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店舗の皆さまへ
第56回:ビッグイベント、真面目な話とそうでない話
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ウィザーズプレイネットワーク通信
ご注意:本記事は掲載当時の情報をもとに制作されたものです。現在の制度・プログラムと異なる場合がありますので、最新の情報は ウィザーズプレイネットワーク 公式サイト を必ずご確認ください。
2011.06.28
WPN通信 #56:ビッグイベント、真面目な話とそうでない話
こんにちは。ウィザーズプレイネットワーク日本担当の宮坂です。
先週に引き続き、この週末も統率者戦をプレイできました。ちょうど英語版の構築済みを持参してきた外国籍のプレイヤー二人と、わたしと友人がそれぞれ構築済みを持ち寄り、4 人戦で遊びました。
彼らはもともと統率者を長く遊んでいるプレイヤーのようで、わたしのようなにわかプレイヤーよりずっと盤外戦に長けており、「このカード使うから攻撃しないでね」なんて交渉がさっくりできるあたり、感心してたわたしです。ちなみに、目立った人からつぶされていく流れで、わたしは生かさず殺さずな状態でした。南無。
二週にわたって遊んでみて、「マジックのカードとルールを使ったマルチゲーム、ボードゲーム」というマインドセットで遊んでみると、個人戦とはちがった視点で楽しめる遊び方かなあ、と認識をあらためた週末です。しばらくは統率者戦の構築済で楽しめそうです。5 種類持ち歩くにはちょっと重たいのが難点ですけどね。
基本セット 2012 プレリリースは来週末開催です
いよいよ来週末は、基本セット 2012 のプレリリース! プレリリースを目前に控え、英語公式サイトではプレビューウィークが始まりました。
いままでに公開されたカードが続々とカードギャラリーで公開されていますが、くわえてカード自身にまつわるコラムが日替わりで掲載されています。本誌上でも翻訳記事を掲載していきますので、お楽しみに!
コラムを楽しんでいただいたあとは実戦で。来週土日のプレリリーストーナメントは、全国各地の WPN 店舗主催で開催されます。
プレリリースの醍醐味は、なんといっても発売前の新製品で遊べること! プレリリーストーナメントでは、個人シールド戦、または友達と二人でチームを組んで遊ぶ双頭巨人シールド戦、いずれかのフォーマットがメインイベントとして開催されます。手ぶらで会場に遊びに行って、新製品をたっぷり味わってください。
個人シールド戦の場合は、6 つのブースターパックを受け取り 40 枚以上のデッキを構築して遊びます。双頭巨人シールド戦は、8 つのブースターパックを受け取り、チームのプレイヤー二人がそれぞれ 40 枚以上のデッキを構築して遊びます。
プレリリースでは、ブースターパック 6 パックを使って 40 枚以上のデッキを構築するシールド戦という遊び方と、がメインイベントとなっています。
双頭巨人戦の遊び方・ルール概要については、認定ジャッジの進藤さんがわかりやすくまとめてくださっていますので、ご紹介しておきます。
プレリリース参加者には、プレリリース特製プロモカード《ヴァーズゴスの血王》が配布されるほか、過去のプレリリースで好評だった達成カードも同じく参加者に配布されます。どちらも数に限りがありますので、不足の際にはご容赦ください。
自宅の近所でプレリリーストーナメントが開催される店舗を知りたい人は、イベント検索をご利用ください。
リンク先へ行くと、日本地図のうえにピンがたくさん表示されます。表示されているピンには、プレリリース・発売記念パーティ・ゲームデーのいずれかを開催する店舗がすべて含まれています。検索する地域のほか、イベントの開催期間を指定できますので、イベントの開催日をプレリリース(7/8~9)開催日に指定して決定ボタンを押してください。地図上のピンがプレリリース開催店舗に更新され、ページ下部には店舗の一覧が表示されます。
ピンをクリックすると、各店舗でのイベント予定が確認できます。近くの店舗が見つかったら、詳細は店舗へ電話やメールでお問い合わせください。
【アドバンス店舗】グランプリミラノ・ブリスベントライアルの申請を受付中です
