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戦略記事

津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ

『基本セット2019』発売! 新環境攻略!

津村 健志

 こんにちは! 晴れる屋の津村です。

 先週末にグランプリ・千葉2018が開催されましたが、僕は解説として参加させていただきました。

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 初めてのリミテッドの解説ということで拙いところも多々あったと思いますが、少しでも会場の盛り上がりをお伝えできていれば幸いです。また、本戦の熱気もさることながら「『アンリミテッド』ロチェスタードラフト」などなど興味深いサイドイベントも盛りだくさんで、マジック生誕25周年を飾るにふさわしい素晴らしい大会でした。

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 「『アンリミテッド』ロチェスタードラフト」では伝説のあんなカードやこんなカードも登場し、歴史的な一幕となりましたね。もしもまだご覧になっていないという方がいらっしゃいましたら、ぜひともカバレージ記事でその瞬間をご覧になってみてください!

 さてさて、そんなグランプリの熱気も冷めやらぬ中、今週末にはThe Finals エリア代表決定戦SUMMER(詳細はこちら)が、来週末には「マジック25周年記念プロツアー」が開催されます! The Finals2018には僕も参戦予定ですので、みなさんもぜひ予選を突破して本選でお会いしましょう!

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 一方のプロツアーのフォーマットは、「スタンダード/モダン/レガシー」によるチーム構築戦です! どのフォーマットも大注目ではありますが、そこで鍵となりそうなのがレガシーとスタンダードです。

 レガシーは《死儀礼のシャーマン》、《ギタクシア派の調査》という二大看板が禁止カードに指定(参考)されたために環境が大激変! 新環境一発目の大型大会ということで、いつも以上にデッキ選択が重要となりそうです。

 一方のスタンダードも『基本セット2019』が加入したことで大きな変化が訪れていますし、ここ最近のプロツアーとは違って新セット発売からプロツアー開催までがわずか3週間ほどしかありません(いつもは5週間ほど)。したがって、スタンダードもデッキ選択の比重が高く、もしも未知のテクニックを持ち込むことができればその時点で大きなアドバンテージを得ることができてしまいます。

 今週はそんな新環境の中から、現時点で活躍が目立つデッキを特集していきたいと思います。まずは僕の愛する、そして『基本セット2019』で最大の注目カードとされる《破滅の龍、ニコル・ボーラス》を使ったデッキからご覧いただきたいと思いますが、簡単に《破滅の龍、ニコル・ボーラス》の強みをおさらいしておきましょう。

クリックで変身します

 まず《破滅の龍、ニコル・ボーラス》の最大の長所は、《覚醒の龍、ニコル・ボーラス》があまりにも強力なところです。ほとんどのゲームは、変身後すぐに[-4]能力でいずれかの墓地からプレインズウォーカーを釣り合げることで容易にゲームに勝利してしまえます。

 実際に使用してみるまでは「ソーサリータイミングかつ7マナ」という変身コストが重たすぎるのではないかと思っていましたが、変身前の《破滅の龍、ニコル・ボーラス》は実に強力なアタッカーであり、対戦相手に除去を温存させるという選択肢を与えません。つまるところ、《破滅の龍、ニコル・ボーラス》の攻撃が成功しているような状況は対戦相手の除去呪文が尽きている場合がほとんどなので、変身を妨害されることがないのです。

 また、ついつい変身後の強力な姿にばかり注目が集まりがちですが、《破滅の龍、ニコル・ボーラス》もそれに負けず劣らずの素晴らしい性能をお持ちです。戦場に出た時点で対戦相手の手札を1枚捨てさせるので、除去を打たれても損をすることはありませんし、この能力のおかげで《スカラベの神》、《死の権威、リリアナ》、《最古再誕》といった墓地からクリーチャーを出すカードとも相性抜群。さらにクリーチャータイプが「ドラゴン」なのでいろいろなカードとシナジーを形成したり、《栄光をもたらすもの》で撃ち落とされなかったりと至れり尽くせりな1枚となっております。

 これだけ強くてイラストも最高にかっこいいので、世界中のニコル・ボーラス・ファンのみなさまも大満足の仕上がりですね。唯一の注意点としては変身の際の挙動が『マジック・オリジン』のプレインズウォーカーに似通っているので、《覚醒の龍、ニコル・ボーラス》の[-4]能力や、《最古再誕》のⅢ章能力で相手の《破滅の龍、ニコル・ボーラス》を釣り上げた際には決して変身しないように気を付けましょう。また、《スカラベの神》の能力で戦場に出した際には変身ができないので、これもまた注意が必要です。

