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プロツアー・パリ11

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準々決勝: Tom Martell (アメリカ) vs. Ben Stark (アメリカ)

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「ひでえな......」

by Josh Bennett / Translated by YONEMURA, Kaoru.



Tom Martell (Caw-Go) vs. Ben Stark (Caw-Go)

 ベン・スタークの準々決勝といえば、2004年にプロツアーで2回トップ8に残りながらどちらも1回戦突破できなかったということが思い出される。決勝ラウンドの感触を楽しんでいるトム・マーテルは、彼自身5度目のプロツアーにして日曜に残った。ChannelFireballのチームメイト同士による一回戦は、ほとんど完全にミラーマッチの様相を呈していた。

「俺のほうが有利な点と言ったら、《悪斬の天使》をアイツより1枚多く、2枚入れてることだな。でもそんなことは重要じゃないし、利点でもない。言ってみれば欠点じゃないってだけだ」と、スターク。


チームメイト同士で複雑なCaw-Goのミラーマッチに挑む
ベン・スタークとトム・マーテル

 マーテルは遅れてステージに現れた。彼は土曜日に38.3度の熱を出していたが、幸いにも今は治まっていた。2人はお互いに幸運を祈り、そしてシャッフルをして、対峙した。

Game 1

 両プレイヤーは初手7枚をキープし、スタークは第2ターンに《石鍛冶の神秘家》を呼び出して《饗宴と飢餓の剣》を引き出した。マーテルはため息とともに「ひでえな」と呟く。

 スタークは笑いながら「お前のにも入ってるだろ」。

 マーテルは疲れたように「そりゃな」。

「2ターン目に決まる1枚コンボがないデッキが相手ならよっぽど楽だ。倒して、いずれミラーはやらなきゃならないか」

 マーテルは《石鍛冶の神秘家》を戦場に出し、パスする。スタークは《定業》を唱えてターンを返す。これで《石鍛冶の神秘家》に《饗宴と飢餓の剣》をつける準備は整った。マーテルは3枚目の土地を出し、《戦隊の鷹》を召喚して2枚目をデッキから取り出した。スタークは《饗宴と飢餓の剣》を付けて、アンタップする。

 スタークは準備の整った《石鍛冶の神秘家》で攻撃しようとして思いとどまり、《定業》を先に唱える。両方のカードをライブラリーの下に入れると、総攻撃に入った。マーテルはここでブロックしなければ、《饗宴と飢餓の剣》を《戦隊の鷹》につけてブロックできない攻撃をしかけることができる。彼は選択肢を天秤に掛け、3点のダメージを受けて《審判の日》を手札から捨てることを選んだ。

 マーテルのターン、マーテルはカードを引いて少し考えてから、《石鍛冶の神秘家》をタップし、手札から《饗宴と飢餓の剣》を出して《戦隊の鷹》につけ、そして攻撃する。スタークは《地盤の際》を捨て、マーテルは土地をアンタップする。それから、マーテルは再び状況把握のために時間を取った。2枚の土地をタップし、スタークの《天界の列柱》に《地盤の際》を打ち込む。スタークが対応せずに墓地に送り、マーテルはもう1枚の《地盤の際》を使う。ここで、1つめの《地盤の際》を解決したかどうかについて混乱が生じたが、ヘッドジャッジとのやりとりの結果、両方の《地盤の際》を使うことが認められた。

 スタークの攻撃で、マーテルは《石鍛冶の神秘家》を捨てる。スタークは2枚目の《戦隊の鷹》を唱え、《》を残してターンを返す。マーテルのほうも2枚目の《戦隊の鷹》を唱え、さらに2枚の《戦隊の鷹》を持ってきた。攻撃してくるマーテルの《饗宴と飢餓の剣》のついた《戦隊の鷹》を、スタークは自分の《戦隊の鷹》でチャンプ・ブロックする。スタークはさらに《戦隊の鷹》を出して攻撃し、マーテルの《石鍛冶の神秘家》を捨てさせる。マーテルはさらに《石鍛冶の神秘家》を唱え、《シルヴォクの生命杖》をライブラリーから取り出した。そして《戦隊の鷹》で攻撃すると、スタークは《戦隊の鷹》でブロックするしかない。

