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津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ

第45回:今だからこう戦う?赤単・ヴァラクート・Caw-Bladeタッチ黒

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津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ

2011.03.16

第45回:今だからこう戦う~赤単・ヴァラクート・Caw-Bladeタッチ黒


 こんにちは。

 先週末に起こった、東北を中心とした地震によってグランプリ・神戸は延期になりました。

 まだまだ余震が続き、大変な状況ではありますが、今週は「Decks of the Week」を離れ、ここ2週間で行われた「StarCityGames・オープントーナメント」2つの結果を見ていきます。
 個人的に「スタンダードを面白くしている要因」があるのですが、この2つの結果にはそれが色濃く出ているので、そこもチェックしていきたいと思います。


「StarCityGames・オープントーナメント・エジソン」
優勝 「赤単」
準優勝 「Caw-Blade」
3位 「Caw-Bladeタッチ赤(Angry Bird)」
4位 「青緑赤Turboland」
5位 「Caw-Blade」
6位 「Caw-Blade」
7位 「Caw-Blade」
8位 「Caw-Bladeタッチ赤(Angry Bird)」


 毎週ご紹介している通り、現在のスタンダードは「Caw-Blade」の天下です。

 タッチ赤は「Angry Bird」と呼ばれ、LSVがデッキの解説を行って以降、見かける頻度は更に増えました。「タッチ赤」以外にも、最近では《墓所のタイタン》、《コジレックの審問》や《破滅の刃》のために黒をタッチしている「Caw-Blade」もMO上で結果を残しています。

 ただ、トップ8に6人もの「Caw-Blade」がいるので、それに隠れてしまってあまり目立ちませんが、実は先程紹介した「スタンダードを面白くしている要因」が、この結果に潜んでいます。

 それこそが「赤単」の優勝です。

Patrick Sullivan 「赤単(Red Deck Wins)」[MO] [ARENA]
12 《
4 《乾燥台地
4 《沸騰する小湖
4 《ぐらつく峰

-土地(24)-

4 《トゲ撃ちの古老
4 《ゴブリンの先達
4 《板金鎧の土百足
4 《燃えさし運び

-クリーチャー(16)-
4 《噴出の稲妻
4 《稲妻
4 《焼尽の猛火
4 《よろめきショック
4 《槌のコス

-呪文(20)-
4 《躁の蛮人
4 《漸増爆弾
4 《電弧の痕跡
3 《反逆の印

-サイドボード(15)-


 前述の通り「Caw-Blade」の影に隠れてはいますが、「ビートダウン」デッキの強さもまた、特筆に値する素晴らしいものです。最たる例としては「ボロス」が挙げられますね。

 強さを持ちながらも、「Caw-Blade」の使用者の多さとその強さゆえに、その他のデッキはよほどのことがない限り、過度にメタられることがありません。なぜならば、まずは「Caw-Blade」に勝てるようにメインボードやサイドボードを作らなければならず、ミラーマッチやその他の事も考えると、ビートダウン相手に取れる枠があまりないからです。

 そして「赤単」に限った話をすれば、それによってこのデッキの天敵である《コーの火歩き》や《天界の粛清》を取る事が難しくなっている事が大きな追い風となっています。

 これらの「強力なビートダウンデッキの存在」こそが、スタンダードを面白くしている要因だと僕は感じています。「Caw-Blade」だけに勝つのなら何とかなるかもしれませんが、やはり多様なデッキがあるからこそ、デッキ構築やプレイングは難しくなるものです。


 このリストは至ってシンプルな作りになっていますが、メインから4枚採用された《槌のコス》が良いアクセントになっています。

 これさえ無ければ《審判の日》だったり、単体除去を少し多めに引くだけで簡単に捌けるのですが、《槌のコス》があるとそうはいきません。
 青いデッキは対「赤単」系へのサイドボードとして、主に「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」用に採用されている《瞬間凍結》を用いていますが、《審判の日》や《精神を刻む者、ジェイス》のような大振りなアクションを取ってしまうと《槌のコス》をカウンターする事が出来なくなってしまうので、結果タップアウト出来ず、思うように動くことすらかなわなくなります。

