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チャンピオンズカップファイナル シーズン4ラウンド3

チャンピオンズカップファイナル シーズン4ラウンド3 優勝者 松元 慶一郎 選手インタビュー
世界選手権出場はもちろん、プロツアー権利も今回が初の獲得という松元選手でしたが、そうは感じさせない冷静なプレイが印象的でした。こういったインタビューを受けるのも初めてとのことでしたが、対戦そのままの雰囲気で物腰穏やかにご対応いただきました。
プロフィール
――おめでとうございます。これで初めてのプロツアー出場になるそうで。
松元「目標にしていたので、かなり嬉しいですね」
――おまけに、世界選手権もついてきました。
松元「そちらは本当に予想外というか、全然想像もしていませんでした。でもせっかく機会をもらえたので、全力で楽しんでいきたいです」
――ぜひ! それでは、マジックをいつ頃始めたか教えてください。
松元「最初は『マジック・オリジン』なので、11年ぐらい前ですかね。ショップでのマジックリーグから始めました。ほかのカードゲームをやっていたんですが、マジックをやってる友達に誘ってもらって」
――それからずっとマジックをやられてるんですか?
松元「そこからは継続的に、友達と一緒に。競技的な大会にも、わりと最初から出ていました」
――仲間と一緒に続けて来られたんですね。ちなみに地元はどちらでしょう?
松元「茨城です」
――先ほど、配信のインタビューでコミュニティのお話をされていましたが、茨城のコミュニティにいらっしゃるんですか?
松元「コミュニティは2つほどありまして、1つは学生のころからつながってる、関東を中心に競技的にやってる方たちのコミュニティです。“マスとん”と言います」
――ああ、堀内 真さんとかがいらして、プロツアー戦線でけっこう活躍されてるコミュニティですね。
松元「私からは全然発信できなくて、みんなに情報もらってばかりだったんです。本当に頭が上がりません。 もう1つは茨城、水戸のほうのコミュニティで、最近仲良くさせていただいてて、そちらでは下環境を中心に遊ばせてもらっています。 あとは晴れる屋水戸店ですね。店舗予選を抜けたのもここですし、いつも通って、お世話になっています」
――スタンダードだけでなく、幅広く遊んでらっしゃるんですね。特にどのフォーマットがお好きですか?
松元「モダンが一番好きですね。デッキの幅が広くて、いろんな選択肢が取れるフォーマットだと思うので」
“マスとん”の皆さんと一緒に
デッキについて
――今回、この4色コントロールデッキを選んだ理由を教えてください。
松元「恥ずかしい話ではあるんですけど、消極的な理由で……。
もともと、イゼット果敢とかスペレメンタルを使うことになりそうだと思って練習してたんですが、自分が使うとどうも勝つことができなくて。そこでほかのデッキを探したときに、コントロールがよさそうだなと。 プロツアーや直近のMagic Onlineの大会で勝っていたものを試してみたら、手になじんで使いやすかったので選びました」
――もともとコントロールが得意なんですか?
松元「いえ、基本的に使ってなくて。モダンやレガシーでもだいたい、コンボか早めのデッキを使いがちなんです」
――そうなんですか、普段からコントロール使いなのかと思っていました。 では今回は、イゼット系を使うのが苦手で、それに勝てそうなコントロールデッキを選んだということですか?
松元「実はイゼットには不利だと思ったのですが、自分でイゼットを使うよりはまだ勝率が出るだろうと思ったので。 イゼットに強いデッキ……例えば上陸とか、スペレメンタルのようなデッキが今回は台頭してくるだろうと思っていて、その2つにはけっこう勝率が担保できると思いました」
――プロツアー直後ということで、プロツアーで勝ったデッキが増えるメタゲームを予想していたと。
松元「そうですね。やっぱりイゼット果敢が全体的に多いだろうとは思いましたが、果敢からスペレメンタルに乗り換える人も一定数いるんじゃないかと」
――なるほど。
松元「たまたま噛み合いがよくて、今回イゼット果敢にほとんど当たらなかったんです。あと今回あんまりいなかったと思うんですが、ディミーア加虐者も苦手で、それにも当たりませんでした。 予選13回戦で当たったのはスペレメンタルが一番多くて、スゥルタイやゴルガリ、ディミーアなど重めのミッドレンジ寄りのデッキが、その次に多かったです」
――苦手な敵をほとんど踏まず、得意なミッドレンジ系を粉砕してきたと。
予選ラウンドの成績っておいくつでしたでしょうか?
松元「初日が8勝1敗で、2日目が2勝1敗1分けです。
初日は全勝の坂野さんのジェスカイコントロールに0-2で負けていて、2日目はセレズニア上陸に負けました」
――デッキはMagic Onlineで見つけたというお話でしたが、ご自身で調整は加えたんですか?