 と、すでに《破滅の龍、ニコル・ボーラス》への愛情がにじみ出る内容となっておりますが、ここからはどんなデッキで採用されているかをご覧いただきましょう。

「グリクシス・ミッドレンジ」 クラシックスタイル

Gobern - 「グリクシス・ミッドレンジ」
Magic Online Standard PTQ #11482816 優勝 / スタンダード (2018年7月14日)[MO]
2 《
4 《
4 《異臭の池
4 《水没した地下墓地
1 《硫黄の滝
2 《泥濘の峡谷
3 《竜髑髏の山頂
4 《霊気拠点
2 《廃墟の地
-土地(26)-

4 《光袖会の収集者
4 《機知の勇者
4 《破滅の龍、ニコル・ボーラス
2 《スカラベの神
2 《奔流の機械巨人
-クリーチャー(16)-
4 《致命的な一押し
3 《本質の散乱
2 《喪心
1 《アルゲールの断血
1 《大災厄
4 《ヴラスカの侮辱
1 《暗記+記憶
2 《死の権威、リリアナ
-呪文(18)-
3 《強迫
2 《否認
1 《アルゲールの断血
1 《喪心
1 《ジェイスの敗北
1 《魔術遠眼鏡
2 《本質の摘出
1 《天才の片鱗
1 《ヤヘンニの巧技
1 《最古再誕
1 《不帰+回帰
-サイドボード(15)-
 

 最初にご紹介するのはこれぞミッドレンジ!といった王道のリストです。前環境でアメリカ選手権2018を制した「青黒ミッドレンジ」に、《破滅の龍、ニコル・ボーラス》を足したような構成ですね。《機知の勇者》の「永遠」、《スカラベの神》、そしてそこに《破滅の龍、ニコル・ボーラス》が加わったことで、以前にも増して長期戦で圧倒的な支配力を持つデッキになりました。

 後述する《ゴブリンの鎖回し》の入った形と比較すると、こちらのバージョンは黒マナ源が豊富なので《ヴラスカの侮辱》や《死の権威、リリアナ》といった黒い優秀なカードを使えるのが魅力です。

 また、今ではすっかりおなじみになった、サイドボード後にコントロール寄りの戦略にシフトする戦略も健在ですし、全体的にかなりバランスの良い仕上がりになっています。この戦略を支える《本質の散乱》は多くのデッキに対して有効なカードではありますが、とりわけこの手のデッキが苦手とする《蔦草牝馬》に対応できる点が素晴らしいですね。《本質の散乱》と同様に、《ヤヘンニの巧技》も《蔦草牝馬》に対処できるカードということで、ここ最近の黒いデッキではよく見かけるカードになっています。

 僕はプロツアーではレガシー担当ですが、もし僕がスタンダード担当であればおそらくこのデッキで出ます。唯一気になった点としては、メインデッキで《ドミナリアの英雄、テフェリー》に触れるカードが少ないことくらいだったので、「青白」系のデッキを意識するのであれば《機知の勇者》数枚を《至高の意志》にするといいでしょう。

 

「グリクシス・ミッドレンジ」 with 《ゴブリンの鎖回し

shadow_PT - 「グリクシス・ミッドレンジ」
Magic Online Standard PTQ #11482816 24位 / スタンダード (2018年7月14日)[MO]
5 《
4 《硫黄の滝
4 《尖塔断の運河
4 《泥濘の峡谷
4 《竜髑髏の山頂
1 《異臭の池
4 《霊気拠点
-土地(26)-

2 《損魂魔道士
4 《屑鉄場のたかり屋
2 《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ
4 《ゴブリンの鎖回し
2 《ピア・ナラー
4 《破滅の龍、ニコル・ボーラス
2 《栄光をもたらすもの
2 《スカラベの神
-クリーチャー(22)-
3 《マグマのしぶき
4 《削剥
2 《無許可の分解
1 《苦悩火
2 《反逆の先導者、チャンドラ
-呪文(12)-
3 《チャンドラの敗北
1 《マグマのしぶき
3 《強迫
3 《ジェイスの敗北
2 《否認
1 《アルゲールの断血
2 《栄光の刻
-サイドボード(15)-
 

