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プレイヤーズコンベンション京都2026

決勝:田瀬 裕也(東京都) vs. マ・ノア(韓国) ~その称号は彼だけのもの~
400人近くいた参加者も、今となってはたった2人。ここまでタフな2日間を戦い、勝利を積み重ねてきた。頂点まであと1勝とせまったのは、田瀬 裕也(東京都)とマ・ノア(韓国)。
田瀬が使用するのは《空飛ぶ友だち、モモ》をフィーチャーした白単アグロだ。《空飛ぶ友だち、モモ》と飛行クリーチャーが織りなすビートダウンプランを、《コスモグランドの頂点》でバックアップしていく。
単なるアグロのゲームレンジに収まらず、《星原の番人》と《光に導かれし者、ハリーヤ》によってリソースを伸ばせるため、可変的なゲームプランが構築可能となっている。
かつてのインタビュー時に《一時的封鎖》を「いっぷう」と呼称した田瀬節を、再びきくことはできるだろうか。
「優勝」。自身初めてとなるビッグタイトルを掴み取れるか。
対するマが使用するのはバント《自然の律動》だ。マナクリーチャーから《アナグマモグラの仔》へと繋げてマナを加速させ、デッキ名にもなっている《自然の律動》で《孔蹄のビヒモス》を呼び出す。
クリーチャーを軸としたミッドレンジであり、《自然の律動》のおかげで柔軟な対応力を持ち合わせている。
マをして「Most strongest card in standard.」といわしめる《アナグマモグラの仔》をもっとも上手く使えるデッキである。
かつてのインタビュー時にみせてくれたおちゃめな姿を、再びみることはできるだろうか。
「優勝」。前人未踏のチャンピオンズカップファイナル二冠が間近に迫っている。再びタイトルホルダーとして、その名を刻めるか。
さぁ、栄冠を、掴み取れ!
ゲーム1
理想的な《空飛ぶ友だち、モモ》スタートをきれた田瀬に対し、マは《縫い目破り》で即応し、逆に《ラノワールのエルフ》で突き放す。
《星原の番人》で再度《空飛ぶ友だち、モモ》をサーチする田瀬。
マは3ターン目にして全開。《アナグマモグラの仔》から《マネドリ》で《アナグマモグラの仔》をコピーし、都合2枚の土地へ土の技を使用する。すでに10マナを生成できる盤面が整い、あとは《自然の律動》があれば《孔蹄のビヒモス》が走れる状況が整う。
田瀬は「できることを」とばかりに、先ほどサーチしてきた《空飛ぶ友だち、モモ》を送り出し、《大空の賢人》をプレイ。コピーが生成され、ダメージレースをスタートできる盤面が完成する。
迎えた4ターン目、マの手札には《自然の律動》は、ない。しかし、《ウロボロイド》がプレイグラウンドへ送られる。瞬間的な攻撃力こそないものの、十分な脅威を用意したかたちだ。田瀬へプレッシャーをかけ続ける。
《ウロボロイド》のおかげで横に添えられた《蜘蛛の顕現》がサイズアップを果たし、上空も止まってしまう。一刻も早くダメージレースをスタートしたい田瀬にとって、大きなブレーキとなってしまう。
田瀬がゲームの主導権を握るには、《ウロボロイド》と《蜘蛛の顕現》の両方に対処する必要がある。
小首をかしげながらドローする田瀬。《光に導かれし者、ハリーヤ》をワープでプレイし、一方的に死亡するのは承知で《大空の賢人》でアタック。都合3点のライフを回復して、ドローを進める。
しかし、そのデッキトップには待ち望んでいる《失せろ》はなかった。
田瀬 0-1 マ
ゲーム2
田瀬は絶対的メタカードである《鳴り渡る龍哮の征服者》がサイドインし、マナクリーチャーを封じる作戦をとる。ここからはリソース差ではなく、脅威の展開と間髪入れずにクリティカルカードへ対処できるかが焦点となる。
マリガン後のマの手札にはマナクリーチャーが大量にあり、ビッグスペルへ繋がる未来が見えている。さらに《声も出せない》を引いてきたことで、天敵《鳴り渡る龍哮の征服者》への回答も準備できたかたちだ。
マが求めるのはマナの注ぎ先であるビッグスペル。具体的にはゲーム1を決めた《ウロボロイド》や《自然の律動》を始めとしたカードである。