 もう1回《戦隊の鷹》同士が相打ちとなり、スタークの《饗宴と飢餓の剣》つきの《石鍛冶の神秘家》とマーテルの《戦隊の鷹》3体がにらみ合う。スタークはしかめ面で盤上を見回した。結局、スタークは攻撃することを、マーテルはブロックしないことを選んだ。《シルヴォクの生命杖》を捨てたマーテルに、スタークは《地盤の際》で《天界の列柱》を除去していく。マーテルは《戦隊の鷹》2体で反撃し、スタークは《審判の日》を投げ捨てた。ライフはスタークが12点、マーテルが11点。スタークは《天界の列柱》を出してから再び攻撃する。マーテルは流れでチャンプ・ブロックした。


いつもの帽子はつけていないが、ベン・スタークは当然考えている。

 マーテルは装備した《戦隊の鷹》だけで攻撃し、スタークはどのカードを捨てるか決断に迷う。仕方なく、彼は《精神を刻む者、ジェイス》を捨て札にする。スタークの反撃は素通しで、《呪文貫き》を捨てたマーテルのライフは残り8点となる。マーテルは《ギデオン・ジュラ》で均衡を崩そうとするが、スタークの手には《冷静な反論》があった。《戦隊の鷹》に殴られたスタークは《呪文貫き》を捨て、残りライフは6点、手札は2枚。マーテルは土地をアンタップしただけでターンを返す。

 スタークは満足のいくプレイを求めてあがき続け、《精神を刻む者、ジェイス》を唱えるも《マナ漏出》で対処される。マーテルは《戦隊の鷹》を追加し、《精神を刻む者、ジェイス》を使ってスタークの《石鍛冶の神秘家》をバウンスした。スタークは《ギデオン・ジュラ》を再招集し、《戦隊の鷹》を暗殺する。マーテルのほうもまだ負けてはいない。《渦まく知識》能力を使い、《地盤の際》を唱え、対消滅のために《呪文貫き》への耐性とスタークの《天界の列柱》に対処する能力を持つ《ギデオン・ジュラ》を呼び出す。両方の《ギデオン・ジュラ》が墓地に送られると、マーテルは《地盤の際》と《》を残してターンを返した。

 スタークは再び《石鍛冶の神秘家》を唱え、《シルヴォクの生命杖》を持ってくると、それを戦場に出してターンを返す、マーテルはアンタップし、《精神を刻む者、ジェイス》で《渦まく知識》する。その後、《乾燥台地》でシャッフルしてから《定業》を唱え、両方を上に残した状態で4マナを支払って《審判の日》を唱えた。スタークの手札の最後の1枚は《呪文貫き》だった。マーテルは《石鍛冶の神秘家》を殺すか、《地盤の際》を使うかを選ばなければならなくなった。

「《地盤の際》をそっちのターンに使っておけばよかった。今回ミス多いわ」とぼやくマーテル。

 彼はマナを支払い、《審判の日》を解決させる。スタークはデッキを見つめながら「アンタップ土地来い」と祈りを捧げた。

 そして、叶った。5マナを使って《天界の列柱》をクリーチャーにしてジェイスを殺し、その後、その《天界の列柱》からマナを出して《地盤の際》を起動し、マーテルの《天界の列柱》を殺した。しかしマーテルはまだ死んでいなかった。《定業》で1枚を上に残し、《精神を刻む者、ジェイス》と《石鍛冶の神秘家》を戦場に出す。そして《精神を刻む者、ジェイス》でスタークのライブラリの一番上のカードを覗いて、操作はせずにそのままそこに残した。

