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グランプリ・シンガポール2015

観戦記事

第4回戦:三原 槙仁(千葉) vs. Wong Wei Quan(シンガポール)

By Masashi Koyama

 グランプリ・シンガポール2015は4回戦を迎え、いよいよ不戦勝が明けたプロ・プレイヤーたちがお目見えする。

 そんな中、本ラウンドでご紹介するのは、殿堂プレイヤーの三原槙仁と地元シンガポールのWong Wei Quan。グランプリ・北京2013で4位入賞でプロツアー参加経験もある地元の強豪だ。

 三原が選択したデッキは《欠片の双子》で、対するWongのデッキはグリクシス《秘密を掘り下げる者》。少し三原の分が悪いだろうか。だがそこは経験で勝る三原、多少の不利でもそれを巻き返す経験と技術を持ち合わせている。

 殿堂のプレイやいかに。


殿堂の三原vs地元の強豪Wong
ゲーム1

 ダイスロールで先手を得たWongがマリガン、三原が7枚キープでのスタートとなった。

 Wongは《闇滑りの岸》から《秘密を掘り下げる者》のロケットスタート。即座に《昆虫の逸脱者》に...とはいかないものの、3ターン目には《ギタクシア派の調査》をめくり変身する。

 対する三原は《沸騰する小湖》から《蒸気孔》をタップインし、Wongの《若き紅蓮術士》を《差し戻し》する立ち上がり。

 Wongは先ほど公開された《ギタクシア派の調査》で三原の手札を明らかにする。その内容は、

 というもの。コンボが揃っていないことを確認すると、淡々と凶暴な昆虫で3点ずつのクロックを刻んでいく。

 《秘密を掘り下げる者》を止めたい三原は、Wongがフルタップの隙に《ヴェンディリオン三人衆》で《稲妻》を抜き去るが、Wongは返すドローで《稲妻》を引き込み、《ヴェンディリオン三人衆》を除去し、空からの攻撃を継続していく。

 ライフが8まで削られてしまった三原は《瞬唱の魔道士》から2点を支払って《ギタクシア派の調査》を使い回す。ここで確認した手札が《グルマグのアンコウ》《思考掃き》だったことで次ターンに即死の心配が無いと判断した三原は《詐欺師の総督》から《血清の幻視》と繋げ、続くターンでのコンボ達成に望みをかける。

 だが、Wongがトップデッキしたのは、《瞬唱の魔道士》! 三原のライフは6。Wongの墓地には《稲妻》が。

三原 0-1 Wong


1本目を制したWong
ゲーム2

 またもWongがマリガンスタート。三原の手札は

 という、既にコンボが揃っている上々の手札。

 だが、Wongが2ターン目に提示したのは、天敵《呪文滑り》。三原は《差し戻し》するが、次ターンでのプレイを止められないと悟ると《呪文滑り》を見て三原は《やっかい児》から《》をアンタップ、《血清の幻視》とドローを進め、自らも《呪文滑り》を戦場に滑り込ませる。

 現状、コンボでの即死はないものの、《呪文滑り》が厄介なのはWongにとっても同様だ。現状、飛行クロックでもある《やっかい児》が止まらず、また除去することも叶わないのだ。赤マナが捻出できず苦しんでいたWongだったが《硫黄の滝》を引き込み《若き紅蓮術士》を唱えると、ダメージレースでの反撃を試みる。

 一方の三原は、その《若き紅蓮術士》を尻目に《僻地の灯台》を起動、《呪文滑り》の前に不要となった《欠片の双子》を捨て、《やっかい児》で飛行による攻撃を継続していく。

 なんとか《やっかい児》を除去したいWongはまず《残忍な切断》を《呪文滑り》に。これは《瞬唱の魔道士》から《差し戻し》にあうが、《血清の幻視》でライブラリーを掘り進めながら《若き紅蓮術士》でダメージ源であるトークンたちを生み出し、果敢に三原へと突撃させていく。

 だが、Wongにとっては厳しい展開が続く。トークンたちが攻撃に出した隙に攻撃を仕掛けてきた三原の《瞬唱の魔道士》をブロックした《呪文滑り》に飛んできたのは《稲妻》。これでダメージレースだけでなくコンボも警戒しなければいけなくなってしまった。

 Wongの状況が好転したのは、三原のドローステップに唱えた《ヴェンディリオン三人衆》がカウンターされず着地した時だった。三原の手札は《欠片の双子》と《詐欺師の総督》という、まさにコンボ達成ぎりぎりのタイミング。もちろんWongはここから《欠片の双子》を抜き去る。

 一方コンボ達成が遠くなった三原は、《詐欺師の総督》で《ヴェンディリオン三人衆》を寝かせて全力で攻撃。なんとかWongのライフを3まで落としこむが、《残忍な切断》で《呪文滑り》を除去され、Wongが召喚した《秘密を掘り下げる者》も《昆虫の逸脱者》へと変身してしまい、フライヤーによる攻撃がストップしてしまう。三原はなんとか《稲妻》を引き込みキャストするが、Wongに《払拭》されてしまうと、思わず頭を抱える。

 だが、状況が悪くなっても逆転の一手を打てるのがコンボデッキの強みだ。三原は《大祖始の遺産》を生け贄に捧げドローに望みを託す。すると、三原はすぐに《欠片の双子》叩きつける。Wongは《剥奪》を合わせるが、三原が最後に残ったカードを力強くプレイする。

三原 1-1 Wong


シーソーゲームを制した三原

 ここで残り時間は6分。場内はほとんどのプレイヤーが対戦を終え、唯一のフィーチャーマッチであるこの試合にはギャラリーが集って来ている。最終ゲーム。勝つのは三原か、Wongか。

ゲーム3

 先手Wongの《ギタクシア派の調査》からゲームがスタート。

 三原の手札は土地4枚に《大祖始の遺産》《詐欺師の総督》《欠片の双子》というもの。またも既にコンボが手札に揃っている初手だが、Wongもまた《呪文滑り》を繰り出す。

 天敵を前に三原は《ヴェンディリオン三人衆》を唱えてみると、Wongの手札は呪文が《否認》だけと寂しいもの。そして、Wongにとってはなけなしの《否認》を《詐欺師の総督》からの《焙り焼き》(対象は《呪文滑り》)で使わせると、《ヴェンディリオン三人衆》での押し切り勝ちを目指す。

 三原はなんとか少ない残り時間で勝負を決めるべく、《欠片の双子》の天敵であり、地上のブロッカーである《呪文滑り》を《瞬唱の魔道士》からの《焙り焼き》でどかし、《詐欺師の総督》も盤上に加え、クロックと共にプレイングを加速させていく。

 《詐欺師の総督》への《欠片の双子》は《終止》で退けられるが、クロックに対処することが叶わないと悟ったWongは手札を開いて握手を求めたのは、試合時間が終了し、追加ターンに入った直後のことだった。

三原 2-1 Wong

三原槙仁 Wins!
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