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戦略記事

行弘賢のよくわかる!リミテッド講座

第31回:『ラヴニカのギルド』発売! 新環境ドラフト攻略

行弘 賢

 皆さんこんにちは。

 今回もいつものリミテッド講座の記事をお届けしたいと思いますが、先に皆様に謝らなければいけないことがございます。

 すでにご存知の方も多いとは思いますが、先日開催された世界選手権で僕は失格処分の裁定を受けました。これは、第1ゲームで本来サイドボードにあるべきカードを引いてしまい、そのターンに申告せず次のターンに申告したために、正しい状況でないことを理解しつつゲームを進行したと見なされたからです。

 いかに自分から申告したとはいえ、失格処分が出るのは当然のことだと思いますし、すぐに言えなかった自分の心の弱さが非常に恥ずかしいです。

 応援してくださった方々や、トーナメントに関わっていた方々に多大な迷惑をおかけしたことを深くお詫びいたします。

 このリミテッド講座も続けるか悩みましたが、ここで辞めてしまうより、書き続けることでマジックをプレイする皆様へ役に立ち貢献することでこそ、ご迷惑をおかけした皆様へのお詫びになるかと思い、日本公式ページの担当者と協議した結果続けさせていただけることになりました。

 この機会を無駄にせぬよう、今後はより模範的なプレイを心掛け、二度とこのようなことが起きないように努め、皆様に認めていただけるよう頑張りますので、引き続きリミテッド講座共々、行弘賢の今後を見守っていただけますと幸いです。


 前置きが長文となってしまい大変恐縮ですが、ここからはいつも通りの内容をお送りしていきたいと思います。

 今回もいつも通り「新環境リミテッド:発売前ファーストインプレッション」と、「新環境リミテッド:プロツアー後の振り返り」の2本立てで、今回は前編です。

 基本的にはブースタードラフトに関する内容の記事とはなりますが、カードの評価などはシールドデッキでも応用できる点もあるかと思いますので、リミテッドが好きな方のお役に立てたらと思います。

 それでは、まずは新環境のファーストインプレッションから見ていきましょう!

 

1.新環境~『ラヴニカのギルド』のドラフト

 『ラヴニカのギルド』のドラフトは、『ラヴニカのギルド』3パックを使用します。

ファーストインプレッション

 今回の『ラヴニカのギルド』のカードリストを見たファーストインプレッションは、以下の4点です。

  • 基本的に色の組み合わせが5種類しかないため、いつも以上に上家と色が被らないことが重要。
  • 多色のカードの強さに差が結構ある。ゴルガリは厳しそう。
  • ボロスとイゼットの赤のギルドは環境を定義するビートダウンが組めるので、最初はこの2ギルドをどう捌くかが重要になりそう。
  • ギルドのシナジーが偏っているのでアーキタイプ環境。
 

 順番に解説していきます。

基本的に色の組み合わせが5種類しかないため、いつも以上に上家と色が被らないことが重要。

 今回は2色の組み合わせの5ギルドを推しているセットであるため、作るデッキもボロス(赤白)、イゼット(赤青)、ディミーア(青黒)、ゴルガリ(緑黒)、セレズニア(緑白)の5つの色の組み合わせが基本となります。

boros.jpg izzet.jpg dimir.jpg golgari.jpg selesnya.jpg

 というのも、多色のカードがいつもの環境に比べると多く、さらにその色の組み合わせが各ギルドの色の組み合わせしか無いため、これ以外の色の組み合わせだと使えるカードが極端に限られてしまうので、他の色の組み合わせ(例えば白黒など)は基本的にやるメリットは無いと言えます。

 なのでいつもの環境より上家との2色被りが発生しやすく、そうなった場合下家は非常に厳しいピックを強いられてしまうことになりますので、今回はいつも以上に色(ギルド)の選択が重要になりそうです。

多色のカードの強さに差が結構ある。ゴルガリは厳しそう。

 今回は多色のカードが強力なため、単色よりできるだけ多色のカードをデッキにたくさん採用したいところなのですが、多色のカードがさほど強くないギルドもあります。それがゴルガリです。