 クリーチャー選択は、1ターン目から淀みなく展開出来るように1マナ域が8体投入されています。《トゲ撃ちの古老》は《戦隊の鷹》を筆頭とした、環境に蔓延するタフネス1軍団を牽制出来る優秀なクリーチャーです。

 2マナ域は、爆発力では他の追随を許さない《板金鎧の土百足》と、除去耐性のある《燃えさし運び》で構成されています。

 火力は安心と信頼の8枚の「稲妻」と、「ビートダウン」対決に限らず「Caw-Blade」や《水蓮のコブラ》や《草茂る胸壁》の入った「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」にまで有効な《焼尽の猛火》、さらに《よろめきショック》と、全てインスタントで占められています。これは環境に氾濫する装備品へのアンチテーゼですね。

 サイドボードは「赤単」というデッキらしく、比較的分かりやすい構成になっています。

 《饗宴と飢餓の剣》を始めとする装備品や、「《ボーラスの工作員、テゼレット》コントロール」に対して効果的な《躁の蛮人》。

 「ボロス」や「吸血鬼」など幅広い相手に活躍する《電弧の痕跡》。

 火力では捌き切れない展開をしてくる「ゴブナイト」や、《コーの火歩き》と《ファイレクシアの十字軍》といったプロテクション(赤)をも除去できる《漸増爆弾》。
 そして、最早お馴染みの「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」対策である《反逆の印》となっています。

 この大会の結果を受けて、Magic Onlineでは急激に「赤単」の数が増えてきました。これからはそれを踏まえ、前述の《コーの火歩き》や《ファイレクシアの十字軍》が増えてくると予想されるので、「赤単」を使用するかどうかを決定する際には、他のプレイヤーがどれくらいこのデッキをメタってくるかを考慮する必要があるでしょう。


「StarCityGames・オープントーナメント・メンフィス」


優勝 「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」
準優勝 「Caw-Blade」
3位 「Caw-Bladeタッチ黒」
4位 「青緑赤Turboland」
5位 「Caw-Bladeタッチ黒」
6位 「Caw-Blade」
7位 「赤単」
8位 「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」


 こちらは王座奪還といった感じの、「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」が栄冠を飾りました。トップ8全体としては、相変わらず「Caw-Blade」だらけではありますが、優勝はまたも違うデッキに譲る形になりました。

Joey Mispagel 「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」[MO] [ARENA]
11 《
5 《
4 《溶鉄の尖峰、ヴァラクート
3 《霧深い雨林
1 《カルニの庭
3 《広漠なる変幻地
1 《進化する未開地

-土地(28)-

4 《水蓮のコブラ
4 《草茂る胸壁
4 《原始のタイタン
3 《業火のタイタン

-クリーチャー(15)-
4 《探検
3 《カルニの心臓の探検
4 《砕土
4 《召喚の罠
2 《槌のコス

-呪文(17)-
3 《酸のスライム
1 《テラストドン
3 《紅蓮地獄
2 《金屑の嵐
3 《転倒の磁石
3 《緑の太陽の頂点

-サイドボード(15)-


 このデッキの特徴としては、最近では《緑の太陽の頂点》に追いやられてしまい、すっかりサイドボードが定位置になってしまった《召喚の罠》をメインから4枚採用している事でしょう。

 僕は何度か試した結果、あまり《緑の太陽の頂点》が好きになれなかったので、この構成には好感が持てます。青いデッキ相手への強さはやはり目を見張るものがありますし、ミラーマッチにおいても《原始のタイタン》の代わりとなりえる唯一無二の存在です。

 そしてメインボードに除去と呼べるスペルを取っておらず、その役割を《業火のタイタン》と《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》だけに任せ、それによって空いた枠に《水蓮のコブラ》、《草茂る胸壁》のクリーチャーによるマナ加速と、2枚の《槌のコス》を投入しています。
 《槌のコス》は単純にコントロールメタという意味合いだけではなく、6マナ域の多いこのデッキなら、+1、-2能力でのマナ加速も役に立ちます。

