EVENT COVERAGE

グランプリ・京都2017

トピック

「ジョニー・マジック」と呼ばれた男――ジョン・フィンケル インタビュー 前編

by Masashi Koyama

 マジックは来年25歳を迎える。

 その長い歴史において、ジョン・フィンケルはトーナメントシーンが整備された黎明期から20年もの間、プロシーンで戦い続けてきた。

Finkel.jpg

 プロツアー優勝3回、トップ8・16回。子供のころ、僕たちが憧れたスーパースターは今になっても世界のトップレベルで活躍している。

 時代が変わり、環境が変わり、周囲のプレイヤーが変わってもなお、フィンケルはマジックを続けてきて、今この古都・京都にいる。

 長年プレイを続けてきながらも日本の「グランプリ」に出場するのが初めてだというフィンケル。シールドデッキ構築を終えた彼に話を聞いた。

フィンケルのグランプリ・京都2017シールドデッキ構築

――日本に来られるのは何年ぶりになるのでしょうか?

フィンケル「前に来たのが確か......2005年の世界選手権だったと思う」

――今回はいつごろ来日されて、どのくらい練習されてきたのでしょうか?

フィンケル「月曜日に日本に着いて、そこからTeam Pantheonのメンバーとずっと練習をしてきた。観光には......ほとんど行っていないね。マジックをするために来たのだから」

――一般的に、シールドデッキを組む時にどのようなことを考えているのでしょうか?

フィンケル「普段、シールドのデッキを組むということはほとんど無いんだが......大抵ドラフトをプレイしているからね。プールを見て、軸になりそうなレアや戦略を見つけて、2色でデッキを組めるかどうかや、そうでない場合のマナサポートカードを見て、ベストなカードを使えるかどうかということをチェックするんだ」

――『破滅の刻』が発売されて、『アモンケット』のみの環境と何が変わったのでしょうか?

フィンケル「ドラフトに関して言えば、少し環境は遅くなったと考えている。だが、攻撃的な『督励』クリーチャーはまだ数多くいるし、コンバットトリックもあるからブロックが躊躇われることは多々ある。完全にディフェンシブなデッキ、というのは(ドラフトでは)難しいかもしれないね」

finkel_interview1.jpg

――このカードプールを見た時、何を考えてデッキを作成しましたか?

フィンケル「カードプールを見た瞬間、『素晴らしい』とまでは思わなかった。2色で強力なデッキを組めるプールではないからね。ただ、火力呪文を中心に優良なカードはたくさんあるし、マナサポートもある。通常、ベストなデッキはビートダウンだけれども、それが許されない場合はそれ以外のオプションを考えなければいけないね」

――あなたは20年以上マジックをプレイされています。マジックが上手くなるためのコツなどはあるのでしょうか?

フィンケル「シンプルなコツ、というものを答えるのは困難だ。物事は移り変わっていくのだから。普段からトーナメントでプレイしている人々はもちろん基本を押さえているとは思うが、『いつも』のドラフトで通用している戦略がトーナメントでもそうであるとは限らない」


 インタビューはここからシールドデッキの話から脱線したため、ひとまず、以下にフィンケルが今大会で受け取ったカードプールを掲載しよう。

 皆さんなら一体どのようなデッキを作るだろうか?

Jon Finkel
グランプリ・京都2017 初日シールドデッキ・カードプール(『破滅の刻』『アモンケット』)
{W}{U}{B}
1 《扇持ち
1 《束縛のミイラ
1 《突風歩き
1 《孤高のラクダ

1 《デジェルの決意
2 《英雄的行動
1 《砂漠の拘留
1 《砂爆破
1 《結束の試練
1 《這い寄る刃
1 《狡猾な生き残り
1 《最後の明日の予見者
2 《エイヴンの葦原忍び
1 《エイヴンの修練者
1 《ナーガの神託者
1 《選定の侍臣
1 《天頂の探求者

1 《送還
1 《ジェイスの敗北
1 《相殺の風
1 《悲劇的教訓
1 《判断麻痺
1 《主張
1 《無情な狙撃手
1 《ケンラの永遠衆
1 《不憫なラクダ
1 《夢盗人
1 《無慈悲な永遠衆
1 《疫病吹き
2 《よろけ腐り獣
1 《冷酷な侍臣
1 《魂刺し

1 《超常的耐久力
1 《弱点消し
1 《毒の責め苦
1 《砂の撹拌
1 《霰炎の責め苦
{R}{G}多色/無色
1 《捷刃のケンラ
1 《棘モロク
1 《オナガトカゲ
1 《花崗岩のタイタン

2 《突破
1 《火をつける怒り
1 《マグマのしぶき
1 《発射
2 《穿刺の一撃
1 《暴力的な衝撃
1 《ハゾレトの終わりなき怒り
1 《業火の噴流
2 《エリマキサンドワラ
1 《苦刃の戦士
1 《修練者の相棒
1 《砂丘の易者
1 《侵略ナーガ
1 《オアシスの祭儀師
1 《巨大百足
1 《選別ワーム

2 《活力の贈り物
1 《砂の下から
1 《名誉ある門長
1 《川ヤツガシラ
1 《血水の化身
1 《オベリスクの蜘蛛

1 《捲土+重来
1 《旗幟+鮮明
1 《暗記+記憶
1 《機略+縦横

1 《研ぎ澄まされたコペシュ
2 《旅行者の護符
2 《マナリス

2 《周到の砂漠
1 《不屈の砂漠
1 《色彩の断崖
1 《生存者の野営地

(※カードプールに一部誤記がありましたので修正いたしました。編集)




 皆さんはどのようなデッキを作り上げただろうか?

 フィンケルの作成したデッキは以下の通りだ。

Jon Finkel
グランプリ・京都2017 1日目 / 『破滅の刻』『アモンケット』シールドデッキ (2017年7月22日)[MO] [ARENA]
6 《
4 《
2 《
1 《
2 《周到の砂漠
1 《不屈の砂漠

-土地(16)-

1 《苦刃の戦士
1 《川ヤツガシラ
1 《夢盗人
1 《侵略ナーガ
1 《オベリスクの蜘蛛
1 《エイヴンの修練者
1 《オアシスの祭儀師
1 《巨大百足
1 《花崗岩のタイタン
1 《選別ワーム

-クリーチャー(10)-
2 《マナリス
2 《旅行者の護符
1 《マグマのしぶき
1 《砂の下から
1 《発射
2 《穿刺の一撃
1 《砂の撹拌
1 《主張
1 《霰炎の責め苦
1 《捲土+重来
1 《暗記+記憶

-呪文(14)-

 インタビュー後編では、長きに渡り世界トップレベルで活躍するフィンケルが語ってくれた、昔と今のマジックの変化などについてお届けする。

 後編へ続く。

  • この記事をシェアする

RESULTS

対戦結果 順位
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

RANKING

NEWEST