 こちらは前環境の「赤黒ミッドレンジ」に《破滅の龍、ニコル・ボーラス》と《スカラベの神》、そしてサイドボードに打ち消し呪文を採用した少し貪欲なリスト。以前の攻撃性はそのままに、航空戦力兼長期戦の備えとして《破滅の龍、ニコル・ボーラス》を起用した形です。

 ただし、見た目通りと言いますかマナベースはかなりカツカツです。幸いにもMagic Onlineで使用した際にはそれが表面化することはほとんどありませんでしたが、経験上こういったマナベースが厳しそうなデッキをリアルの大会に持ち込むときは、大会に参加する前に必ず一人回しをしてマナベースに本当に問題がないかどうかを確認するようにしています。これは過去の経験に基づくもので、Magic Onlineとリアルでの使用感が異なると感じたことが何度かあったので、特にスタンダードの3色以上のデッキを使用予定の際には必ず実行しています。

 少し話が逸れてしまいましたが、デッキ全体として「緑単《原初の飢え、ガルタ》」系のデッキ対策が少ないように感じたため、メインの《苦悩火》やサイドボードの《マグマのしぶき》は《木端+微塵》にしてもいいように思いました。

 「赤黒ミッドレンジ」に青を足す価値があるかどうかはいまだ未知数ではあるものの、この形の最大の利点は赤系のデッキ対決における必殺兵器である《スカラベの神》が使えることだと思います。

 件のマナベースの問題も含めてまだまだ発展途上のアーキタイプだと思いますが、《スカラベの神》は相変わらず赤系、そして緑系のデッキに対して最強の切り札なので、そういったマッチアップが多い場合には要注目のアプローチと言えるでしょう。

 

「グリクシス・ミッドレンジ」 with 《火の血脈、サルカン

Marxelo - 「グリクシス・ミッドレンジ」
Magic Online Standard PTQ #11482816 23位 / スタンダード (2018年7月14日)[MO]
1 《
7 《
4 《泥濘の峡谷
4 《竜髑髏の山頂
4 《硫黄の滝
3 《尖塔断の運河
3 《霊気拠点
-土地(26)-

4 《屑鉄場のたかり屋
4 《ゴブリンの鎖回し
4 《破滅の龍、ニコル・ボーラス
4 《栄光をもたらすもの
-クリーチャー(16)-
3 《マグマのしぶき
4 《削剥
2 《木端+微塵
3 《キランの真意号
3 《火の血脈、サルカン
3 《反逆の先導者、チャンドラ
-呪文(18)-
2 《歩行バリスタ
3 《強迫
2 《チャンドラの敗北
2 《ジェイスの敗北
1 《魔術遠眼鏡
2 《大災厄
1 《吐炎
2 《栄光の刻
-サイドボード(15)-
 

 《破滅の龍、ニコル・ボーラス》祭りで申し訳ございませんが、最後にもうひとつご覧いただきたいのが《火の血脈、サルカン》を採用した形です。

 正直に申し上げますと、このリストを実際に使用してみるまで《火の血脈、サルカン》にあまり良い印象を抱いていなかったのですが、思いのほか使用感は良かったです。除去呪文や《キランの真意号》から繋げるカードとしては上々ですし、《栄光をもたらすもの》を速やかにキャストできる点も評価できます。

 《火の血脈、サルカン》→《反逆の先導者、チャンドラ》→両プレインズウォーカーからマナを出して《破滅の龍、ニコル・ボーラス》という動きは圧巻なので、最高の動きをしたときの爽快感は環境屈指のものと言っても差し支えありません。

 このリストのように、プレインズウォーカーへの直接的な除去呪文が少ないデッキが流行った際には《火の血脈、サルカン》はかなりの活躍を見せてくれるので、今後さらに勢力を伸ばすかもと密かに期待を寄せています。

 

「青単ストーム」

RayFuturePro - 「青単ストーム」
Magic Online Standard PTQ #11482816 7位 / スタンダード (2018年7月14日)[MO]
13 《
4 《ザルファーの虚空
1 《発明博覧会
-土地(18)-