 ゴルガリのコモンの多色カードは《よろめく根茎》、《地底街の反乱》、《往時軍の強兵》の3枚。

 どれもただ強いというカードではなく、使うにはそこそこ前もって準備が必要なものやリスクを伴うものばかり。その上でそこまでの爆発力は期待できないと、正直この3枚に高い評価を付けることはできません。

 多色が安いという理由で安易にゴルガリを選択してしまうと、カードは集まったものの案外強いデッキにならないという事態に陥ってしまうことがあると思うので、ゴルガリを選択する際はアンコモン以上の高レアリティのカードから向かうようにしたいですね。

ボロスとイゼットの赤のギルドは環境を定義するビートダウンが組めるので、最初はこの2ギルドをどう捌くかが重要になりそう。

 ボロスは教導という能力がそもそも攻めに向いた能力であり、低コストからマナ・カーブ順に展開していくだけで相手を圧倒することができます。

 また、イゼットは《ゴブリンの電術師》でテンポよく手札のインスタントとソーサリーを消化していけますし、《ピストン拳のサイクロプス》や《小柄な竜装者》と組み合わさった時の爆発力は環境随一でしょう。

 この2つはそれぞれ教導持ちクリーチャー、《ゴブリンの電術師》とそれぞれキーカードがあり、それらを野放しにしてしまうと主導権を握られてしまいます。ですので、《死の重み》や《捕食》などの、軽く相手のクリーチャーを除去する手段は重要になりそうです。

ギルドのシナジーが偏っているのでアーキタイプ環境。

 今回はそれぞれのギルドにキーワード能力(ゴルガリは能力語)が存在し、さらにギルドの特徴としてそれぞれシナジーを発揮できるようなカードデザインになっているため、ギルド毎のシナジーが重要になってきそうです。漠然とカードパワーだけでピックしていくより、デッキに合ったカードをピックしていく必要がありそうです。

 

 ここまでがカードリストを見た最初の感想です。

 ゴルガリが見た感じちょっと弱めではありますが、とはいえアンコモン以上がたくさんピックできれば十分戦えると思いますので、5ギルド全ての特徴を把握し、戦えるようにしておく必要がありそうです。

 

 さて、次は『ラヴニカのギルド』の新キーワード能力について見ていきましょう。

2.収録キーワード能力について

再活(あなたはあなたの墓地から、このカードを、これの他のコストの支払いに加えてカード1枚を捨てることで唱えてもよい。その後、このカードを追放する。)

 再活はイゼットのキーワード能力で、一部の青と赤のインスタントとソーサリー呪文に付与されている能力です。

 墓地にある再活カードは元の呪文のマナの支払いと手札のカードを捨てることでそのカードをプレイすることができます。カードを捨てるのはコストなので、マナの支払いと同じタイミングで捨てなければいけません。再活したカードは追放されるので、何回も繰り返し使うことはできません。

教導(このクリーチャーが攻撃するたび、パワーがこれよりも小さい攻撃クリーチャー1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンターを1個置く。)

 教導はボロスのキーワード能力で、一部の赤と白のクリーチャーに付与されている能力です。

 攻撃するたびに誘発し、自分よりもパワーが小さいクリーチャーに+1/+1カウンターを置いて強化していくことができます。

 「以下」ではなく「未満」なので自身は対象に取れないので注意しましょう。また、複数の教導を同じ対象に取る場合、解決時に再度条件を満たしているかチェックが入るので、1度目で置いたせいで2度目以降の条件が満たさなくならないよう注意しましょう。

 また、教導の元のクリーチャーのパワーを参照するので、複数誘発する際はスタックへの置き方次第でカウンターが置かれたり置かれなかったりします。複数誘発する時は注意しましょう。

 
諜報Nを行う。(あなたのライブラリーの一番上のカードをN枚見る。そのうちの望む枚数をあなたの墓地に、残りをあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。)

