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お知らせ

お知らせ

2018年7月2日 禁止制限告知

Ian Duke
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2018年7月2日

 

告知日:2018年7月2日

レガシー

死儀礼のシャーマン》 禁止

ギタクシア派の調査》 禁止

発効日:2018年7月6日

Magic Online 発効日:2018年7月5日

 制限カード、禁止カードのフォーマット別一覧はこちら

次回禁止制限告知日:2018年8月20日


死儀礼のシャーマン

 《死儀礼のシャーマン》デッキの人気はレガシー・コミュニティの中で去年の長い間議論の主題になってきました。その間、《死儀礼のシャーマン》を使った「グリクシス・デルバー」デッキを含む《死儀礼のシャーマン》デッキはMagic Onlineで最もプレイされたデッキでした。現在のレガシー環境では、グリクシス・デルバーは55%の勝率(ミラーマッチを除く)を誇っています。グランプリ・バーミンガムでは、トップ16のうち11のデッキが《死儀礼のシャーマン》を4枚使用していて、その中にはトップ8に進出したデッキが5つ含まれていました。環境で最も人気のあるデッキの勝率が長期間にわたり50%を大きく上回る場合、我々は調査を行います。

 時間とともに、我々は青をベースにした非コンボ・デッキの多様性が、かつてはより差別化されていたアグロ、ミッドレンジ、コントロールのアーキタイプが同じような最強のカードに凝縮して減少していくのを見てきました。《死儀礼のシャーマン》の強力なマナ供給能力があれば、これらのデッキは普通に4色をプレイし、この環境で最も強力なカードを選ぶことができていました。この柔軟な能力はそれらのデッキがアグレッシブとコントロールのスタンスを簡単に切り替えられるようにして、それらを攻めることを難しくしました。さらに、《死儀礼のシャーマン》の能力がもたらす二次的な墓地対策は、メタゲームの他の部分に向けて構築を歪めることなく「ドレッジ」や「リアニメイター」のような正攻法ではない戦略に対して自動的な防御となります。

 1枚のカードが競技プレイで大量に見かけられることそれ自体で行動が必要になるわけではありませんが、今回の場合、我々は環境の多様性の減少、メタゲームによる調整不能、特にローグ・デッキや革新的なデッキに敵対する支配的な戦略なども目にしています。これらの理由から、《死儀礼のシャーマン》をレガシーで禁止します。

 

ギタクシア派の調査

 《ギタクシア派の調査》はこれまでにモダンで禁止、ヴィンテージで制限された地味ながらも強力なカードです。このカードはMagic Onlineで最もプレイされている2つのデッキ、「グリクシス・デルバー」と「ANT」の成功における主な要素になっています。《ギタクシア派の調査》はこれらやその他のデッキに、マナの支払いを必要とすることなく、急速に墓地を満たしたり呪文を唱えた数や引いたカードの枚数を考慮する能力を大きく強化したりしました。

 加えて、《ギタクシア派の調査》がもたらす情報のアドバンテージのコストは軽すぎます。我々はレガシーが呪文を唱えることや戦場にあるパーマネントよりも手札にあるカードのほうに焦点を当てるものになっていることが好ましいと考え、これは一部のプレイヤーがとても好む他のフォーマットと比較して異なるプレイ経験を提供します。《ギタクシア派の調査》はゲームプレイにおける心理的な側面やブラフの一部を取り除くことでこの理念を蝕み、構えるデッキは打ち消し呪文やパーマネント除去などの伝統的な対策をいつどう使うか分かるという強力なアドバンテージを得ます。

 《ギタクシア派の調査》がレガシー環境に与える影響は必ずしも沸点に達しているわけではありませんが、最も人気のあるいくつものデッキの成功に大きく貢献しています。《ギタクシア派の調査》はフリースペルとコストの低い情報アドバンテージとしてゲームプレイに悪影響を与えるので、我々はこのカードが支援している戦略を弱くする他の方法を必要とするよりも、このカードをこのフォーマットから取り除くほうを選びます。我々はモダンが《ギタクシア派の調査》なしで健全な位置にたどり着いたのを見てきており、今度はレガシーがその後に続く時です。

 

スタンダード

 コミュニティの議論と今年始めの禁止制限改定を踏まえて、我々はこの機会にスタンダードに関する最新情報を提供したいと思います。『ドミナリア』シーズンを通して、我々はスタンダード環境が時間とともに大きく進化していくのを見てきて、このフォーマットの進歩の仕方に基本的に満足しています。

