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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:ゼンディカーの代弁者、ニッサ

浅原 晃

 1月7日といえば、七草粥じゃな。七草というのは芹(セリ)、薺(ナズナ)、御形(ゴギョウ)、繁縷(ハコベラ)、仏の座(ホトケノザ)、菘(スズナ)、清白(ズズシロ)のことを指すのが一般的じゃ。それらを粥に入れて食べ、無病息災を願うという風習じゃな。

 わしのような旧世代プレインズウォーカーはほぼ無敵みたいなもんじゃったが、新世代プレインズウォーカーはそうもいかんからのう……今日のカードは草、いや、植物を生やすことに定評がある《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》じゃ。

 ニッサにはいくつものバージョンがあるが、《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》も活躍したカードじゃ。地味に見える能力も3マナのプレインズウォーカーという点、トークンを生んで自衛が可能な点、盤面を押し込めるパンプ能力、そして、奥義が強力なこともあって、緑白のトークンを主体にしたデッキや黒緑のクリーチャーベースのデッキで活躍したんじゃな。特に+1/+1カウンターの数を増やせる《巻きつき蛇》との凶悪コンビは記憶に残っている人もおるじゃろう。

 ネットのスラングでは、草生えるというのは(笑)に相当する意味を持つのじゃが、《巻きつき蛇》からの《ゼンディガーの代弁者、ニッサ》のコンボ、さらには《歩行バリスタ》もセットで蹂躙されるとペンペン草一本も残らんかったのう。草も生えんわと言われたものじゃ。まあ、どんな回りをされても笑い飛ばすくらいがちょうど良いんじゃがな、《プレインズウォーカーの笑い》のようにじゃな。ちなみに本来のキャラクター設定では蛇が苦手らしいのう。

 そうそう、最初に一般的な七草粥を挙げたが、地方によって入れる材料が違うのも七草粥の特徴なんじゃな。関東には関東の、ゼンディカーにはゼンディカーのというようにな。そうじゃ、ここの文献にニッサの七草粥のレシピが載っていたはずじゃ……あったぞいあったぞい、ふむ、セリ、ナズナ、コライアの実、ゴブリンの新鮮な生き血、吸血鬼の爪の垢、水蓮のコブラの尻尾、焼いたナメクジ……とな。こういう食べ物を出されたらどうしたらいいか分からない? ふぉっふぉっふぉ、笑えばいいと思うぞい。

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