 諜報はディミーアのキーワード能力で、青と黒のカードに付与されている能力です。

 諜報の数字分ライブラリーの上からカードを見て、それらのカードをライブラリーの上に好きな順番に入れ替えて置くか、墓地に置くかを選ぶことができます。マリガン時に行う「占術」の墓地に行く版だと思っていただけると分かりやすいかもしれません。

 諜報はこれだけだとただ単純にライブラリーを操作するカードとなってしまいますが、諜報が誘発するたびに効果を発揮する《闇刃の工作員》のようなカードもあるので、組み合わせるとより効果を発揮するでしょう。

 
召集(あなたのクリーチャーが、この呪文を唱える助けとなる。この呪文を唱える段階であなたがタップした各クリーチャーは、{1}かそのクリーチャーの色のマナ1点を支払う。)

 召集はセレズニアのキーワード能力で、緑と白の一部のカードに付与されている能力です。

 召集はクリーチャーをタップすることでマナ・コストの支払いの助けをすることができます。召集のカードと同じ色マナを含むなら、不特定マナだけでなく色マナに充てることもできます。

 例えば《敬慕されるロクソドン》ならば、白のクリーチャー1体と他にクリーチャー4枚をタップすればマナを支払わずにプレイすることができます。逆に白のクリーチャーがいない場合は{W}を支払わなくてはいけません。

 
宿根 ― あなたの墓地にあるクリーチャー・カードの枚数~。

 宿根はゴルガリのメカニズムで、緑と黒の一部のカードに付与されている能力語です。

 宿根は墓地にあるクリーチャーカードの枚数に応じてボーナスが増えることを示していて、カードごとに性質が変わります。

 例えば《よろめく根茎》は+1/+1カウンターが多く置かれますし、《霊廟の秘密》はサーチできるカードのマナ・コストの範囲が広がっていきます。

 基本的には墓地にクリーチャーが無いとそれぞれ上手く使うのは難しいので、宿根のカードをデッキに入れる場合は、戦場から以外にも、手札やライブラリーから直接クリーチャーを墓地に送る手段を用意しておきたいですね。

 

3.『ラヴニカのギルド』の注目のカード

 さて、それではここからは色、レアリティ別(コモン・アンコモン)で、僕が強力だと思うカード・トップ3を挙げていきたいと思います(3枚の中での順位はつけません)。皆さんも最初はカードの強さがいまいちよく分からないと思うので、ぜひ参考にしてみてください。

白・アンコモン

議事会の裁き》:召集が付いているのでテンポ良く使える、優秀な除去です。

サンホームの重鎮》:2マナ2/2に先制攻撃に教導でシングルシンボルって流石に大盤振る舞いすぎませんか?

突撃するロック鳥》:教導持ちと相性が良く、教導クリーチャーを飛ばしながら攻撃すると《突撃するロック鳥》も育つ、お手軽コンボが決まります。セレズニアで使って巨大な召集持ちクリーチャーを飛ばしても強い、白のキーとなるクリーチャーですね。

白・コモン

癒し手の鷹》:教導持ちと相性が最も良い1マナクリーチャー。飛行と絆魂は教導や装備品でバックアップしてあげるとそれだけで勝ってしまいますね。

光明の縛め》:最近定番になってきた白の3マナオーラの安定の除去です。

天空の斥候》:マナこそかかるものの飛行を持つ、主にボロスで活躍する白の優秀な2マナクリーチャーです。

 
青・アンコモン

つぶやく神秘家》:トークン生成能力の条件がインスタントかソーサリー呪文を唱えるだけと条件が緩く、さらに本体のタフネスが5と除去されにくい優秀なシステムクリーチャーです。

