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プロツアー『ストリクスヘイヴンの秘密』

プロツアー 『ストリクスヘイヴンの秘密』初日の注目の出来事
2026年5月2日
史上最大規模のマジック・イベントは、史上初の大規模マジック・イベントを振り返るところから始まった。
最初のプロツアー。1996年、ニューヨークシティ。すべての始まりとなった大会だ。
【ブライアン・デービッド=マーシャルは、プロツアー・ニューヨーク1996優勝者のマイケル・ロコント、マーク・ローズウォーター、スカッフ・エリアス、そして当時ジュニア部門に出場していたブライアン・キブラーとともに登壇した。】
MagicConでは何が起こるかわからない。プロツアーから生まれた強力な新テクノロジーを発見することもあれば、お気に入りのコンテンツクリエイターと対戦することもできる。Cat Lairの隣にあるマジックテーマのミニゴルフでホールインワンを決めることもできるし、来場者が会場の喧騒を離れて子猫と遊びながら休憩していることもある。会場の反対側から聞こえる歓声が、クリストファー・ラーセンが最終戦に勝ったことを意味するのか、それともコスプレ大会の決勝が終わったことを意味するのかもわからない。
つまり、MagicConでは次に何が起こるかは予測できない。そして木曜日には、マジックの歴史の中でも特別な物語が来場者に届けられた。ゲームの重要な関係者であり歴史の生き証人である5人によるパネルで、いずれも初のプロツアーに何らかの形で関わった人物たちだ。その大会は、マイケル・ロコントが彼の有名な《石臼》デッキと(本人いわく)非常に幸運な《剣を鍬に》によって優勝したことで知られている。
その場所から300フィート、そして30年の時を経て、現在のトッププレイヤーたちが集い、ロコントが当時始めたものを称えた。『ストリクスヘイヴンの秘密』によって強化されたスタンダード環境では、《全知》コンボから多数のアグロデッキ、そしてメタゲームシェアでフィールドを席巻した「イゼット果敢」まで、まったく異なる戦略のデッキが並んだ。
しかし「イゼット果敢」を使わないチームはどこも対抗策があると考えていた。そして金曜日に行われた『ストリクスヘイヴンの秘密』ドラフトとスタンダードの8ラウンドが、その真価を明らかにすることになる。325名の参加者による初日が終わった時点で、トップに立ったのはネイサン・ストイアだった。200人以上のプレイヤーが2日目に進出し、トップ8進出を目指す戦いが続く。
ラスベガスの会場と自宅で観戦する視聴者は、『ストリクスヘイヴンの秘密』リミテッドの奥深さだけでなく、300人以上の競技者による多様なストーリーを伴った8ラウンドの白熱したゲームを楽しんだ。そして初日終了時、単独首位に立っていたのは世界王者だった。
世界王者の帰還
ネイサン・ストイアが戻ってきた。ここ2年間にわたるサイモン・ニールセンの連続トップフィニッシュ以前、ストイアは同様の活躍を見せていた。2021年から2023年にかけて5回のトップフィニッシュを記録し、わずか2年足らずでキャリア分のトップ8入りを積み上げた。しかしそれ以上に驚くべきはタイトル数だ。この期間に4つのトロフィーを獲得し、その中には第28回マジック世界選手権優勝やプロツアー『機械兵団の進軍』優勝も含まれる。この活躍は、1990年代から2000年代にかけてのカイ・ブッディの伝説的な支配に匹敵するものだった。
その後ストイアはプロツアーからしばらく離れていたが、ラスベガスに戻り、再びパンデミック後に紙での競技が再開された際にマジック界を席巻したあの圧倒的な存在感を見せている。
ネイサン・ストイア/Nathan Steuer
ストイアはこの日、首位でフィニッシュした。最終ラウンドでは7-0同士の対戦でルイ・ザンを下し、8-0を達成。トップ8までまだ8回戦残っているが、ひとつ明らかなことがある――ストイアは再び無視できない存在になった。
『ストリクスヘイヴンの秘密』を解き明かす
ストリクスヘイヴンの5つの学院(5つの2色組み合わせ)はすべて、ドラフトで3-0を記録した。その操縦者が現在のトッププレイヤーたちであることは驚きではない。クリストファー・ラーセン、市川ユウキ、デイビッド・イングリス、そして2度の世界王者ハビエル・ドミンゲスらが名を連ねる。
しかし驚きは、無敗プレイヤーの到達経路にあった。赤単の名手クイン・トノレが登場し、今回は別のフォーマットでその独自の技術を発揮した。その結果はTeam Cosmos Heavy Playによる特別な構築となり、ストイアの完璧なドラフトを支えた。

長年のプロツアー視聴者なら、《這い寄る刃》を覚えているだろう。本来存在しないはずだったドラフトアーキタイプだが、クリスティアン・カルカノがそれを成立させた。それ以降、常識外れの戦略は「《這い寄る刃》」と呼ばれるようになった。そして今回、トノレも見事な《這い寄る刃》を見つけ出した。