 スタークは《天界の列柱》でブロックできるだけのマナを残してターンを返さざるを得なかった。マーテルは《精神を刻む者、ジェイス》で《渦まく知識》したが、何も得られるものはなかったようだ。スタークはカードを引き、大きく息をつくと「よし」。引いてきたのはアンタップ状態で戦場に出る土地で、これで《天界の列柱》をクリーチャー化して《饗宴と飢餓の剣》を付けられるようになったのだ。マーテルの残りライフは1点、しかもスタークの土地は全部アンタップし、《石鍛冶の神秘家》の攻撃も通らない。マーテルはカードを引き、《渦まく知識》能力を使い、そして投了した。

 ベン・スターク 1−0 トム・マーテル

Game 2

 スタークはマリガンして6枚。マーテルは《定業》から動き、両方を上に残し、《石鍛冶の神秘家》を出して《饗宴と飢餓の剣》を取り寄せる。スタークも《石鍛冶の神秘家》を出して同じ剣を手に入れた。

「《石鍛冶の神秘家》を引いていなければ、我々はこのトップ8にいなかっただろう」 − ベン・スターク

 マーテルは《地盤の際》をプレイしてターンを渡す。スタークは《定業》で2枚のカードをライブラリーの下に送り、2体目の《石鍛冶の神秘家》を唱えた。マーテルは妨害せず、スタークは今度は《肉体と精神の剣》を手にした。マーテルは《饗宴と飢餓の剣》を戦場に出してからアンタップし、《》をプレイして《石鍛冶の神秘家》の準備を整えると攻撃を仕掛ける。スタークは素通しで《マナ漏出》を捨てた。マーテルは増えたマナで《精神を刻む者、ジェイス》を唱え、スタークの《石鍛冶の神秘家》の1体を手札に負い戻した。

 現状を気に入らないスタークは、《定業》で1枚をライブラリーの下に送った後、《精神を刻む者、ジェイス》を攻撃して残り忠誠度を1にし、《石鍛冶の神秘家》を再び召喚する。マーテルも2体目を召喚し、2本目の剣を取り寄せると、それを唱えて《石鍛冶の神秘家》につけ、そのついた《石鍛冶の神秘家》で攻撃を仕掛ける。チャンプ・ブロックするスターク。マーテルは《渦まく知識》能力を使ってからターンを返した。


「頭を掻く」のに飽きたら「スリーブを食べる」。そんなもんさ。

 スタークは少し考えてから、タップしている《石鍛冶の神秘家》を《ギデオン・ジュラ》で片付ける。マーテルは《精神を刻む者、ジェイス》でスタークの《石鍛冶の神秘家》をどかすと、2本の剣を携えた《石鍛冶の神秘家》で《ギデオン・ジュラ》を殺害した。スタークは《悪斬の天使》を呼び出したが、二刀流の《石鍛冶の神秘家》を一方的に片付けるには至らない。マーテルはライブラリーを10枚削り、狼トークンを戦場に出した。スタークも剣を唱えようとするが、マーテルの手には《冷静な反論》があった。《悪斬の天使》で5点吸収するも、マーテルがゲームを支配した状況は変わらなかった。

 マーテルはさらにもう1体の《石鍛冶の神秘家》を出し、攻撃して7点、さらに2本の剣がうなりを上げる。スタークは2本目の剣を唱えるが、マーテルの《呪文貫き》のせいでこのターンには装備することができなかった。マーテルのライフは残り10。マーテルは攻撃した後、《悪斬の天使》を唱える。スタークのドローは状況を改善できるものではなく、彼らは第3ゲームに向かった。

 ベン・スターク 1−1 トム・マーテル

Game 3

 今回もスタークはマリガンして手札6枚から、マーテルは7枚で開始した。スタートは2ターン目に《石鍛冶の神秘家》を出せなかったが、彼にとって幸運なことにはマーテルもまた呼べずにいた。彼は《戦隊の鷹》を唱え、後に備えて2体目を手に入れてターンを返す。スタークは《天界の列柱》を戦場に出してターンを返す。マーテルは青マナを残して《石鍛冶の神秘家》を唱え、スタークは打ち消すのを諦めた。マーテルは肩をすくめ、剣を探すのを諦める。剣は2本とも彼の手札にあるのだった。

