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プロツアー・パリ11

読み物

Round 1: 森 勝洋(東京) vs. Eric Froehlich(アメリカ)

「饗宴のために座す」

by Nate Price / translated by Kenji Tsumura


 パリの中心部の、ブラックコーヒーのように薄暗い光の下で、パリのマジックの週末は始まった。パトロン達は一列の大きな塊となり、それぞれが席へと乗り込む。そして試合が始まる事を熱望している。

 メインとなるのはプロツアーパリで、三日間の行動を、冒険を、そして大気を、全て特集していく。もちろん、スタンダードもね。


Eric Froehlichは、
白枠の古典的な《》を上手く使っているように見える。

 しかし今、名誉ある席に座っているのは、フィーチャーマッチエリアの常連であるEric Froehlichと森 勝洋だ。Froehlichはカードを喋らせるかのように良い生活をして、去年はとても良い年だったと印象付けた。1年中好成績を残し続け、それにはグランプリ・トロントと世界選手権でのトップ8も含まれている。

 彼の対戦相手である森 勝洋は、日本人のプロとして多くの人に知られているし、知られるべきだ。彼は自らの力によって昨年を素晴らしいものにした。もうすでに信じられないほどに印象的な彼の経歴に、更にグランプリ優勝と日本選手権優勝を付けくわえたんだ。グランプリとプロツアーで16回ものトップ8に残り、それには4回のグランプリ優勝(去年の横浜も!)が含まれている。日本選手権優勝2回、そして出し惜しんでたわけじゃないんだけど、2005年の世界王者でもあるんだ!

 彼の素晴らしい経歴は彼をマリガンから救ってはくれず、彼は「最強のチーム戦」の最初のゲームを、6枚の手札で戦う事を余儀なくされた。

Game 1

 Froehlichは《金属海の沿岸》からゲームを始め、それは彼に最初のターンで《定業》を使う事を可能にした。森は《墨蛾の生息地》に遭遇した。

 次のターン《石鍛冶の神秘家》がFroehlichに、最新の2色兵器である《饗宴と飢餓の剣》を与えた。森は単純にもう1枚の《墨蛾の生息地》と《》を出すだけで、次の2つのターンを終えた。Froehlichはカウンター呪文に足を踏み入れないように、2ターン目に森に見せた《饗宴と飢餓の剣》をキャストしない事にし、その代わりに森のターン終了時に《石鍛冶の神秘家》の能力で直接戦場に出す事を選んだ。そして彼はアンタップしてそれを《石鍛冶の神秘家》に装備させ、この新鮮な装備されたばかりのクリーチャーを森へと向かわせた。ほんの1秒か2秒考えた後、森はゲームをやめた。


森 勝洋は流れに身を任せる。

 Froehlich 1, 森 0

Game 2

 2本目に備えてFroehlichはマリガンを開始したが、先行でゲームを開始するのはおそらく森だろう。《水没した地下墓地》が最初に戦場に現れ、それに《墨蛾の生息地》を含むいくつかの土地が続く。両者は最初の数ターンを単純に土地を置くだけで過ごしたが、最も重要な点はFroehlich側に《地盤の際》があることだ。これは最低でも1枚の《墨蛾の生息地》の世話をする事ができるだろうし、それは悲惨な結末になるはずだ。

 森は狭い空間を打ち破るため、《永遠溢れの杯》をキッカー1でキャストし、Froehlichはライブラリーを掘るために《定業》を。この試合の実質的な最初の呪文は、続くターンにテーブルを叩いた。森は《ジェイス・ベレレン》を試みたが、Froehlichは別の計画を持っていた。彼は《マナ漏出》を使い、これによって森をタップアウトの状況へと追いやった後に、《ジェイス・ベレレン》を《呪文貫き》で対処したんだ。Froehlichは《ギデオン・ジュラ》を加え、このマッチで最初のプレインズウォーカーが解決された。森はこれへの回答がなく、虚無感に襲われた。

 森はスコアをタイにすべく、彼のターンに《精神を刻む者、ジェイス》をキャストし、即座に《渦まく知識》能力を起動した。

 Froehlichは《ギデオン・ジュラ》で《精神を刻む者、ジェイス》にアタックし、彼の友人のプレインズウォーカーの生命を、一瞬で終わらせた。おまけに開幕ターンから居座っていた《地盤の際》が、《墨蛾の生息地》をも葬る。森のターン、彼は失ったものを取り戻そうと試みて《饗宴と飢餓の剣》をキャストしたが、Froehlichの2枚の《神への捧げ物》が《マナ漏出》を貫いてこれを破壊した。そしてFroehlichは自身の《饗宴と飢餓の剣》をキャストし、《ギデオン・ジュラ》に装備してアタック。

 森に出来た事は《忍び寄るタール坑》で《ギデオン・ジュラ》を攻撃することだけで、これにより《ギデオン・ジュラ》の忠誠心を5に下げた。


Froehlichや森のようなトッププレイヤーは、コントロール対決の微妙な激しさを味わっているように思える。

 Froehlichは《ギデオン・ジュラ》によるアタックの前に《精神を刻む者、ジェイス》をキャスト。《饗宴と飢餓の剣》でマナが回復した後、《戦隊の鷹》を唱え、森の許可を得てこれが戦場に加わる。Froehlichがそれ以上デッキに手を伸ばす前に、森は自身の状況を再確認し、マッチを投了することで、彼の労力を蓄える事にした。

 Froehlich 2, 森 0

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RESULTS

対戦結果 順位
16 16
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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