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デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ 2013
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デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ 2013
Max McCall / Translated by Yusuke Yoshikawa / TSV YONEMURA "Pao" Kaoru
2012年6月11日
こんにちは! 私はマックス・マッコール/Max McCallといいます。マジックの開発部、デジタル部門で働いて1年ちょっとになります。そしてこの『デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013』は、ウィザーズに来てから初めて手がけたプロジェクトのひとつです。とうとう、皆さんにこの話をすることができます! お話ししたいことはたくさんありますが、『デュエルズ』はすごいものをいっぱいに詰め込んだ手提げ鞄2つをテープでつなぎ合わせたものよりもなおすごいのです。それでは始めましょう!
プレインチェイス
『プレインチェイス2012』をプレイし、楽しまれたことがありますか? 素晴らしい! 『デュエルズ2013』のビッグ・ニュースは、新しいプレインチェイス戦モードなのです! プレインチェイス戦モードは自分以外に最大3人までの友達とプレイでき、メインのキャンペーンにもプレインチェイス戦モードがあります。山ほどの楽しみでいっぱいです。次元デッキはすべてのプレイヤーで同じものが共有され、中身は『プレインチェイス2012』の内容とほぼ同じです。はい、現象カードがあります。はい、プレインズウォークしたときや、ダイスでカオス・シンボルを出したときのグラフィックは見事なものです。はい、次元ダイスを振ることももちろんできます。はい、iPad版でもプレインチェイス戦をプレイできます。私たちは『デュエルズ』にプレインチェイス戦を導入するために多くの労力を使ってきました。私はあなたがたが大好きになってくれると信じています。
《天界闘技場》 アート:Sam Burley |
エンカウンター
エンカウンターは『デュエルズ2013』のもうひとつの新ゲーム・モードです。エンカウンターはAI(人工知能)との対戦になりますが、ことエンカウンターにおいては、AIは特定の順番でカードを引き、予定された戦略を実行します。エンカウンターは『デュエルズ』に大きな魅力を与えてくれます。チャレンジ・モードのようにパズル的な要素を加えつつも、あなたは自身のデッキを引き続き使うことができ、マジックの動的なゲーム・プレイも保っているのです。エンカウンターのうちいくつかは基本的なもので、例えば毎ターン出てくる《陽光尾の鷹》のような単純な障害を乗り越えるだけです。ですがエンカウンターの中には思いがけないものもあります。私のお気に入りは、AIが《らせんの円錐》、《雲上の座》、そして適切な妨害を繰り出してくるものです。
多元宇宙をわたってデュエルしよう
そしてもちろん、まったく新しい10のデッキなくして、『デュエルズ』は『デュエルズ』たりえません。『デュエルズ2013』のデッキもまた、私のお気に入りです。いくつかは直感的に目的にひた走るようなデッキですが、実に満足行くものです。ゴブリン・デッキがあります。ビートダウンに対して鉄壁のライフゲイン・デッキもあります。また、ある2つのデッキはちょっと奇妙な搦め手ですが、それらもまた楽しい要素が詰まっています。
その中でもお気に入りなのが、賛美デッキです。
〈荘厳な大天使〉は単体の攻撃でも5点のダメージを与えます。しかし賛美デッキにおいては、彼女の一撃で20点すべてを持って行ってしまうことも珍しくはありません。『デュエルズ』はあなたの代わりに計算までしてくれます!