 スタークは4マナでなにもプレイせず、マーテルは1点の攻撃を加えて待機。スタークは《戦隊の鷹》を唱え、残り3枚を探してくると3マナ残してターン終了。マーテルは《戦隊の鷹》に装備させて攻撃する。スタークはチャンプ・ブロックし、ターン終了時に剣に《神への捧げ物》を唱える。相手の《呪文貫き》を《呪文貫き》で止めると、剣と《戦隊の鷹》はともに墓地に送られた。

 スタークはアンタップし、《ギデオン・ジュラ》を呼び出し、忠誠度を8に上げる。マーテルは《精神を刻む者、ジェイス》を唱えて《渦まく知識》能力を使い、《戦隊の鷹》を唱えて2枚持ってきた。スタークはイスに深く座り直して考えを巡らせる。そして、《霧深い雨林》で《》を取り寄せることに決め、その後で《天界の列柱》をクリーチャー化して、《ギデオン・ジュラ》とともに《精神を刻む者、ジェイス》を攻撃すると、マーテルは《精神を刻む者、ジェイス》を墓地に置く。その後、スタークは《定業》してターンを終了させた。

 今度はマーテルが考え込む番だった。4マナで《精神を刻む者、ジェイス》を出して《渦まく知識》すると、《戦隊の鷹》で追加のカードを手にしてシャッフルする。そして《ギデオン・ジュラ》を攻撃して忠誠度を1にしてからターンを返した。スタークは《ギデオン・ジュラ》で《精神を刻む者、ジェイス》を攻撃し、《戦隊の鷹》が墓地に送られる。さらに自分の《精神を刻む者、ジェイス》を唱えて《精神を刻む者、ジェイス》を対消滅に追い込むと、《戦隊の鷹》を戦場に出した。

「知っての通り、マジックのゲームでは、勝ってるか負けてるかと聞かれた時は大抵8割方勝ってると言えるものさ。だが今回は全然判らない。完封できるかも知れないが、その手札でも完封されてるかも知れないんだ」 − ベン・スターク

 マーテルは《天界の列柱》をクリーチャー化し、《戦隊の鷹》とともに《ギデオン・ジュラ》に攻撃する。《戦隊の鷹》は相打ちになり、《ギデオン・ジュラ》の忠誠度が2にまで下がる。マーテルは戦闘後に最後の《戦隊の鷹》を呼び出した。スタークはアンタップし、8枚目の土地をプレイし、そして《ギデオン・ジュラ》の忠誠度を4に上げると、こちらも最後になる《戦隊の鷹》を2体戦場に並べる。《地盤の際》と青マナの出る土地を数枚残してターンを返した。

 マーテルも負けてはいない。土地5枚をタップすると《悪斬の天使》を呼び出し、《石鍛冶の神秘家》で《肉体と精神の剣》を戦場にそっと持ち込み、それを《戦隊の鷹》に装備させて《ギデオン・ジュラ》を攻撃する。スタークはチャンプ・ブロックを選択した。そして、ターンの最後に、彼は《天界の列柱》を《地盤の際》で吹き飛ばした。


「スリーブを食べる」の次は「脳が融ける」。スタークはもうすぐそこに至りそうだ。

 スタークは頭を手で支え、盤面を凝視する。《戦隊の鷹》を《ギデオン・ジュラ》で殺すと、土地を4枚タップして《精神を刻む者、ジェイス》を出し、《悪斬の天使》をバウンスする。マーテルは《ギデオン・ジュラ》を出して対消滅させると、《石鍛冶の神秘家》に剣を持たせて《精神を刻む者、ジェイス》を攻撃する。スタークは《戦隊の鷹》でチャンプ・ブロックせざるを得ない。