 除去を入れないこの戦略の長所は、自分の展開を阻害するような無駄なカードが少ないので、毎ゲーム安定した展開を望める事です。

 しかしそれこそが短所に直結してしまっており、自分の展開を優先するあまり、対戦相手へ全く干渉出来ないので、「ボロス」や「赤単」のような「ビートダウン」デッキには苦戦を強いられます。
 相手が《ステップのオオヤマネコ》→《板金鎧の土百足》と展開しようとも、こちらに出来る事と言えば、スピード勝負に持ち込む事しかありません。

 ついでに11枚も採用された6マナ域が淀みなく運用できるのも、《水蓮のコブラ》の力があってこそなんですが、今の「ビートダウン」でタフネス1のこのクリーチャーを殺せない、なんてことはほとんどありません。
 現環境最強の「Caw-Blade」相手は《水蓮のコブラ》に触れないので気になりませんが、「ボロス」や「赤単」デッキのように除去を持つ相手にはこれは致命的な弱点となります。

 つまり「ビートダウン」デッキ相手には、相手の展開を阻害出来ない、マナ加速面で頼みの綱の《水蓮のコブラ》が生き残らないため、6マナに到達出来ない、というこのデッキの弱点がもろに出てしまうんですね。
 今はこれらのデッキが増加傾向にあるので、「除去無し」アプローチがこれから先も正しいかどうかは、現段階では判断しかねます。

 僕も《緑の太陽の頂点》を入れたりと、色々な形を試したのですが、どんな構成にしても、「除去無し」型では「ビートダウン」デッキ相手への勝率が劇的に上がる事はないと判断しました。

 MO上では一般的な戦略ですが、メインから《紅蓮地獄》、《金屑の嵐》のような全体除去を採用する事こそが、「ビートダウン」対策としては一番いいでしょう。

 そうなってくると《水蓮のコブラ》を解雇してマナ加速を《耕作》などに頼る事になるのですが、この大会の結果が示すように、《水蓮のコブラ》が生き残るようなメタゲームであれば、「除去無し」型がベストチョイスになりえます。みなさんが出る大会のメタゲームをしっかりと把握して、細部を調整するしかありません

 僕のMOでの経験だと、今は《水蓮のコブラ》よりも全体除去を優先した方がいいと思いますが、みなさんも自身の参加する大会のメタゲームを予想し、デッキを組み上げてみてください。

 サイドボードの《緑の太陽の頂点》は用途が分からず終いだったのですが、僕はミラーマッチで《業火のタイタン》2枚、《槌のコス》2枚を抜いて《緑の太陽の頂点》3枚と《テラストドン》を入れていました。現状ではそれくらいしか使い道が分からなかったのですが、今後分かり次第報告させていただきたいと思います。

Gerry Thompson 「Caw-Bladeタッチ黒」[MO] [ARENA]
4 《平地
2 《
2 《
3 《金属海の沿岸
3 《氷河の城砦
4 《忍び寄るタール坑
4 《闇滑りの岸
4 《湿地の干潟

-土地(26)-

4 《戦隊の鷹
4 《石鍛冶の神秘家

-クリーチャー(8)-
4 《定業
4 《コジレックの審問
1 《強迫
3 《マナ漏出
2 《破滅の刃
1 《喉首狙い
2 《審判の日
2 《饗宴と飢餓の剣
4 《精神を刻む者、ジェイス
3 《ギデオン・ジュラ

-呪文(26)-
3 《コーの火歩き
1 《太陽のタイタン
2 《糾弾
1 《見栄え損ない
1 《強迫
3 《瞬間凍結
1 《天界の粛清
1 《神への捧げ物
2 《記憶殺し

-サイドボード(15)-


 こちらはMOでも目覚ましい活躍を披露している「Caw-Bladeタッチ黒」です。「タッチ赤」には「Angry Bird」という良い名称があるのですが、「タッチ黒」にはそれがないので、どこかで良い名前が付くまでは、僕の記事上では「Dark-Blade」とでも呼ばせてもらいます。

