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グランプリ・千葉2015

戦略記事

梅原 啓のセカンドドラフト:ボブは強い?

By 平林 和哉

 グランプリトップ8を決めるにあたり、大事なセカンドドラフトのポッドが発表された。

 その中でも2番テーブルに2回のグランプリベスト8経験者、梅原 啓と山口 聡史の2人がいる。両者は揃ってグランプリ・横浜2012でトップ8入りを果たしている。

 山口については伊藤 敦の記事に譲り、ここでは直近のグランプリ・京都2015でトップ8入りも果たしている梅原のピックを追っていこう。

draft_umehara1.jpg

1パック目

 弱すぎる初手はともかく、2手目の《幽体の行列》に手を伸ばさないのは意外だった。

 黒だけは確定させたが、赤の流れが良い点が気がかり。

2パック目

 やはり初手に恵まれず《稲妻》をピック。

 そして2手目に《吸血鬼の裂断者》へと舵を切ると、2−4《血のオーガ》2−5《嵐血の狂戦士》と赤黒狂喜へと舵を切った。

 これが功を奏したか《血まみれ角のミノタウルス》が一周。英断だったようだ。

3パック目

 引いてしまった《闇の腹心》。
 強いのか弱いのか、『モダンマスターズ 2015年版』ドラフトで《闇の腹心》の価値を理解しているプレイヤーは相当少ないだろう。
 梅原も迷いに迷ってのピックとなったが、結果的に3−9で《破壊の宴》を回収できたことを考えれば問題ないか。

draft_umehara2.jpg

――「デッキは何点ぐらいでしょうか」

梅原「ほんとは白緑のデッキをドラフトしたかったので...そういう意味では0点ですね(笑)」

――「ファーストドラフトは《空狩人の散兵》に《巨森の蔦》×2!みたいなデッキでしたしね。白緑というならなおさら《幽体の行列》をピックするような気もしますが」

梅原「トークン系よりジャイグロ(巨大化)系デッキの方が好みなので。引き出しが少ないので苦労してます」

draft_umehara3.jpg
梅原 啓
グランプリ・千葉2015 セカンドドラフト / 『モダンマスターズ 2015年版』 ブースタードラフト[MO] [ARENA]
8 《
7 《
1 《ラクドスの肉儀場

-土地(16)-

3 《吸血鬼の裂断者
1 《ゴブリンの投火師
2 《鎌の切り裂き魔
1 《闇の腹心
1 《嵐血の狂戦士
1 《アッシェンムーアの抉り出し
1 《血のオーガ
1 《幽霊の変わり身
2 《血まみれ角のミノタウルス
1 《血まなこの練習生
1 《ゴミあさりのドレイク

-クリーチャー(15)-
1 《稲妻
1 《頭蓋囲い
1 《帆凧
1 《不気味な苦悩
1 《鎌切り
1 《転倒の磁石
2 《破壊の宴
1 《病気の拡散

-呪文(9)-

 安いというならこの赤黒狂喜もその最たるものだろう。
 通常卓に1人のアーキタイプであり、その恩恵をしっかり受けたデッキを完成させている。

 懸念していた《闇の腹心》についても、デッキリスト提出前に仮組みしたデッキを回してテストする念の入り用だ。

 果たして梅原はこの「要2勝」ミッションを突破できるだろうか。

第13回戦:山口 聡史(愛知) vs. 梅原 啓(大阪)

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