。しかし、ある出典によれば、古代ケルトでは魔女達によって夜な夜なサバト（悪魔崇拝の儀式）が行われていたとかなんとか……まことに恐ろしいことです。

ダリア：知ってる！ 大将軍とかいるところだ！

クリスティナ：ダリアちゃん、それはケルド……。

ダリア：えっと、最強の魔女が襲来してくるやつ！

クリスティナ：ダリアちゃん、それはシャ○ト……。ほほほ……とは言え、魔女の脅威という点では間違ってはいません。ファイレクシアも《魔女エンジン》という主力兵器を持っていました……。

クリスティナ：魔女は不吉な闇夜、そして、厄災の象徴なのです……、ファイレクシアの司令官である《サーボ・タヴォーク》が《魔女エンジン》を連れて攻めて来たこともありましたね。まあ、撃退はしましたが……。

ダリア：はぁ？ げきたいされた？ さーぼだから、さぼってんのか？ おまえはー？

クリスティナ：……ダリアちゃん、それは、ハラスメント……。ほほほ……、その時は《サーボ・タヴォーク》も上司だったクロウヴァクスにこってり怒られたそうです。しかし、この、《魔女エンジン》、旧ファイレクシアだけでなく、新ファイレクシアにも受け継がれているようですね。もしかしたら、令和のファイレクシアではまた、別の形で見られるかもしれませんね……まことに恐ろしいことです。

ダリア：でも、どうして、きょうは魔女モードなのー？

クリスティナ：ほほほ……、それはね、ダリアちゃん、いま、まさに私がサバトを行っているからよ、これから先、どうなるか分からない時代、襲い来る魔物には悪魔をぶつけるのが一番なの、毒を持って毒を制す……。ほほほ……準備できたわ、召喚の儀、さあダリアちゃんも一緒に！

ダリア：いでよ、大将軍！ チャンピオン！ ラトゥーラ！

クリスティナ：ダリアちゃん、だから、それはケルド……。