5-0 so far at PT Strixhaven! The team cooked up a sick GW landfall deck, and I 3-0d draft with the @GeneralQuinniac special of bulk up +2 monstrous rage (will post later) pic.twitter.com/i3n8qzM5l6
— Nathan Steuer (@Nathansteuer1) May 1, 2026
「赤白デッキで、墓地を軸にしたロアホールドじゃない。非常に攻撃的な赤白アグロだ。《かさ上げ》《巨怪の怒り》《ぶちかます芸術家》が最重要カードだ」とトノレは説明する。「テスト中、特に《かさ上げ》がかなり遅い順目で回ってきていたんだ。まるで《巨怪の怒り》がスタンダードで禁止されていることを忘れているかのようだった」
赤単の達人が、再び《巨怪の怒り》を使う方法を見つけたというわけだ。トノレ自身の成績は2-1だったが、チーム全体ではドラフトで合計69%という驚異的な勝率を記録した。プロツアーとしては異例の数字であり、このチームの強さを改めて示している。そしてトノレは、土曜日に向けてまだ秘密の戦略があることも明かした。
2色デッキが主流となる中、さらに大胆な構築を選んだプレイヤーもいた。7-1で終えたルイ・ザンは、4色構成のデッキで強力な多色カードを最大限活用し、3-0を達成した。
プレイヤーたちは翌日、もう一度『ストリクスヘイヴンの秘密』のドラフトを行い、その後スタンダードで最終日へと向かう。
スタンダード環境
フランク・カーステンが事前に指摘していた通り、多くのデッキが『ストリクスヘイヴンの秘密』の新カードを採用していた。その結果、「イゼット果敢」が最多勢力となるなど、概ね予想通りのメタゲームとなったが、同時に各チームが持ち込んだ独自デッキも存在感を示した。
しかし、すべての挑戦が成功したわけではない。Team Sanctum of Allの《融解コアの巨匠》デッキは苦戦した一方、Team Main Phaseの「マルドゥ・ディスカード 」は11勝4敗(うち1試合は同門対決)と好成績を残した。
そして本命の「イゼット果敢」は、この日ちょうど50%の勝率にとどまり、「イゼット講義」や「スペルメンタル」も同様だった。一方で上陸デッキは静かに勝ち続け、50%を大きく上回る勝率を記録。特にストイアらが使用した「セレズニア上陸」は印象的な成果を上げた。
| 2 《寺院の庭》 7 《森》 4 《寓話の小道》 4 《ハッシュウッドの境界》 3 《脱出トンネル》 2 《平地》 3 《バーシンセー》 -土地(25)- 1 《神出鬼没の狩人、スーラク》 4 《サッズのヒナチョコボ》 2 《氷耕しの探検家》 1 《鋭い目の管理者》 4 《ラノワールのエルフ》 4 《アナグマモグラの仔》 2 《混合成体、ダイアドライン》 4 《強靭形態の調和者》 1 《苔生まれのハイドラ》 -クリーチャー(23)- |
4 《浸食作用》 2 《重厚な世界踏破車》 2 《薮打ち》 4 《土のベンダーの位に至る》 -呪文(12)- |
2 《神出鬼没の狩人、スーラク》 3 《幽霊による庇護》 1 《回復魔法》 1 《マラメトの模範、クチル》 2 《苔生まれのハイドラ》 3 《安らかなる眠り》 2 《蛇皮のヴェール》 1 《勝利の楽士》 -サイドボード(15)- |
展望
こうしてストイアは、見慣れた位置であるフィールドの頂点に再び立った。土曜日は、数年ぶりのトップフィニッシュに向けて有利な立場で臨むことになる――これは、最近2027年のマジック・リミテッド・チャンピオンシップへの出場権を獲得したことに続く、非常に力強い復帰の流れをさらに強固なものにする結果となる可能性がある。そして大会は、翌朝の『ストリクスヘイヴンの秘密』ドラフトへと戻っていく。
ストイアのすぐ後ろには、1敗以下のプレイヤーが11人控えている。その中には、7勝1敗(「セレズニア上陸」)で追う前回プロツアー王者であるラーセンをはじめ、マット・ナス、ジャック・ポッター、そしてTeam Cosmos Heavy Playのキャプテンであるアンソニー・リーが含まれる。2日目に進出した200人あまりのプレイヤーたちは、日曜日の舞台を決めるため、翌日さらに8ラウンドを戦うことになる。
配信はPT時間午前10時より、twitch.tv/MagicおよびPlay MTGのYouTubeチャンネルで開始される。(日本の放送情報はこちら)
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