 MOの一般的なリストには《墓所のタイタン》2枚が入っているものがほとんどですが、Gerryは《墓所のタイタン》を抜いて3枚目の《ギデオン・ジュラ》と《強迫》を入れています。

 《強迫》は5枚目の《コジレックの審問》といった感じで、これを投入することで、このデッキにおける最高の展開を実現する可能性を僅かながら高めています。

 その最高の展開とは、1ターン目ハンデスからの2ターン目に《戦隊の鷹》or《石鍛冶の神秘家》を展開することです。

 3~4年ほど前にスタンダードを牛耳っていた「フェアリー」は、1ターン目《思考囲い》→2ターン目《苦花》という究極とも呼べる嵌めパターンを持っていたのですが、このデッキもそれに準ずる動きが出来るというわけですね。
 色マナを{B}しか必要としない「フェアリー」のそれとは違い、3色というマナベース面で制限がかかっているので、そこまで頻繁には起こりませんが、たまにであろうと、それが出来るという事実は大きな魅力のひとつです。

 それと装備品の選択についてですが、《饗宴と飢餓の剣》ともう1~2枚の枠をどれにするかは、人によって様々です。

 一般的なリストは、《饗宴と飢餓の剣》1枚、《肉体と精神の剣》1枚ですが、個人的には《シルヴォクの生命杖》は必須だと考えています。

 メインボードでは装備品を割られることはあまりないので、剣は1枚あれば十分に思えますし、《シルヴォクの生命杖》無しでは「ビートダウン」デッキ相手にかなりの苦戦を強いられます。

 こちらが先手の場合は《石鍛冶の神秘家》から剣をサーチしてもいいのですが、後手の場合は剣で状況が好転することはほとんどありません。「ボロス」や「赤単」相手の時は、《シルヴォクの生命杖》で時間を稼ぎ、《審判の日》か《ギデオン・ジュラ》へ繋ぐのが一番簡単かつ効果的な動きなので、メインボードは《饗宴と飢餓の剣》1枚、《シルヴォクの生命杖》1枚、プラス0~1枚の装備品という形をお勧めします。

 メインボードに単体除去である《破滅の刃》と《喉首狙い》が《審判の日》の3、4枚目よりも優先されて採用されているのは、これらの単体除去がミラーマッチでも有効なカードだからです。

 単純に《石鍛冶の神秘家》を除去するだけでも相当にテンポを稼げますし、「Angry Bird」には《狡猾な火花魔道士》という除去しなければならない危険なクリーチャーが入っています。最近ではそれをメタって《静寂の守り手、リンヴァーラ》を採用している人もいるので、単体除去はミラーマッチにおいて、見た目以上に重宝します。

 「ビートダウン」デッキ相手にはやはり《審判の日》に勝るものはないといった印象ですが、このデッキは青白2色の「Caw-Blade」とは違い、《コジレックの審問》と単体除去で序盤から相手の展開を妨害出来るので、《審判の日》2枚だけでも対抗する事が可能です。

 2色のバージョンならば、僕は4枚の《審判の日》採用を強くお勧めします。そうすることで《シルヴォクの生命杖》での時間稼ぎも活きてきますし、初手に《審判の日》さえあれば、非常にプランが立てやすいですからね。

 単体除去が《破滅の刃》2枚と《喉首狙い》1枚に分けられているのは、環境にアーティファクト・クリーチャーも黒いクリーチャーも混在しているからです。

 アーティファクト・クリーチャーの代表格は、「ゴブナイト」の《信号の邪魔者》と、主に「青緑赤Turboland」に入っている《先駆のゴーレム》ですね。どちらも除去出来なければゲームを終わらせるほどの力があるので、これらを除去出来るのが《破滅の刃》の長所です。それと《ボーラスの工作員、テゼレット》でクリーチャー化したアーティファクトを除去出来るのも高評価です。