松元「もともとのリストには《即興の集大成》が2枚入っていて、楽しいカードではあったんですけど、重いカードは隙が多いので削って、軽量除去と打ち消しを増やしました。結果的に良かったと思います。
――先ほど、配信のほうで「MVPカードは何ですか」という質問がありましたが、《ジェスカイの啓示》はさすがに外せないですね。
松元「はい、やっぱり《ジェスカイの啓示》で勝つデッキなので。あと、縁の下の存在として《発見の石板》が一番大きかったかなと。《ジェスカイの啓示》につなげられるカードとして」
松元「やっぱり《共鳴するリュート》は4マナなので隙ができちゃいます。《発見の石板》は、たとえば4ターン目に《発見の石板》と土地を置けば、それだけで3マナの《リバイアサンの腹のなか》とか除去を撃てるという面で強いです」
――また、4色にした理由としては、黒の《不可避の敗北》が強いということですが。
松元「はい、黒はそれしか入ってないんですけど、やっぱり打ち消されない除去なので。例えば相手の《観念の名誉教授》とか《キヨシ島の大ウナギ》を、護法もカウンターも無視して倒せますし、《渦泥の蟹》なんかも《ジェスカイの啓示》はバウンスしかできないですけど、《不可避の敗北》なら追放できる点も強いですね。
あとは、3点ドレインが強いのかなと。準決勝でもそうでしたが、最後は本体に《稲妻のらせん》とかも撃って削りきる展開になることがあって、そういうゲームプランの時にも相手に直接3点っていうのが大きいですね」
――本来はどっしり構えるコントロールで、ライフも攻められる。差し引き6点分の差をつけられるというのが大きいですね。
松元「除去の応酬をしてるだけなのに、いつの間にライフ差がついているような状況を作れます。相手側は攻めるためにショックランドとかをどんどんプレイしていくので、いつの間にかライフが逆転してこっちが詰める側に回れます」
――なるほど、よくわかりました。
一方、4色なのでマナベースに改善の余地があるとのことですが。
松元「そうですね。あまり調整の時間がなくて、1人でやっていたので全然詰めきれてなかったです。
例えば、黒マナがちょっと多かったかもしれないし、赤マナをもうちょっと増やして、とりあえず《発見の石板》は必ず置けるようにとか、そういった部分は改善できると思います」
――プロツアー直後で時間がなかったですから、大変ですよね。
大会について
――大会を通じての勝因は、何だったと思いますか?
松元「正直に言うと、イゼット果敢に序盤で当たらなかったことですね。
中盤になると、果敢に強いデッキが増えてきて相対的にどんどん当たらなくなってくると思うんですが、序盤に避けられたのが大きかったなと」
――確かに、今回は終盤に近づくほどコントロールが勝ち組という雰囲気がありました。 この2日間で特に思い出深い試合はありますか?
松元「やっぱり決勝ですね。2ゲーム目で6マナになったとき、《観念の名誉教授》を思い切って出したんですけど、それが結果的には正解だった、というのが嬉しかったです。出さないで、構えてターンエンドでもよかったんですけど、この後どんどん差が開いていくばっかりだなと思ったので、そこで思い切って出せたのが自分でもけっこう、良かったなと」
――かなり勇気のいるプレイだったと思うんですけども、みごと堀江さんの除去を的確にカウンターして、そのまま完走しました。
松元「タップアウトのリスクがあるから……《ジェスカイの啓示》を撃たれると負けちゃうから、《瞬間凍結》持っておきたいな、みたいな日和った選択肢もありましたけど。
普段なら、そうしてたかもしれないですね……あのときはもう、勢いでした(笑)」
――そこがキーポイントでしたね。
それから、今回の賞金の使い道は考えていますか?
松元「プロツアーの旅費などの資金として使おうかなと」
――次はアムステルダムだから、お金かかりそうですもんね。
松元「そうなんですよ。それに世界選手権もありますので、その資金にもします。とはいえ、実質ただで海外旅行に行けるようなものと思えば、最高です。しかも2回も。
それに、参加賞でもらえるプロモの《知りたがりの学徒、タミヨウ》が、すごく欲しかったんです。自力で2枚手に入ることになって、それもすごく嬉しいですね」
――確かに。では、まだ気が早いとは思いますが、次の目標は何でしょう?
松元「プロツアーがほぼ最終目標みたいなものだったので……今は、マジック:ザ・ギャザリングを楽しみつくそう! と思ってます」
――素晴らしい目標ですね。ありがとうございました!
5月はマジックのイベントがもりだくさん。プロツアー『ストリクスヘイヴンの秘密』とこのチャンピオンズカップファイナルに続き、もうすぐ5月29~31日には「マジック・スポットライト:シークレッツ」が開催されます。それではまたお会いしましょう!
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