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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

「セカンド・チャンス」(カジュアル)

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「セカンド・チャンス」(カジュアル)

Melissa DeTora

2015年6月25日


 本日ご紹介するデッキは、アリ・メドウィン/Alli Medwinが教えてくれたものです。アリは「Magic Online」のエディターとして開発部に所属しています。私が開発部のみんなに「みんなのオリジン・ストーリー・デッキを探している」と話したとき、最初に手を挙げたのが彼女でした。かつて、彼女はゲーム店で働いていました。店舗に集まるプレイヤーは競技志向の強い人ばかりでしたが、アリはその空気に染まることは一切ありませんでした。お気に入りのデッキの思い出を、彼女は次のように語ってくれました。

 1999年のはじめ頃、私はゲーム店で働いていました。何度か辞めたりまた始めたりしながら数年間続けましたが、この仕事は本当に楽しいものでした。たくさんマジックで遊んで、それがお金になる。十代の私は夢を叶えていました。私は競技マジックには一度も触れませんでした。そんなことより、マジックのカードを使って優雅で甘美なことをするのに夢中だったんです。ええ、勝つことよりもね。何かを成し遂げるのに、2枚のカードを使う方法とは別に6枚のカードを使う方法があったら、そしてその6枚のカードを使う方法が複雑な道のりを行くものだったら、私は迷わずそっちの方法を選ぶでしょう。

 もちろん、負け続けましたけどね。

 『ウルザズ・レガシー』が登場した当時は、誰もが興奮を抑えられない強烈なカードが多くありました。《錯乱した隠遁者》、《霊体の先達》、そしてあの《記憶の壺》(これはあまりに強すぎて、あっという間に禁止になりました)。そんな中、私が夢中になったカードは?《流転の護符》ではありませんよ。そんな単純なものなんていりません。私は、この逸品を見た瞬間、恋に落ちたのです。

 このデッキの目的は、《セカンド・チャンス》で無限ターンを得ることです。ええ、《セカンド・チャンス》は生け贄に捧げられてしまいますよね。だからこそ、《オームの頭蓋骨》が頼りになるんですよ。それらが揃えば、毎ターンわずか{7}{U}の低コストで、好きなだけターンを得ることができるんです! 無限ターンを得てしまえば、あとはブロックされないクリーチャーで2点ずつ......何度も攻撃して、対戦相手を倒すだけです。《幻影の戦士》は、まさにうってつけなカードでした。私が持っていなかった、ということを除けば。私は「ブロックされないクリーチャー」の枠に、余るほど持っていて、とってもかわいい《活発なビーブル》を採用したのです。《幻影の戦士》より確実でないものの、対戦相手がアーティファクトをコントロールしていれば「ブロックされなくなる」ことに変わりはありません。そこで私は、《アシュノッドの人体改造器》を使って相手がアーティファクトをコントロールしている状況を作り出したのでした。それから、いざとなれば空から攻撃できる《変異種》も控えていますよ。

 《悟りの教示者》は、コンボに必要なパーツを持ってきてくれます。《濃霧の層》と《ルーンの母》は計画がうまくいくまでの間私を守ってくれます。そして、クリーチャーが死亡したら《蘇生の天使》がそれを戦場に戻してくれます。生け贄に捧げた《蘇生の天使》は《オームの頭蓋骨》で回収し、その《オームの頭蓋骨》が破壊されるなら《Argivian Archaeologist》で手札に戻してやりましょう。

 私はこれまで数え切れないほどのデッキを使ってきました。それでも、このデッキほど愛せるものは他にありません。正直なところ――今こそこのデッキに、「セカンド・チャンス」を与えたいと思っていますよ。

Alli Medwin -「セカンド・チャンス」
カジュアル[MO] [ARENA]
10 《
9 《平地
2 《Tundra
4 《漂う牧草地
1 《近づきがたい監視塔

-土地(26)-

2 《ルーンの母
3 《濃霧の層
3 《活発なビーブル
1 《Argivian Archaeologist
1 《幻影の戦士
1 《文書管理人
1 《変異種

-クリーチャー(12)-
4 《剣を鍬に
2 《アシュノッドの人体改造器
2 《悟りの教示者
1 《蘇生の天使
4 《オームの頭蓋骨
3 《セカンド・チャンス
3 《崇拝
1 《神の怒り
1 《シタヌールのフルート
1 《命綱

-呪文(22)-
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