 スタークのターンにも強烈な攻撃は続く。《渦まく知識》でさらなる《ギデオン・ジュラ》を見つけると、戦場に出して《石鍛冶の神秘家》を除去させる。マーテルは再び《悪斬の天使》を出して装備。スタークのターン、スタークは《定業》で2枚とも底へ、そして《神への捧げ物》で《肉体と精神の剣》を除去し、《ギデオン・ジュラ》で《悪斬の天使》をバウンスして忠誠度は6点になった。

 マーテルは《定業》を使い、両方のカードを底に送り、《悪斬の天使》と《天界の列柱》を出してターンを終える。スタークは《精神を刻む者、ジェイス》で《渦まく知識》し、《地盤の際》をプレイすることで《ギデオン・ジュラ》の安全を図った。《ギデオン・ジュラ》の忠誠度を8まで上げた。マーテルは《天界の列柱》をクリーチャー化し、強制されたままに攻撃する。《地盤の際》に《天界の列柱》を殺されると、マーテルの行動はそれで打ち止めだ。

 スタークの《ギデオン・ジュラ》が《悪斬の天使》を殺し、残り忠誠度は1点になるものの安全は確保できた。マーテルはやることもなく、スタークの《天界の列柱》2枚を《地盤の際》2枚で除去する。スタークは再び《渦まく知識》し、そして《ギデオン・ジュラ》で攻撃して残りライフは6点となる。マーテルは《石鍛冶の神秘家》を唱えるが、探してくる物は何もない。スタークは戸惑いはしていないようだった。彼の《石鍛冶の神秘家》は《饗宴と飢餓の剣》を手にし、《ギデオン・ジュラ》はマーテルの《石鍛冶の神秘家》に攻撃を強制する。マーテルは《精神を刻む者、ジェイス》を出して相手の《精神を刻む者、ジェイス》を片付けるものの、時既に遅し。それから間もなく、スタークの勝利が決まった。

 ベン・スターク 2−1 トム・マーテル

Game 4

 マーテルは《定業》を唱え、1枚を上に残す。スタークは《天界の列柱》をプレイし、マーテルは対抗して《戦隊の鷹》を戦場に出して2枚の《戦隊の鷹》を取り寄せる。スタークはここで《石鍛冶の神秘家》から《饗宴と飢餓の剣》を取り寄せ、一歩先んじた。マーテルは攻撃して1点のダメージを与え、《肉体と精神の剣》を唱えた。スタークは《石鍛冶の神秘家》で攻撃して1点返し、《戦隊の鷹》を唱えてチャンプ・ブロックの体勢を整える。

 マーテルは装備して攻撃し、スタークの鳥を空からたたき落とす。そして《乾燥台地》と《石鍛冶の神秘家》を出し、2本目の剣を手に入れた。スタークはもう一体の《戦隊の鷹》を唱え、2マナ残してターンを返す。マーテルが剣を持った《戦隊の鷹》で攻撃すると、スタークは《神への捧げ物》を仕掛けてみるも、マーテルは対抗策に《呪文貫き》を持っていた。スタークは《戦隊の鷹》を通して3点のダメージを受け、ライブラリーから10枚のカードを失い、マーテルの側には狼が現れる。そしてマーテルはさらに戦列に《戦隊の鷹》を加えた。

 スタークはアンタップし、《石鍛冶の神秘家》を使って剣を戦場に出し、《戦隊の鷹》につけて攻撃した。チャンプ・ブロックでこれを凌いだマーテルは、ターンの終わりに2本目の剣を出し、アンタップして、《戦隊の鷹》に2本目の剣を持たせて総攻撃を仕掛けた。スタークは大量のダメージを受け、マーテルはマナを取り戻している。どうにもならなくなって、スタークはテーブルの上を片付けた。

 ベン・スターク 2−2 トム・マーテル

Game 5

 スタークは決着戦となるこのゲームのための自分の手札を見て、苦悩の表情を見せる。何とかキープしようとしているようだったが、それは無理な話だった。マーテルは初手7枚をキープし、スタークは6枚の戦える手札を手に入れた。