2011 年よりアドバンス特典の一つとして、グランプリトライアルが WPN プログラムへ加えられました。グランプリトライアル(GPT)とは、プロレベルのトーナメントへの架け橋となるイベントで、該当するグランプリの不戦勝を選出する競技レベルのトーナメントです。
今回は、10/8~9 に開催されるグランプリ・ミラノの不戦勝を選出する GPT ミラノ(シールドデッキ)ならびに 10/15~16 に開催されるグランプリ・ブリスベンの不戦勝を選出する GPT ブリスベン(スタンダード)の開催をご検討いただけます。GPT 開催に際しては、十分な席数を持つ会場と、イベント当日の運営を担う DCI 認定ジャッジが最低一人は必要です。
GPT ミラノの開催時期は、7/11~9/25 となります。GPT ミラノ開催をご検討いただける店舗は wpnjapan@wizards.com へ 7/10 までにお問い合わせください。
同じく GPT ブリスベンの開催時期は 7/18~10/2 となります。7/17 までにお問い合わせください。
"FMQ" 問題・アイデアを募集します
本コラム Formal Magic Quiz でご好評いただいておりますマジック・クイズの問題およびアイデアを、読者の皆さまから募集いたします。
投稿はメール magicquiz@mtg-jp.com へお寄せください。問題の参考にさせていただきます。
掲載の際、いただいたお名前をご紹介することもありますので、ご了承ください。
マジック・クイズが大好きな皆さま、ぜひご協力ください!
2011年第8回:ビッグイベント、真面目な話とそうでない話
こんにちは、地域コーディネーターの鈴木です。マジック界は未だスタンダードの新しい禁止カードの話題で持ちきりと言った感じですが、一方でトーナメント予定に目を移してみれば、今月のプロツアー・名古屋が終わったと思ったら来月はもう大阪で日本選手権と、この時期は大きなイベントの連続です。そんなわけで、今回はプロツアーやグランプリなどの大きなイベントで、我々ジャッジがどの様なことをしているのか、そんなことをご紹介しようと思います。まずは真面目な話、そして後半はそうでもない話など。
真面目な話:1000人規模のトーナメントを運営するには
プロツアーであれば参加人数は300~400人程度ですし、グランプリともなれば1000人規模になることも珍しくありません。そうなれば、普段皆さんが参加されているトーナメントとは少し違った形でジャッジも仕事をすることになります。具体的に、ジャッジがどの様に仕事をしているのかご紹介していきましょう。
まず当然ヘッドジャッジがいます。この人はそのトーナメントにおけるルール裁定の最終責任者であり、全てのジャッジをまとめる役割を持っています。またプレイヤーに対して主なアナウンスをする事もヘッドジャッジの仕事の一つです。いわゆる「赤い服」を着ている人ですね。
そしてこちらはあまり皆さんから目立つ存在ではないのですが、スコアキーパーという役割のジャッジも1人います。皆さんが提出した試合結果を全て入力し、ペアリングや順位表を出す仕事です。こちらは普段のトーナメントでお店の方などがWERを使って結果を管理するのと仕事の内容としては変わらないのですが、しかし参加人数が800人いれば試合は400試合。毎ラウンド400枚の結果登録用紙を入力しなければいけません。この分量をミスなくこなすためにはかなりの技術が必要で、スコアキーパーが職人技と言われるのはこのためです。
さて先ほどヘッドジャッジは全てのジャッジをまとめると書きましたが、大きなイベントともなればジャッジの数も20人以上になり、1人でそれだけの人数のジャッジをまとめるのはかなり大変です。そこで、この様なイベントでは、ジャッジを役割ごとにいくつかのチームに分けています。そのチームは、通常は次のようになっています。
- ペーパーチーム:ペアリングや順位表を掲示したり、結果登録用紙を配ったりするチーム
- デッキチェックチーム:デッキリストのチェックをしたり、ラウンド中のデッキチェックを行ったりするチーム
- ロジスティックチーム:ドラフト用のパックや、テーブルの番号札など、トーナメントで使う物品を管理するチーム
・・・トーナメント中ルールの裁定を出すのはどのチームかって?それは全てのチームです。全てのジャッジは、自分のチームに割り当てられた特別な仕事をやりつつ、その他の時間では普段のようなルーリングなどの仕事をしているんです。