夜帷のスプライト》:諜報を繰り返し誘発させることができる、諜報シナジーの要とも言える優秀な2マナクリーチャーです。

思考繋ぎの幻》:諜報との組み合わせが必須とはなりますが、1マナ域としては破格の性能です。

青・コモン

霧から見張るもの》:単体の性能が非常に優秀なだけでなく、諜報2が後続を用意してくれる安定感のある優秀な飛行クリーチャーです。

急進思想》:諜報で直接ライブラリーから落としてもよし、イゼットで呪文とのシナジーを発揮してもよしと、青のギルドどちらでも活躍できる優秀なドロー呪文です。

ディミーアの密告者》:3マナまでの地上クリーチャーを受けきる優秀なサイズに、諜報2のおまけは嬉しいですね。

 
黒・アンコモン

名声の代価》:基本的には4マナの除去とはなりますが、インスタントかつおまけの諜報が強力な優秀な除去です。

壊死性の傷》:諜報で能動的に墓地にクリーチャーを貯めて使えば、1マナとしては破格な性能の除去として機能しそうです。

囁く情報屋》:諜報シナジーありきではありますが、諜報するだけで1点ドレインできる優秀なシステムクリーチャーです。

黒・コモン

死の重み》:2マナに優秀なシステムクリーチャーが多い環境なので、軽く除去できるのは非常に嬉しいですね。

致命的な訪問》:多少重くはあるものの、完全除去かつ諜報で次のリソースに繋げやすくなる、優秀な除去です。

背骨ムカデ》:死亡時に後続を強化していく、優秀な3マナクリーチャーです。

 
赤・アンコモン

静電場》:イゼットの肝とも言える2マナ域で、再活と相性が良い優秀なシステムクリーチャーです。

溶岩コイル》:除去に成功すれば追放と、後腐れの無さが嬉しい優秀な除去です。

ゴブリンの旗持ち》:1マナ域なので教導先として優秀、かつ自身も教導を持っており、自身のパワーを上げることで教導を使うこともできる優秀な1マナクリーチャーです。

赤・コモン

直流》:再活があるので繰り返し使うことができ、いざとなれば本体を削れる優秀な除去です。

ウォジェクの護衛》:単独では攻撃やブロックができないとはいえ、3マナ3/3の教導持ちはコモンの域を超えた優秀なクリーチャーです。

気難しいゴブリン》:タフネス1との戦闘はお手の物、タフネス3まで相打ち可能である優秀な2マナクリーチャーです。

 
緑・アンコモン

クロールの銛撃ち》:飛行除去としても使用可能な、3/2という優秀なサイズを持つ2マナクリーチャーです。地味に最初から到達も持っているのも嬉しいですね。

優しいインドリク》:戦場に出たときに格闘するため、実質除去内蔵クリーチャーとして使える優秀なクリーチャーです。

管区の案内人》:基本地形のみならず門もサーチできるので、マナ・ベースの安定や土地詰まり解消に一役買う優秀なクリーチャーです。

緑・コモン

デヴカリンの造反者》:後半は能力でサイズアップできる、序盤から終盤までいつ引いても嬉しい優秀な2マナクリーチャーです。

捕食》:1マナと軽くテンポが良い優秀な除去です。

絡み爪のイトグモ》:飛行に弱い緑の弱点を補ってくれる、3マナの優秀な到達持ちクリーチャーです。

 

 5色の紹介はここまでとなりますが、今回は多色のカードも重要になりますので、ギルド別の項目も用意しました。各ギルドのアンコモン・コモン各1枚ずつ最重要カードを紹介したいと思います。

 
ボロス({R}{W})

ボロスの挑戦者》:2マナ2/3と破格な性能なだけでなく、教導とさらに自分を強化する能力も持つ、環境屈指の2マナクリーチャーです。

空騎士の軍団兵》:教導持ちが戦場にいる時に、速攻・飛行とカウンターの置き先として最適な能力を持つ、優秀な飛行クリーチャーです。

 
イゼット({U}{R})

弾けるドレイク》:戦場に出たときにカードを引くので絶対に損せず、さらにインスタント・ソーサリーを多用するイゼットと相性が良いパワー変更能力は強力の一言に尽きます。

ゴブリンの電術師》:イゼット最重要システムクリーチャーです。インスタント・ソーサリーが軽くなるだけでアクション数に大きく差が生まれるので、ぜひ優先してピックしましょう。

 
ディミーア({U}{B})

ディミーアの偵察虫》:諜報との相性が抜群の飛行クリーチャー。飛行・威迫なので基本的にはほぼブロックされず、2マナながらフィニッシャークラスの性能を誇る優秀なクリーチャーです。