 シーズン初期に「グリクシス・エネルギー」デッキの人気が高まり、各種「白青コントロール」と「白黒機体」がそれに続きました。赤黒デッキはグランプリ・バーミンガムプロツアー『ドミナリア』で突発的に結果を残し、その後徹底的に軽いアグレッシブな赤単デッキの復活により打撃を受けました。その後も我々はこのメタゲームの変化を監視し続けています。

 赤単と赤黒デッキはMagic Onlineで最も人気のあるデッキですが、これらの勝率は通常かつ健全な範囲に収まっています。過去数週間を通して赤単の勝率は49.9%(ミラーを除く)で、赤黒は51~52%(型によって異なる)です。どちらのデッキも他の上位のデッキに対して長所と弱点を持っていて、例えば「青黒ミッドレンジ」は赤単に有利で、「白青王神」は赤黒に対して(少し)有利です。これらのデッキには同様に弱点があります。我々はそれを実際に、「青黒ミッドレンジ」と「白青王神」がトップ8に返り咲いたグランプリ・ピッツバーググランプリ・シンガポールで見ました。

 以下の表はMagic OnlineのCompetitive Leagueで最も使われたデッキの6月中旬の勝率を切り取ったものです。これらの数字はメタゲームの変化によって週ごとに上下しますが、我々が時間とともに見てきた範囲の代表例です。注意してほしいのは、これらのデッキはコンピューターによって機械的にアーキタイプ別に分類されたもので、人力によるものではないということです。

アーキタイプ(人気順) ミラー以外の勝率
赤単ハゾレト 49.9%
赤黒アグロ 51.4%
エスパー・コントロール 49.0%
青黒(タッチ白)ミッドレンジ 51.4%
黒緑巻きつき蛇 52.2%
白青コントロール 49.5%
赤黒ミッドレンジ 51.0%
白青フラッシュ 45.3%
緑白ミッドレンジ 47.9%
白青王神 53.6%
白黒アグロ 45.4%
緑青鉄葉 51.4%
緑黒鉄葉 55.7%

 これらの勝率と人気を監視して、我々はプロツアー後もメタゲームの変化を見続けました。基本的に、最も勝っているデッキが最もプレイされているデッキではない場合、それはそのメタゲームが均衡状態になっていないことを示しています。グランプリ・ピッツバーグとグランプリ・シンガポールでは、少なくとも6つの異なるアーキタイプのデッキがトップ8に存在しました。「白青王神」、緑系「鉄葉」各種、「ジェスカイ・コントロール」、「黒緑巻きつき蛇」などは依然としてこのメタゲームで選択しうる重要な要素です。

 赤いアグレッシブなデッキについて言うと、《ゴブリンの鎖回し》が最近のコミュニティ内で論争を起こしていました。この『ドミナリア』のトリプルマナ・シンボルのサイクルはマナ基盤に制限をかけることに対する見返りとしてデザインされました。問題なのは、赤単がすでに『ドミナリア』以前での有力なデッキの1つだったので、《ゴブリンの鎖回し》をプレイするためにそれほど譲歩がいらないということでした。

 現在の赤いデッキの力の源の多くは去年のカード――《熱烈の神ハゾレト》《栄光をもたらすもの》《反逆の先導者、チャンドラ》《ボーマットの急使》で、同じく《削剥》も強力なアーティファクト対策です。これらのカードのスタンダードでの寿命が近づいているので、メタゲーム内の《ゴブリンの鎖回し》の枚数が今後減少するものと予想されます。このことはメタゲーム内のタフネス1のクリーチャーを使うデッキのための空間を徐々に広げることになるでしょう。

 一方で、『基本セット2019』の発売はデッキビルダーのための手段を満載したセットをもたらします。我々はこれらのカードのどれもが必ずしも赤単を叩き潰すとは想定していませんが、新しいカードが追加されれば一般的にメタゲームは動くはずです。その間にも、使えるデッキの選択肢は数多くあります。

 

他のフォーマット

 他のフォーマットは今回変更ありませんが、我々はモダン、ヴィンテージ、パウパーの健全さの監視を続けています。全体的に見て、これらのフォーマットはかなり健全なようです。今後必要があれば変更を行います。

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