これらのチームにはチームリーダーと呼ばれるジャッジがおり、チーム内のジャッジはこのチームリーダーがまとめる事になります。ですので、ヘッドジャッジはこのチームリーダーと連絡を取り合えば、ジャッジ全体をきちんと把握する事ができるわけです。会社の中に事業部と営業部となんとか部があって、それぞれに部長がいるといった感じですね。大きなイベントではこんな感じで、我々ジャッジは仕事をしているんです。
あまり真面目でない話:ジャッジの交流
さて後半は私の記事ではすこしめずらしい、あまり真面目でない話を。
プロツアーなどのような世界中のジャッジが集まるイベントでは、当然ジャッジ同士の交流も重要な目的の一つになります。せっかく違う国の人たちが集まるわけですから、いろいろと情報交換をしないともったいないですよね。ですので、プロツアーなどのイベント中には、我々ジャッジは良くジャッジ同士で情報を交換しあったり、また様々なトピックスについて議論しあったりします。
ただ交流と言ってもいろいろあるわけで、まあ言ってみれば昼の交流もあれば夜の交流もあるわけです。プレイヤーの方々が夜にみんなで飲みに行く、というのは良くある話ですが、ジャッジについてもそれは例外ではなく、プロツアーなどが行われる週末では、毎夜のごとくジャッジの集団が夜の街に消えていくことはめずらしくありません。
食べ物や飲み物という点で言えば、日本という国は世界中のジャッジから非常に好評で、例えば日本酒などが好きな外人ジャッジも結構いたりします。おいしい食べ物や飲み物もあれば話も弾むというもので、こんな時ばかりは私たちも真面目な話ばかりではなく、とにかくみんなで楽しく話をしながら英気を養うわけです。
日本語は通じないけど言葉はどうするのって? 基本的に国の違うジャッジが集まったときには私たちは英語でしゃべることになりますが、英語がそれほど分からなくても全然大丈夫です。どうせみんな酔っぱらってろれつが回ってないですし。
で、そんな交流のメインイベントとも言えるのが、最終日の夜に開かれる「ジャッジディナー」と呼ばれるもので、これはそのイベントに参加したジャッジのほとんどが参加する、非常に大規模なパーティーです。まあ「パーティー」といっても、日本でやるときはだいたい居酒屋なんですけれども。
この前プロツアー名古屋で行われたこのジャッジディナーも50人くらいのジャッジが集まる非常に盛大なものだったのですが、とにかく彼らの飲むお酒の量は半端ではありませんでした(飲み放題だったのがさらに状況を悪化させていました・・・)。まあ最終日の夜なので、次の日のことを(あまり)考えなくても良いのがさらに彼らをエスカレートさせているのではないかとは思うのですが、「イベント中はあんなにしっかりしていて頼もしい人だったのに、酒が入るとこんなになってしまうのか・・・」となってしまう人も珍しくありません。僕は名古屋のジャッジディナー中は延々とお酒を注文し続けていたような気がします。でもまあ楽しむのは良いことなんですけどね。普段とは違うその人の一面が見られるのも良いところと言えば良いところ。
あとおもしろかったのは、日本のゲームセンターは一部の外国人ジャッジに非常に好評だったらしく、名古屋のジャッジディナーの後は有志でゲーセンに向かったとか(よい子の皆さんは、泥酔状態でゲーセンに行ってはいけません)。実は日本のようなゲームセンターは北米やヨーロッパにはあまりないシステムの施設で、彼らにとっては非常に新鮮なようなのです。あとで聞いたところによれば、レースゲームや、あとビシバシチャンプ(3つの大きなボタンを使っていくつかのミニゲームをするゲーム)を楽しんだそうで。ビシバシチャンプは何人かのジャッジがお気に入りだったようで、ジャッジディナー中も「この後ビシバシチャンプやりにいこうぜ!」と言う声が聞こえてきたくらい。そんなに好きだったのか、ビシバシチャンプ・・・
とまあこんな感じで、ジャッジも年中真面目なことばかりやっている訳ではないということがすこしおわかりいただけたでしょうか。皆さんもマジックをきっかけにして、周りの方々と是非親交を深めていっていただければと思います(でも個人的にはもうちょっとお酒は控えめにした方が良いと思いますが・・・)
ライター:鈴木健二東京在住のレベル 3 ジャッジ。通称すずけん。
英語の堪能さにおいては日本でも指折りで、英文記事の紹介コラムを執筆していたこともあった。その英語力を活かして海外ジャッジとの交流も精力的に行っている。