4 《羽ばたき飛行機械
3 《光り物集めの鶴
3 《練達飛行機械職人、サイ
-クリーチャー(10)-
3 《モックス・アンバー
4 《改革派の地図
4 《予言のプリズム
2 《金属紡績工の組細工
4 《鼓舞する彫像
3 《金属の叱責
4 《逆説的な結果
3 《霊気貯蔵器
3 《バラルの巧技
2 《暗記+記憶
-呪文(32)-
1 《遵法長、バラル
1 《練達飛行機械職人、サイ
1 《発明の領事、パディーム
1 《沈黙の墓石
3 《否認
1 《魔術遠眼鏡
1 《金属の叱責
1 《バラルの巧技
1 《暗記+記憶
3 《ウルザの後継、カーン
1 《工匠の達人、テゼレット
-サイドボード(15)-
 

 プロツアーでダークホースになりそうなデッキが、こちらの「青単ストーム」です。このデッキは《霊気貯蔵器》をフィニッシュ手段に据えたコンボデッキで、0マナアーティファクトと《逆説的な結果》、そこに《バラルの巧技》や《記憶》を絡めて《霊気貯蔵器》の起動条件である50点のライフ獲得を目指していきます。

 こう書くと凄まじく悠長なコンボに聞こえるでしょうが、これを速やかに実行するべくデッキの潤滑油となっているのが《鼓舞する彫像》と《練達飛行機械職人、サイ》です。

 《鼓舞する彫像》はこのデッキのキーカードで、これさえあれば前述の重たい呪文は実質1マナや2マナで唱えられることとなります。

 もう一方の《練達飛行機械職人、サイ》は、『基本セット2019』がもたらした「青単ストーム」の最大の収穫。対戦相手からしてみれば無限に感じるほどのブロッカーを供給してくれますし、ときにはトークンだけで殴りきってしまえることも。また、デッキの構造上《逆説的な結果》か《暗記+記憶》という二枚看板にたどり着けない展開が弱点とされていたのですが、《練達飛行機械職人、サイ》はマナさえあればドローもこなしてくれるので、そういった状況の緩和にも役立ちます。

 コンボデッキというだけあってメインデッキ戦の勝率の高さは目をみはるものがありますが、例によって課題となるのはサイドボード後の戦い方です。現時点では《ウルザの後継、カーン》の[-2]能力を駆使して殴り勝つ戦略が一般的なようですが、サイドボード後のプランが何であれ、それがプロツアー参加者に広く知れ渡っているようでは勝ち切るのは難しいと思います。

 もしこの部分が画期的な何かになれば、プロツアーを席巻する可能性も十二分にあるのではないでしょうか。なお、このデッキに興味があるという方は、デッキの製作者であるマルク・トビアシュ/Marc Tobiasch選手の記事(参考)や動画(参考)もぜひご覧になってみてください。

 

「緑赤《サルカンの封印破り》」

luobeiz - 「緑赤・サルカンの封印破り」
Magic Online Standard PTQ #11482816 9位 / スタンダード (2018年7月14日)[MO]
12 《
3 《隠れた茂み
4 《根縛りの岩山
2 《ハシェプのオアシス
3 《霊気拠点
-土地(24)-

4 《ラノワールのエルフ
2 《緑地帯の暴れ者
4 《導路の召使い
4 《鉄葉のチャンピオン
3 《打ち壊すブロントドン
2 《不屈の神ロナス
3 《蔦草牝馬
3 《新緑の機械巨人
3 《原初の飢え、ガルタ
-クリーチャー(28)-
1 《顕在的防御
4 《サルカンの封印破り
3 《キランの真意号
-呪文(8)-
2 《栄光をもたらすもの
3 《殺戮の暴君
2 《自然の流儀
2 《造命師の動物記
2 《霊気圏の収集艇
1 《領事の旗艦、スカイソブリン
2 《生命の力、ニッサ
1 《ビビアン・リード
-サイドボード(15)-
 

 最後は「緑赤《サルカンの封印破り》」デッキを。こちらは「緑単《原初の飢え、ガルタ》」の派生のひとつですが、一般的な黒を足した形ではなく、《サルカンの封印破り》のために赤を足しています。

