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グランプリ・北京2016

観戦記事

第13回戦:井上 徹(福岡) vs. 金川 俊哉(山梨)

By 矢吹 哲也

 グランプリ2日目、第2ドラフト・ラウンド。これから行われる3回戦には、これまでの12回戦で築いてきたすべての積み重ねがのしかかる。たとえこれまでのすべてに勝利してきた者でも、ここからすべて負ければ一気に道が閉ざされるのだ。

 その強烈なプレッシャーの中、トップ8入賞に向けてひとつも負けられない両者が対峙する。


井上 vs. 金川。当落線上で日本人プレイヤー同士の戦い。さらに先へ進めるのは、どちらかひとり。

 井上 徹は初日8勝1敗の好成績からそれを維持していたが、12回戦でもう1敗を喫し、第1ドラフト2勝1敗で第2ドラフトへ。「(第2ドラフトの出来は)まずまずですね」とドラフトし終えたばかりの「白赤」デッキを手に現れた彼は、自身初のグランプリ・トップ8入賞を見据え、戦いに臨む。

 一方の金川 俊哉は初日に2敗を喫したものの、2日目第1ドラフトを3戦全勝で切り抜けた。しかし「第1ドラフトのデッキ超強かった分、その反動が......」と、第2ドラフトの「赤緑タッチ白」には自信なさげだ。それでもこの舞台では、その武器を信じるしかない。

ゲーム展開

 先手の金川が《ケッシグの鍛冶場主》を繰り出すと、井上はこれに対応できず即《炎心の人狼》へ「変身」。さらに《内陸の木こり》も追加した金川は、《収穫の手》を繰り出した井上に対して攻勢をしかけ、《道理を超えた力》で序盤の優位を固めた。

 井上の繰り出した《近野の司祭》を《癇しゃく》で排除すると、金川は7点のクロックで早くも井上のライフを脅かした。それでも井上は《空翔る月銀の魂刈り》で+1/+1カウンターの置かれた《内陸の木こり》を相討ちに取り、《近野の司祭》の能力でスピリットを呼び出すと、《不屈の聖戦士》、《薬剤師の霊》と防御を築いていく。

 その間に金川は盤面を押し続けることができず、井上のライフを詰め切れない。井上は《信条の香炉》と2体目の《不屈の聖戦士》を展開し、反撃に出る。装備品によって強化された井上のクリーチャー群は金川に7点のダメージを与え、続くターンにもう一度。16点あった金川のライフは瞬く間に残り2点。だが井上も残り7点とまだ十分に危険域だ。

 意を決して全軍攻撃に向かった金川――しかし彼の操る狼男たちは、《銀の一撃》に止められたのだった。


序盤を制圧されながらも守り切り、ゲームを勝ち取った井上。

 2ゲーム目は金川がマリガン。後手の井上が1ターン目《スレイベンの検査官》、3ターン目《不屈の聖戦士》と盤面上の先手を取った。

 金川は2ターン目《信条の香炉》からゲームを始めたものの、次の動きは4ターン目《巨体の悪魔》。井上は3点で攻撃しながら、さらに《不屈の聖戦士》を繰り出し、《スレイベンのガーゴイル》も展開する。

 《剛胆な補給兵》を繰り出したが攻撃に出られない金川。井上による3点の攻撃は6点になり、金川のライフは早くもひと桁に落ちる。


2日目第1ドラフトを3戦全勝で乗り越えた金川だが、ここへ来て苦しい展開に追い込まれる。

 《剛胆な補給兵》に《信条の香炉》を装備して耐える時間を過ごす金川。しかしそこへ、井上の《灰と化す》が撃ち込まれる。

 井上の攻撃を《癇しゃく》と相討ちで防ぎ、《グリフの加護》で飛行をにらみ、装備品でクリーチャーのサイズを上げ、と奮戦した金川だったが......《悪魔の棲家の狐》、《審問官の雄牛》と盤面に脅威を展開し続け、スピリット・トークンも増やした井上による地上と空中両面での攻撃を前に、ついに膝を屈したのだった。

井上 2-0 金川

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