本業が多忙な合間を縫って、国内のプレミアイベントでジャッジをしているほか、MTG Today Cup というレガシーのトーナメントを主催したり、同会場で開催されている LMC 代々木でジャッジ姿を見かけることができる。地域コーディネーター(日本・韓国担当)としての連絡先は、 suzuken.mail@gmail.com です。
ジャッジ・スタッフにご興味の方は、マジック・ウィークエンド名古屋カバレージ内に「なり方」をお伝えしている記事「Feature: 裏方のススメ - How to be a judge/reporter」がありますので、そちらもご参照ください。(編集)
ぜひ、この記事についてツイートしてください!
WPN からのお知らせ
6/28 現在、以下の WPN プログラムならびにイベントが申請できます。イベントの申請は、ウィザーズイベントレポーターからかんたんに操作できます。
全主催者
- Magic (認定イベント/個人戦・双頭巨人戦・チーム戦)
- ブースタードラフト
- レガシー
- エクステンデッド
- ヴィンテージ
- スタンダード
- シールドデッキ
- ブロック構築
- 3 スタンダード(3人チーム構築)
- 3 シールドデッキ(3人チームリミテッド)
- 2HG(双頭巨人戦は 2HG で始まるそれぞれのフォーマットをご利用ください)
- Casual Non-Rated(入門イベント/8人未満で開催したイベントやフリープレイ会の報告に)
- カジュアル構築
- カジュアルリミテッド
- Casual Non-Rated Multi-Player(入門イベント・多人数戦)
- Casual Multi-Player - Archenemy
- Casual Multi-Player - Commander
- Casual Multi-Player - Emperor
- Casual Multi-Player - Free-for-all
- Casual Multi-Player - Grand Melee
- Casual Multi-Player - Other
- Casual Multi-Player - Planechase
- Magic League(リーグ戦/戦争リーグなどの参加者報告に)
ゲートウェイ店舗
ゲートウェイ店舗は、全主催者向けイベントが申請できます。くわえて、以下のプログラムが申請できます。
- Japan Limits 2011 Gateway Tournament Round 3
- Magic Celebration
コア店舗
コア店舗は、ゲートウェイ店舗のプログラムをすべて申請できます。くわえて、以下のプログラムが申請できます。
- Friday Night Magic - August 2011
- Magic Game Day - M12(基本セット2012 ゲームデー)
アドバンス店舗
アドバンス店舗は、コア店舗のプログラムを 2 回ずつ申請できます。
WPNマテリアル
店舗レベルに関係なく、サポートキットは一店舗一回限り申請できます。
- Gateway Support Kit - Spring 2011(店舗関係者用)
- Membership Card Request(新規メンバーカードの請求)
WPN プログラムの申請方法については、WPN 通信 第47回に詳しく記載がありますので、ご一読ください。それでもわからないことがありましたら wpnjapan@wizards.com へ気軽にご相談ください。
各 WPN プログラムの申請スケジュールおよび大会日程、ならびに国内プレミアイベントの大会日程は Google カレンダーにまとめてありますので、よろしかったらご利用ください。
公開されている Google カレンダーは、各自が利用しているスケジューラにインポートすることができます。
Google アカウントを利用して自身のカレンダーに表示させたり、スマートフォンのスケジューラへインポートすることで、自分の予定表とリンクさせることができるようになります。「今週の大会はどうだったっけ?」と悩んでいるような方にお勧めです。
それでは、また来週。
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