 《サルカンの封印破り》はこのデッキの主力である《鉄葉のチャンピオン》を筆頭に、多くのクリーチャーでその能力を誘発させることができます。クリーチャーデッキに対してはもちろんのこと、全体除去が大量に入った「青白」系のデッキにも勝機を見いだせたりといった効果も。

 新戦力の《蔦草牝馬》とあいまって、全体的にマナカーブが重くなってはいるものの、そこは《導路の召使い》を採用することでカバーされています。

 《蔦草牝馬》は《ゴブリンの鎖回し》で止まってしまうという弱点があるのですが、このリストであれば《サルカンの封印破り》、さらには《新緑の機械巨人》で強引に突破することができますね。

 サイドボードに関しては、白いデッキのサイドボード後に頻繁に登場する《黎明をもたらす者ライラ》に苦戦を強いられることが多かったので、《ビビアン・リード》は2枚あった方が良いと感じました。サイドボードに5マナのカードが少し多いのと、このデッキだと{R}{R}が出るか怪しいので、《栄光をもたらすもの》と入れ替えるといいと思います。

 あとはサイドボードで注目のカードは《自然の流儀》でしょうか。このカードは主にミラーマッチ用で、先手なら逃げ切りを、後手なら追い上げを実現してくれる1枚です。特に後手番を覆すテンポの良いカードは必須となるので、このリストのように《顕在的防御》が少ない場合は真っ先に採用を検討しましょう。

 

今週の一押し ~白単天使~

Sletch - 「白単天使」
Magic Online Competitive Standard Constructed League 5勝0敗 / スタンダード (2018年7月22日)[MO]
22 《平地
2 《屍肉あさりの地
-土地(24)-

4 《善意の騎士
4 《ベナリアの軍司令
4 《輝かしい天使
4 《豊潤の声、シャライ
4 《黎明をもたらす者ライラ
2 《賞罰の天使
2 《歩行バリスタ
-クリーチャー(24)-
2 《封じ込め
4 《ベナリア史
3 《排斥
1 《残骸の漂着
2 《キランの真意号
-呪文(12)-
2 《領事の権限
3 《不可解な終焉
2 《魔術遠眼鏡
2 《俗物の放棄
1 《空鯨捕りの一撃
1 《飛行機械による拘束
2 《霊気圏の収集艇
2 《ウルザの後継、カーン
-サイドボード(15)-
 

 今週の一押しは白単の天使デッキです。白の優秀なクリーチャーをこれでもかと詰め込んだデッキで、きれいに動けると《輝かしい天使》の力を存分に味わうことができます。

 あるときは《キランの真意号》の搭乗要員として、またあるときは《ベナリアの軍司令》→《黎明をもたらす者ライラ》と繋げていきなりトークンを出せたりと、このデッキにおける《輝かしい天使》はその名に恥じぬ輝かしさを披露してくれます。

 これら両カードのクリーチャーのサイズを上げる能力は、《豊潤の声、シャライ》とも抜群に相性が良いです。現環境には《栄光をもたらすもの》、《反逆の先導者、チャンドラ》などタフネス4を除去できるカードは多いものの、タフネス5を超えると途端に対処が難しくなりますからね。

 デッキ全体として少し重いのは気になったので、もう少し2マナ圏を増やすか、重いクリーチャーを軽く運用するために《オケチラの碑》なんかを採用してみてもいいかもしれません。天使が勢揃いしたときの迫力と楽しさは折り紙付きですので、白単や天使がお好きな方はぜひお試しください!

 

おわりに

 今週の『津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ』は以上です。現時点であまり大きな変化がなかったので紹介するにいたりませんでしたが、「赤黒ミッドレンジ」、「赤単」、「青白コントロール」といった前環境の主役はいまだ健在です。今回紹介したデッキであったり、まだ見ぬデッキが、それら既存のアーキタイプにどれだけ接近できるかに注目です!

 今週の記事をご覧いただけると分かるように、もし僕がスタンダードの大会に参戦するなら確実に《破滅の龍、ニコル・ボーラス》の入ったデッキで参加しますが、The Finals2018エリア代表決定戦SUMMERやプロツアー本戦のデッキ分布がどのようになるかも気になりますね。

finals18_qualifier_summer.png

 プロツアーの模様はテキストカバレージや生放送で配信予定とのことなので、そちらの方もお見逃しなく!

 それでは、また次回の連載でお会いしましょう!

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