こういったように、直感的にあなたを満足させるのです。
あなたが求めたクールなもの
今年、私たちは『デュエルズ』のゲームに2つの要素を追加しました。終了ステップと手動マナ・タップです。これらの変更を実装した大きな理由は、『デュエルズ2012』のリリース後にコミュニティに寄せられたフィードバックです。
終了ステップ
私たちは、『デュエルズ』が古典的なアーケードの対戦ゲームの要素を持つようにしようとしています。私たちは、ゲーム・プレイはよどみなく、プレイヤーに不必要な待ち時間を感じさせることがないようにしたいと考えています。この理由から、過去の『デュエルズ』のバージョンでは終了ステップを含めていませんでした。それは魅力がなく、楽しみを引き出すことなしにゲーム時間を長引かせると判断したのです。確かに、終了ステップを含めないことでいくつかのカードは弱体化していましたが、対戦相手の終了時に行動することができなくても深刻な支障が出ることがないように、『デュエルズ』のデッキをデザインしようとしていました。
しかしながら、終了ステップが欠落していることについて、非常に多くのフィードバックをいただきました。特に、私たちに大きくはっきりと聞こえてきたのは、終了ステップがないことで多人数プレイの楽しみがいかに損なわれているか、でした。ほとんどのプレイヤーはもっぱらAIを相手に『デュエルズ』をプレイしていると思いますが、もちろん私たちは多人数プレイを楽しめるものにしたいのです。これを受けて、私たちは『デュエルズ2013』に取り掛かり始め、終了ステップを含めた方がよいと知りました。不必要な時間やクリックを要求することなしに、ゲーム・プレイに深みを与える解決策を見つけることができたと、私は確信しています。
手動マナ・タップ
同様に、私たちはマジックの核になるゲーム・プレイをできるだけ簡素化するため、『デュエルズ』ではマナ・プールを使いませんでした。呪文を唱えたいときは、それをクリックするだけでよいのです。どの土地をタップするか思い悩むことは、単にマジックに帳簿を導入するようなものです。帳簿が増えれば直感性は失われます。直感性が失われるのは問題です。
《秘儀の打ち合い》 アート:Jaime Jones |
それで、マナ・プールをなくしたのです。しかしながら、土地をタップするAIは完全ではありません。3枚の《島》と3枚の《山》、3マナの呪文を持っているとき、本当は《取り消し》を構えるために2枚の《島》と1枚の《山》を残したいとしても、それを毎回正しく認識できないのです。またあなたが呪文を連打してもっと多くのカードを引こうとしても、AIは新たな呪文をすべてキャストするための有色マナを柔軟に残したりはできないのです。
これは問題です。私たちはプレイヤーに自分で土地をタップさせるようにしてほしいという多くのリクエストをコミュニティから受け取りました。一方、呪文を唱えるごとに土地をタップし、マウスクリックを大量に要求することは、直感的でない世界に近づいてしまう危険があります。私たちは、その中間のアプローチを選びました。結局のところ、ほとんどの場合、呪文を唱える際にどの土地をタップするかはそれほど重要なことではありません。しかし『デュエルズ2013』では、呪文を選ぶと、望むならばどの土地をタップするかを切り替えて選ぶことができます。これにより、あなたは自分の土地を完全にコントロールできるようになりましたが、呪文を唱えるたびに点線で指示しなければならないというようなことはありません。
プレイヤー・ステータス画面
『デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ』では多くのことが起こります。あなたは次から次へと実績を達成し、ゲーム内の画像からいくつものペルソナを選ぶことができます。『デュエルズ2013』のプログラミングを手がけていた際、「Stainless」のデザイナー(ショーン・スミス/Shaun Smith、トム・ダロック/Tom Darroch、ジェイムス・クラーク/James Clarke) がウィザーズの開発部を訪れて、聞いてきました。
「このゲームのクールな見どころが、全部1ページで見られたら、かっこいいと思わないか?」
《高まる野心》 アート:Volkan Baga |
一も二もなく、はい、そのとおりです。
そうしてプレイヤー・ステータス画面は生まれました。プレイヤー・ステータス画面は1枚のページからなり、実績やペルソナを見たり、プロモーション・アイテムをその手に得たりできますが、さらに追加のスパイスを加えました。プレイヤー・ステータス画面では『デュエルズ』のプレイ経験全体を通してどの土地をタップしたかをもとに、あなたのお気に入りのマジックの色を教えてくれるのです。また、面白い統計データも加えてみました。『デュエルズ』での最大記録です――あなたが1ターンに最大何点のライフを得たかと、1ターンに何点のダメージを叩きだしたか、です!
友達を助けよう
マジックに初めて触れる友達や、しばらくプレイしていない友達がいませんか? 『デュエルズ』はマジックを教えたり、マジックに戻ってくるための最高の方法です。自分の好きな時間に、自宅の椅子で、ひとりでまたは友達と(できればあなたと!)プレイできます。加えて、『デュエルズ2013』で得た楽しい経験を、新たなプレイヤーに最適になるようにデザインされたセット――『基本セット2013』へ持ち越せるようにと、力を注いできました。『デュエルズ2013』をプレイすると、『基本セット2013』からのカードに触れることができます。『デュエルズ2013』をお買い上げいただくと、ショップに行って特別なプロモパックを手に入れることができます――それは『基本セット2013』からのカードで構成されており、そのうち1枚はゲームのプラットフォームによって決まる絵違いの神話レア・プロモカードになっています。SteamとiPad版なら《セラのアバター》、XBOX版は《始源のハイドラ》、PlayStation Network版は《吸血鬼の夜侯》です。
『デュエルズ2013』は6月20日発売です。またお会いしましょう!
Max (ツイッターアカウント:@M_McCall)
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