 スタークは《定業》から立ち上がり、マーテルも同じように続く。スタークは2ターン目に最重要な《石鍛冶の神秘家》を唱え、《饗宴と飢餓の剣》を手に入れた。マーテルはただ《戦隊の鷹》を出して返す。スタークは1点の攻撃を加え、2体目の《石鍛冶の神秘家》を召喚して2本目の剣を手札に入れる。マーテルはアンタップし、《定業》し、2枚のカードを底に送る。残りの2マナを使って《戦隊の鷹》を呼び出し、1点の攻撃を与えてターンを終えた。

 スタークは《定業》を使って土地を引き、《石鍛冶の神秘家》2体で攻撃してから《戦隊の鷹》を唱える。マーテルは《天界の列柱》を戦場に出し、2点の反撃を加えてから3体目の《戦隊の鷹》を唱えた。ここからスタークの攻撃だ。《肉体と精神の剣》を《石鍛冶の神秘家》で戦場に出すと、《戦隊の鷹》にそれをつけ、《石鍛冶の神秘家》1体とともに攻撃を仕掛ける。マーテルは剣を持った《戦隊の鷹》をチャンプ・ブロックで凌いだ。

 ここでマーテルが《ギデオン・ジュラ》で状況を覆す。装備している《戦隊の鷹》を殺してから、1点の攻撃を仕掛けた。スタークは《肉体と精神の剣》を付け替えて再度攻撃し、マーテルの《戦隊の鷹》をもう一体たたき落とす。6枚目の土地を手にしてた彼は、全ての土地を使って《精神を刻む者、ジェイス》を唱え、《渦まく知識》してターンを終える。マーテルはアンタップ・インの土地を引き当て、それを使って《天界の列柱》をクリーチャー化して《精神を刻む者、ジェイス》を殺した。さらに《ギデオン・ジュラ》の能力で装備している《石鍛冶の神秘家》を殺すと、残り忠誠度は2点になった。

 スタークの最後の《石鍛冶の神秘家》が剣を持って突撃し、マーテルは再びチャンプ・ブロックでこれを凌ぐ。スタークは《戦隊の鷹》を2体追加すると、ターンを返した。マーテルは《ギデオン・ジュラ》の能力で《石鍛冶の神秘家》を除去し、忠誠度が0になった《ギデオン・ジュラ》が戦場を去る。しかし、彼の手にはもう1枚の《ギデオン・ジュラ》があった。スタークのクリーチャーに攻撃を強制してから、マーテルは《漸増爆弾》を唱える。

 彼にとって不幸なことに、スタークの手にも《ギデオン・ジュラ》があった。両方の《ギデオン・ジュラ》が対消滅を起こし、スタークの《戦隊の鷹》が《肉体と精神の剣》を装備して自由に攻撃できるようになってしまう。ライブラリーを10枚削り、狼を呼び出す。ここでマーテルは息切れ、《天界の列柱》を出すだけでターンを手放すしかなくなった。


何作ってるんだい、スターク?

「2枚目の剣を出すべきかどうか、判らないな」ベン・スタークは悩んだあげくに唱え、そして打ち消されることはなかった。《戦隊の鷹》の装備品が2倍になり、総攻撃が始まる。マーテルは《呪文貫き》を捨て、ダメージを受けた。マーテルは《漸増爆弾》のカウンターを2つにして、《戦隊の鷹》を唱える。スタークは《精神を刻む者、ジェイス》を唱え、その《戦隊の鷹》を手札に戻させる。そして狼2体にそれぞれ剣を装備させると、攻撃を仕掛けた。マーテルは《漸増爆弾》を爆発させ、《天界の列柱》でブロックすることで1ターン生き延びたが、戦場にたむろする軍勢への解決策はまだ足りていなかった。カードを引いたマーテルは、手を広げて彼のチームメイトがこのハードなマッチに勝ったことを祝福するのだった。

 ベン・スターク、3−2でトム・マーテルを破り、準決勝進出!

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RESULTS

対戦結果 順位
16 16
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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