 黒いクリーチャーは《忍び寄るタール坑》や《墓所のタイタン》などの「青黒コントロール」に含まれるカードもありますが、何と言っても「吸血鬼」というデッキの存在こそが、《破滅の刃》よりも《喉首狙い》を優先させる最大の理由となるでしょう。

 「吸血鬼」相手には《破滅の刃》3枚ではかなり勝算が低いので、これを意識するなら、単体除去は全て《喉首狙い》にした方がいいですね。
 僕の「Dark-Blade」の除去は全て《喉首狙い》に統一してあります。「吸血鬼」の総数は《信号の邪魔者》+《先駆のゴーレム》の総数よりも遥かに多いので、僕は《喉首狙い》の方がいいと思います。


 サイドボードには、上で紹介した「赤単」の隆盛を意識して、しっかりと《コーの火歩き》と《天界の粛清》を取っています。

 それとこれは3色の「Caw-Blade」に限らず、どの形でもそうなのですが、サイドから単体除去を入れる場合は、2マナのものよりも1マナのものを優先した方がいいと思います。
 「Caw-Blade」というデッキは《石鍛冶の神秘家》《戦隊の鷹》が8枚入っているため2マナ域が多く、サイドから2マナのカードを入れても、こちらの取れるアクション数には限界があります。特に後手の時には、1マナのカードは重宝します。

 タップインの土地もそこそこあるので、1ターン目からキャストは出来ないかもしれませんが、そうであっても1マナのカードがあれば、3ターン目に《石鍛冶の神秘家》や《戦隊の鷹》をキャストしながら除去も使えるので、この1マナという差は大きなものです。

 なので2色の「Caw-Blade」を使う場合なら《失脚》か《糾弾》を、このような「Dark-Blade」を使う場合はそれに加え《見栄え損ない》を使うのがいいでしょう。

 赤絡みのデッキ相手には、サイド後は2ターン目に《コーの火歩き》を出したいので、そう言った意味では、《糾弾》か《失脚》がいいかもしれませんね。
 《コーの火歩き》が入っていない場合はこの限りではないので、《見栄え損ない》でも構いません。僕は《見栄え損ない》がかなり好きなので、《コーの火歩き》無しのリストなら、これを他の1マナ除去よりも優先して使うでしょう。

 《天界の粛清》だけは《槌のコス》を除去出来るので別枠扱いですね。《槌のコス》だけは単体で負けてしまうほどのカードパワーがあるので、これを強く意識するなら《天界の粛清》や《コーの火歩き》の増量を検討してみてください。

 残りのサイドボードは対「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」対策の《瞬間凍結》、《帰化》系カード対策の《太陽のタイタン》、コントロール対決全てで有用な《強迫》の追加、そしてミラーマッチ・「ボロス」・「テゼレットコントロール」に効果的な《神への捧げ物》となっています。

 「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」が《緑の太陽の頂点》ではなく《召喚の罠》を採用していた頃は《コジレックの審問》の効き具合がいまひとつでしたが、この枠が《緑の太陽の頂点》になってきたことで、《コジレックの審問》もかなり信頼のおけるスペルへと進化を遂げました。

 そのため、《瞬間凍結》3枚、《強迫》1枚を追加すれば十分に戦うことが出来るでしょう。

 《神への捧げ物》はLSVが酷評していたこともあり、全体的に枚数が減ってきている印象ですが、「Dark-Blade」ならハンデスで剣を落としたり出来るので、1枚でもいいと思います。
 毎週お伝えしていますが、剣をハンデス出来るかはゲームの分岐点となるので、それを踏まえてハンデスを使うタイミングはしっかりと選別しましょう。

 2色の「Caw-Blade」だと、僕は《神への捧げ物》は最低でも2枚はあった方がいいと思います。先手の場合はこちらが《石鍛冶の神秘家》から《饗宴と飢餓の剣》で嵌めパターンに持ち込むことが出来ますが、後手は《神への捧げ物》がないと相手の嵌めパターンを回避することが難しいですからね。


 さて、今週はここまでです。本当に大変な現状ですが、僕も自分に出来ることはやっていきたいと思っています。

 それではまた来週。

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