闇刃の工作員》:こちらも諜報と相性が良く、除去カードにも諜報が付いたカードが多いため、除去しながらカードを引くというアクションができる強力なクリーチャーです。

 
ゴルガリ({B}{G})

光胞子のシャーマン》:墓地のクリーチャーを参照するゴルガリにおいて、墓地を増やせる貴重な存在として最重要カードとなります。

よろめく根茎》:4マナ域ながらうまく墓地のクリーチャーさえ用意できれば4/4以上の性能も期待できる、優秀なフィニッシャーです。

 
セレズニア({G}{W})

議事会の騎兵》:4マナ4/4警戒と優秀な性能だけでなく、死亡時にはさらにトークンを生成する、単純に性能が素晴らしいクリーチャーです。

ケンタウルスの仲裁者》:お互い4点回復するのでビートダウンでは多少使いにくいものの、飛行とのダメージレース時には重宝しますし、単体の性能も3/3と標準以上の優秀なクリーチャーです。

 

4.『ラヴニカのギルド』ドラフトの注目のアーキタイプ

注目のアーキタイプ・その1:イゼット再活

 イゼット再活は、《ゴブリンの電術師》で再活のカードを複数回プレイしやすい状況を作り、《小柄な竜装者》や《火小僧》でターン中に複数回インスタント・ソーサリーを唱え爆発的ダメージを与えるコンボ要素を兼ね備えたビートダウンです。

 インスタント・ソーサリー呪文として重要なのは、ライブラリーを掘り進めコンボを揃えやすくなる《急進思想》、除去としても最後のとどめとしても使える《直流》の2枚です。

 そのほかに汎用性は低いものの、ダメージレースを優位に進めることができる《音波攻撃》や《最大高度》もイゼット再活ならば上手く使うことができます。

 
注目のアーキタイプ・その2:ディミーア諜報

 ディミーア諜報は、《ディミーアの偵察虫》や《闇刃の工作員》などの諜報することでボーナスを得ることができるカードを、諜報を持つカードでバックアップしていくアーキタイプです。

 どちらもバランス良く採用する必要があるのですが、ボーナスを得ることができるカードは諜報するカードよりも限られているため、まずは諜報と相性が良いカードからピックしていき、デッキの方向性を決めた方が良さそうです。

 また、ボーナスを持つカードを除去されてしまい戦場に何もなくなっては攻めが継続されにくいので、諜報を持つカードもクリーチャーを中心にピックしていき、常に戦場にクリーチャーをいる状況を作っておくと上手く攻めを継続することができます。

 
注目のアーキタイプ・その3:ボロス教導

 ボロス教導は、《癒し手の鷹》などの軽量クリーチャーを教導持ちクリーチャーで強化し、そのまま一気呵成に押し切るアーキタイプです。

 教導先として最も優秀な《癒し手の鷹》はあるだけ欲しいので、優先度は高くピックしましょう。

 また、教導の数も重要で、特に2マナ以下の教導クリーチャーはアンコモンにしか存在しないため、こちらも見たらピックするくらいの気持ちで軽いカードを優先してデッキを作っていくことを意識すると良さそうです。

 また、教導しながら戦線を維持したいため、継続して攻め続けられるよう《確実な一撃》や《奨励》などのコンバットトリックは複数枚デッキに採用するようにしたいですね。自分のデッキに飛行などの回避が多い時は腐りやすいので、その時は除去を優先するようにしましょう。

 

5.最後に

 これで今回の記事は終わりです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が少しでも、皆さんが新環境のドラフトを楽しむ助けになれば幸いです。

 今回は各種ギルドの特徴を掴み、アーキタイプごとのカードの点数付けが非常に重要になりますので、デッキの完成形を意識してピックすると上手くいきやすいと思うので意識してみてください。

 プロツアー『ラヴニカのギルド』後には再度環境の振り返り、答え合わせ編をやりますので、そちらもよろしくお願いします。

 それでは皆さん、また次回の連載の記事でお会いしましょう!

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