しかし、このゲームの主役は田瀬だった。7枚キープしたにもかかわらず、1、2ターン目を土地をおくのみで終え、不自然なまでに動かない。
その答えは3ターン目に明らかになる。《鳴り渡る龍哮の征服者》が姿をみせ、すべてのマナクリーチャーを封じる。
マはビッグアクションとセットで使用するために《声も出せない》をプレイせず、力をためる。
田瀬の《鳴り渡る龍哮の征服者》が静かにダメージを刻みだす。
マは《蜘蛛の顕現》を2枚並べて《鳴り渡る龍哮の征服者》を牽制する。
それでも手札に《失せろ》のある田瀬は《鳴り渡る龍哮の征服者》でアタックを繰り返す。
ワープで《光に導かれし者、ハリーヤ》と《星原の番人》を順次プレイし、サーチしたばかりの《養育するピクシー》で回収しつつ、盤面を横へ広げていく。《星原の番人》を使い回して、手札も充実させていく。
その上で常に2マナを残して《失せろ》を構えをとかない。
ゲームが動いたのは田瀬の場に2枚目の《鳴り渡る龍哮の征服者》が登場した瞬間だ。ギアを上げて、すべてのクリーチャーを攻撃へと送り出す。
《鳴り渡る龍哮の征服者》の1枚目こそ、《蜘蛛の顕現》のダブルブロックで相打ったものの、ライフは8まで落ち込む。
有効牌を引き込めないマが静かにターンを返すと、そのエンドに田瀬は《蜘蛛の顕現》へ《失せろ》を差し向ける。
再び《星原の番人》をワープすると、《空飛ぶ友だち、モモ》サイズがモリモリ上がり始める。
対処手段のないマはゲームを畳むしかなかった。
田瀬 1-1 マ
ゲーム3
両者、マリガンから始まる最終ゲーム。先ほどまでのゲームとは一転して、土地を置くのみのスタートとなる。
2ターン目には《蜘蛛の顕現》、ワープ《星原の番人》から《空飛ぶ友だち、モモ》サーチと動きこそあるものの、やや静かな立ち上がり。
しかし、ギアは突然上がる。マが3ターン目に《自然の律動》から《アナグマモグラの仔》をサーチ。
田瀬は《空飛ぶ友だち、モモ》から《鳴り渡る龍哮の征服者》で一気にマナベースを止める。
当然のように、マの手札から《声も出せない》。《鳴り渡る龍哮の征服者》を止めると、《自然の律動》を調和コストでプレイ。
《輝晶の機械巨人》をサーチし、《声も出せない》と《溶かし歩きの消散》と除去2枚を確保し、田瀬のアクションに備える。
クロックと除去2枚とかなり苦しい場を構築されてしまった田瀬。《コスモグランドの頂点》をプレイする。
これでタップアウトの田瀬。マは慎重に計算を繰り返しながら、まずは《マネドリ》を《アナグマモグラの仔》としてプレイ。
今度は《自然の律動》で3枚目となる《アナグマモグラの仔》を。これでマナクリーチャーは都合4マナ出るようになる。
念入りにマナを数え、足りていることを確認すると……
再度《自然の律動》を調和コストでプレイし、《孔蹄のビヒモス》を戦場へ。
4体のクリーチャーが駆け抜けると、ダメージは20点をゆうに超えた。
マは二度目の栄光を掴みとった。
田瀬 1-2 マ
勝負が決まると、マと田瀬の表情は弛緩し、嬉しさと悔しさ、安堵が浮かんでくる。同時にどっと疲労も押し寄せてきたようだ。
決勝へと進出した時点で次回のプロツアーと世界選手権への参加権を獲得してたため、勝利によって手にする権利はない。マと田瀬が競っていたのは純粋な勝利、優勝という称号のみであった。
しかし、どれほど勝ち星を重ねても、勝率が安定したとしても、最後まで勝ち残り称号を手に入れるのは一人しかいない。
ましてや、「チャンピオンズカップファイナル シーズン4ラウンド2」の優勝は彼だけのもの。
そして、今回、2022年から始まったチャンピオンズカップファイナルで、初めて同一プレイヤーが二度目の優勝を果たした。
新たな王者の誕生し、チャンピオンズカップファイナルの歴史へ新しい1ページが書き加えられた。
彼の名は、マ・ノア。
「チャンピオンズカップファイナル シーズン4ラウンド2」、優勝はマ・ノア!!
おめでとう!!
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