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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

4色ミッドレンジ(スタンダード)

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4色ミッドレンジ(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年5月22日


 4色デッキが、最近のトーナメントで好成績を収めています。このうち多くはアグレッシブなデッキで、強力なインスタント《集合した中隊》や、定番の大変異《死霧の猛禽》と《棲み家の防御者》を中心に据えたものです。上位で4色のコントロール戦略を見かけることは非常にまれなことですが、それにもかかわらずケイレブ・ダワード/Caleb Durwardが使用してミルウォーキーで開催された「TCGPlayer Diamond event」でトップ4入賞を果たしました。ケイレブのデッキは、アブザン・デッキに《龍王オジュタイ》のための青をタッチしたもののようです。

 アブザンには多くの形がありますが、最近ではほとんどのプレイヤーがコントロール系よりもアブザン・アグロやミッドレンジをプレイしているようです。アブザン・コントロールが避けられる理由は、準備を整えるまでに時間を要することです。アブザン・コントロールは《思考囲い》を除いて序盤の行動がほとんどできず、また土地のほとんどがタップ状態で戦場に出るため、赤単のような速いデッキと対戦するとすぐに不利に追い込まれてしまうことになります。この戦略は《死霧の猛禽》のような繰り返しの脅威への対処にも苦しむため、最近人気がなくなった理由はこのあたりにあるものと思われます。

 ケイレブの4色デッキは、アブザン・コントロールの革新的な形です。このデッキは勝ち切るまでに時間を要するものですが、《龍王オジュタイ》のために青を加えることはスピードアップを図る素晴らしい方法です。《龍王オジュタイ》への解答をほとんど持たないデッキもあり、そうなれば4ターンという短い間にゲームを決めてくれるでしょう。また、アブザンに青を加えることで《否認》や《スゥルタイの魔除け》のような妨害呪文を使えるようになります。

 私はこのデッキの大ファンですが、わずかに不安を感じる点があるとすればマナ基盤です。4色デッキをプレイするなら、3色土地を増やして占術土地を減らさなくてはなりません。対戦相手の特定の脅威に対して解答を探すのが常であるコントロール・デッキにとって、占術土地を減らすことは重大なことなのです。

Caleb Durward - 「4色ミッドレンジ」
スタンダード[MO] [ARENA]
2 《
2 《平地
3 《吹きさらしの荒野
4 《華やかな宮殿
4 《砂草原の城塞
1 《ラノワールの荒原
2 《ヤヴィマヤの沿岸
4 《静寂の神殿
1 《欺瞞の神殿
2 《マナの合流点
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ

-土地(26)-

3 《棲み家の防御者
2 《羊毛鬣のライオン
4 《クルフィックスの狩猟者
4 《包囲サイ
3 《龍王オジュタイ

-クリーチャー(16)-
4 《思考囲い
3 《胆汁病
1 《究極の価格
3 《アブザンの魔除け
3 《英雄の破滅
1 《スゥルタイの魔除け
1 《命運の核心
2 《太陽の勇者、エルズペス

-呪文(18)-
3 《アラシンの僧侶
1 《龍王ドロモカ
1 《強迫
3 《軽蔑的な一撃
3 《自傷疵
1 《否認
3 《悲哀まみれ

-サイドボード(15)-
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