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アヴァシンの帰還・プレリリース入門
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アヴァシンの帰還・プレリリース入門
Tim Willoughby / Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru
2012年4月23日
まもなくアヴァシンの帰還・プレリリース・ウィークエンドが始まります。《獄庫》の中身について明かすことはできませんが、中身について知りたければお近くのゲームショップに行って、獄庫の中身を解き明かすプレリリースのイベントに参加するのが一番ですよ。
さて、全カードリストが公表され、見逃せないセットであることがこれまでになく明白になりました。読んで考えればカードの効果は分かりますが、実際の強さは今週末、お近くのお店でお確かめ下さいと言ったところです。もう行きつけのお店での事前受付を済ませた皆さんには、まずは幸運を。まだ計画中の皆さんには、まだ決める時間は残っている、と。予定を空けてから、この記事の最後にあるリンクをクリックして最新カードに触れられる場所を見つけて下さい。
私はイギリスのロンドンに住んでいますので、選択肢はいくつかあります。一番早く、土曜の朝からプレイしようと思います。そのために、前もってイベント主催者に連絡を取り、事前予約が必要かどうか問い合わせることにしました。私の名前を登録して、これで確実に参加できます。目覚し時計もセットしたので、当日パックを開封し、《獄庫》を開封するだけです。
パックを開封すると言えば、アヴァシンの帰還のプレリリースは「大型セット」のプレリリースです。つまり、使うカードは全てこの新セットからのカードなのです。ブースターが全部で6個ずつ配られ、その中のカードを使って40枚のデッキを組みます。40枚のデッキはできる限り2色にして、17枚を土地に、23枚を呪文にする(ほとんどはクリーチャーで、ちょっとだけ他のカードを加える)のがおすすめです。
私は少しばかり保守的で、プレリリースでカードを見て驚きたいと思っているのですが、一日を精一杯楽しめるようなデッキを組むためにも新セットのルールについては前もって知っておきたいとも思っています。そのために、何をプレイするといいとか何は使わない方がいいとかは言いませんし、カードの枚数についても軽く触れるだけにしておきます。その日に開けたカードを使って、デッキを自由に調整することができます。プレリリースの楽しみの一つには、ものごとを組み合わせてうまく行くのを見つけるべく、さまようことも含まれているのです。私は、奇跡カードを入れたいと思っています(そうすれば、奇跡を! 奇跡を!と叫ぶことができますから)。闇の隆盛で、不死クリーチャーをプレイする楽しみを覚えました。結魂は当てにならないものに見えますが、当てにならないからなんだというのでしょう。入れられるなら入れたいと思っています。正直なところ、私はそういったカードが一番興奮できると思いますし、必要なマナを入れたデッキを組んでそれらを唱えたいと思っています。
私がプレリリースでやってみたいことは、カード・プールを開いて、2つのデッキを組み上げることです。可能な限り多くのカードでプレイしてみたいのです。可能なら、たとえば青白のコントロール系デッキと赤緑のアグロ・デッキを作って、イベントの間にそれらがどう回るのかを知りたいと思っています。デッキ2つというのは無理にしても、ゲームとゲームの間、マッチとマッチの間にデッキを大きく組み替えて、気に入らない部分を修正していきましょう。プレリリースには、デッキ調整にアドバイスをするのを楽しみにしている(私のような)プレイヤーが沢山いますよ。
プレリリースがいつでも私にとって魅力的なのは、あらゆる経験レベルのプレイヤーが一緒になって楽しむというところです。古典的な意味でゲームの勝敗は存在しますが、プレリリースにおける「勝利」はより広い文脈で考えるべきものがあります。マッチに勝てば確かに賞品のパックはもらえるでしょうが、より経験を積んだプレイヤーなら、(大抵のプレリリースでは起こることですが)新人プレイヤーと一緒に座り、そのプレイヤーがデッキを改良するのを手伝うこともまたこの場合の勝利だと言えるでしょう。
統率者戦で使うための新しいカードを手にすること、あるいはトレードすることが勝利だと思う人もいるでしょうし、友人達と競って一番いい成績を残すのが勝利だと思う人もいるでしょう。私たちみんなマジックをより楽しくするためのちょっとした目標を定めているものですが、プレリリースのようなカジュアルな対戦環境においては、そういったいろいろな「勝利」を得る機会が多くなるものです。
アヴァシンの帰還・プレリリースでは、《獄庫》の解放というイベントがあります。これは今までになかった新しい「勝利」です。プレイヤーはそれぞれ、目標が列記されたカードを受け取ります。それらの目標をいくつか達成するたび(必要な数は、プレリリースの参加人数によって異なります)、《獄庫》の封印が1つずつ解かれていきます。個人的には、《獄庫》を開くプレイヤーの一員になりたいと思っていますので、単純な昔ながらの「対戦相手のライフを0にする」というだけを目指すのではなく、カードに印された目標を目指してプレイしていくつもりです。封印を開くプレイヤーは、マッチに勝ったプレイヤーだとは限りません。その理由があるので、負けていても真剣にプレイを続けることになるでしょう。《獄庫》の中身は私たちもまだ知らないのですが、本気でそれを知りたいと思っています。
《栄光の目覚めの天使》 アート:James Ryman |
他よりも達成するのが難しい目標がいくつかあります。デッキを組むときには、以下の目標について心に留めておくといいかもしれません。そして、《獄庫》の封印をあなたの手で開けるのです。
- 形勢逆転:自分の開始ライフよりも10点以上ライフを増やす
- 天界の苦闘:飛行を持つクリーチャーを3体以上コントロールする
- 数の力:結魂で組になっているクリーチャーを4体以上コントロールする
目標の多くはその目標を達成するためにゲームを少し変更しなければならないもので、そのためにデッキ構築をほんの少しだけ変える必要があるかも知れません。達成するためには、それが可能なカードが必要になります(ああ、怪物声の練習をしておくのもいいですね。一日中役に立つと思います)。
アヴァシンの帰還のプレリリース・カード |
到着してカードを受け取ったとき(参加賞のプロモもあります)、プレリリースには他の大イベントのような準備は必要ありません。私が普段する準備といえば、他の大事な日と同じようなことだけです。前の日はよく眠り、イベントに行けるように仕事を済ませ、友だちに声をかけて誘い、遊びに使えるようにお金を準備する。あなたが新人プレイヤーで、これが初めてのプレリリースだというのなら、ぜひ楽しんでください。あなたがアルファ版からプレイしていたのなら、やっぱり楽しんでください。プレリリースはいつでも楽しいもので、今回のことに関して言えば、全ての地獄は開かれるそうですよ・・・。
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