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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:火炎舌のカヴー

浅原 晃

 「フレタン」という言葉を聞いたことはあるかのう? 今日のカードはな、「フレタン」こと《火炎舌のカヴー》じゃ。

 みんなも、今は無いカードでも、それを元にした俗語のようなものがあるじゃろ? 代表的には「ラス」じゃろうな、元は《神の怒り》の英語から来ているのじゃが、《神の怒り》も今となっては遥か昔のカードじゃ。じゃが「ラス」と言えば、全体除去の総称として今でも多くのプレイヤーが使っておるのじゃ(特に昔からやってるプレイヤーは良く使うのう)。

 また、「ジャイグロ」、《巨大化》はクリーチャーをパンプアップさせるカードの総称じゃったり、「ランパン」、《不屈の自然》は土地加速の総称に使われたり、「コンマジ」、《支配魔法》は相手のクリーチャーのコントロールを得る効果、「テラー」、《恐怖》は単体除去にと、古来のカードがそういった後の同様の性質を持ったカードとして使われることが多々あるのじゃ。

 「フレタン」も登場時のインパクトはかなり大きくてのう、戦場に出たときにダメージを与えるようなクリーチャーの総称として使われたりとかもしたわけじゃな、4マナでパワー4ありながら、タフネス4までを除去できる優れものじゃ。現代では昔と比較するとクリーチャーのスペックがどんどん上がっておるが、こいつは今いたとしても使われるかもしれんのう。今じゃと、《弾けるドレイク》といった焼きがいのあるクリーチャーもおるからのう。

 おっと、それで何で、今日が《火炎舌のカヴー》かって? それはじゃな、今日、1月4日は証券取引所の営業が開始される日、つまり、株の売買が始まる日なのは知っとるじゃろか? 株、カブ、カヴーと、おっと、待つんじゃ、《狂った怒り》をエンチャントするのは後の話を聞いても遅くはないぞ。共通点はあるんじゃ。

 株というのは言ってみればトレードのゲームじゃが、マジックもトレーディングカードゲームゆえ、トレードを楽しむというのも、ひとつの楽しみ方じゃろう。わし個人としてはな、マジックというゲームというものを通じていろんなことを学んでいって欲しい、そう思っておるのじゃよ。マジックという次元からプレインズウォークしても、学んだことは生きるのじゃ、それほどまでにマジックというゲームは幅広く遊び学べるのじゃぞ、ゲーム内でもゲーム外でもじゃな。

 ふぉっふぉっふぉ、説教臭くなっていかんのう……では、気を取り直して、そこの少年よ、わしの《甲鱗のワーム》とその《極楽鳥》を交換してくれんかのう……

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