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コラム

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あなたの街のティーチングマイスター 第9回:MINT GAMES池袋店(東京都) 瀧野和歩さん

瀬尾 亜沙子

 「ティーチングマイスター」とは、初心者にマジックを教える認定資格を持つ人のこと。ティーチングマイスターが教えるマジック体験会「多元宇宙への招待状」の開催を記念し、全国各地にいる彼らの紹介インタビューをシリーズで掲載していきます。

 今回ご紹介するのは、駅近の新しくてきれいなカードショップで、間口の広いマジックの入り口となるべく活動しているこの方です。

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マジックの魅力とは

――まず、マジックを始めたきっかけを教えてください。

瀧野:大学時代、MINT横浜店でアルバイトをしていたときに、お店で勧められたのがきっかけです。当時所属していたティーチングマイスターの人から、ティーチングを受けて始めました。時期的には『ラヴニカのギルド』が発売になった2018年の9月くらいです。

――それまで、カードゲームの経験は?

瀧野:多少かじったことはあったんですけど、自分でちゃんと調べて買い集めて、デッキを組んで……というところまでいったのはマジックが初めてでした。

――とすると、MINT横浜店でバイトしていたのはどうしてですか?

瀧野:わりとあいまいなきっかけなんですけど、カードショップで働いてみたいと思っていたんです。アニメを見るのが好きだったりして、グッズをコレクションするのが好きなタイプなので、トレーディングカードを売って、そういう収集アイテムの世界を経験できたらおもしろそうだな、という理由でした。

――なるほど、それでマジックを教わってみたらハマったと。

瀧野:マジックにハマった一番の要因は世界観がしっかりしているところで、僕は文字を読んだりするのは苦手なタイプなんですけど、イラストで世界観がしっかり表現されているところがすごく刺さりました。ちょっと大人っぽいというか、怖い感じのイメージもあって、そこがいいなあと思いましたね。

――デッキは何を使っていたんですか?

瀧野:始めたばかりのときは、ティーチングで使ったデッキが緑黒だったので、それで組んだ苗木トークンデッキを使ってました。当時、ティーチング用のウェルカムデッキの箱絵がリリアナだったんですけど、イラストを見て「これだ!」となって選びました。なので、キャラクターの中ではダントツでリリアナが好きです。
最近は、所属しているコミュニティが統率者戦を主にやっているので、統率者戦をずっとやっています。リリアナのデッキもあるんですが、一番使ってるのは《円渦海峡の暴君、アシー》です。

瀧野:いろんなデッキを作って遊ぶ中で、青いカードはあんまり使ってこなかったんですけど、統率者で初めてこれを使ったらカードをたくさん引けるのが楽しくて、「青って強いな!」と。

――カードをたくさん引くのは楽しいですね!

瀧野:統率者戦をやっていて思うのが、マジックはコミュニケーションツールとしてもすぐれているなと。統率者戦って、対戦前後も含めてけっこう長い時間、自由に世間話とかもしながら遊べるんです。相手が突然出してきた知らないカードについて、オタク的な話で盛り上がったりするのも楽しいですし。
社会人になるとどうしても友達と遊ぶ機会も減っちゃう中で、マジックをそういうコミュニケーションツールとして使ってる方は多いんじゃないかなという印象を持っています。

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カードゲームを始めるときの導線

――瀧野さんは大学でバイトをしていたときから、ずっとMINTで働いているんですか?

瀧野:大学卒業後、よそに就職して1年半くらい仕事をしていたんですが、やっぱりマジックをやりたいな、カードショップで働きたいな、という気持ちが強くあって、改めてMINT横浜店で働かせてもらいました。その後この池袋店ができるときに、社員として採用していただいた形になります。

――この池袋店ができたのはいつなんですか?

瀧野:今年の4月7日オープンです。ほかのMINTの店舗はどこもトレーディングカードとTCGの複合店なんですが、ここは唯一TCGの専門店として「MINT GAMES」という新しい形の店舗になっています。

――そんなに新しくて、しかもTCG専門店なんですね。では、ティーチングマイスターになったのはいつ、どうしてですか?

瀧野:これも最近で、今年の4月6日です。資格を取った一番の理由は、僕自身カジュアル志向が強いプレイヤーなので、マジックを簡単に始めたかったり、誰かに誘われたりした方に「マジックは気軽に遊びやすい、難しくないゲームだよ」と教えたいからです。
カードゲームを始めるときの導線って、友達から習うとかがほとんどで、仲間がいないと始めにくいっていうイメージがあるんですけど、無料の体験会があってプロのスタッフが教えてくれるとなれば、1人でも安心して始められますよね。

――友達に習うパターンは確かに多いですけど、友達に習えないから始められない、じゃ悲しいですもんね。

瀧野:ええ。それに友達が教えるっていうのも、ある程度のハードルはあると思うんです。なので初心者の方が1人でも手軽に始められる、わかりやすい導線をこちら側で用意できればと思っています。
そういう専門のスタッフがいる環境は、お店の看板にもなるので……マイスターになることで公式のWEBサイトに載るので、初心者の方がより来店しやすくなりますし。

――この春からティーチングを始めて、初心者の方はいらっしゃってますか?

瀧野:はい。最近、カジュアルにスタンダードを遊ぶ日本独自のイベントがあるおかげもあり、マジックを始めてみたいという方が増えてきている印象があります。
きっかけは人それぞれなんですが、うちで一番多いのは「昔マジックをやっていた」という方ですね。両親がカードを持っていて、「昔教わったけどもう忘れちゃった」という若い方もいらっしゃいました。あとはMTGアリーナでちょっと遊んで、「実際に紙でやってみたい」という方です。

――親がカードを持っていた、というパターンもあるんですね。ではティーチングをやってよかったことは?

瀧野:お客様がマジックの問い合わせをしてくださる際に、資格によって安心感を持っていただけるのは、よかったことですね。「いつでも気軽に来店いただければお教えできますよ」と言えるのは、僕のモットーである「マジックを初心者に広めたい」というところにつながっています。

――いつでも来てというのはつまり、だいたいいつもお店にいらっしゃる?

瀧野:そうですね、週5回は出勤しています。特に平日であればデュエルスペースも空いていることが多いので、すぐにご案内できます。ルールなど、少しでも聞きたいことがあればすぐ聞ける、お問い合わせ窓口になれたらと思っています。

――ティーチングのキャンペーン「多元宇宙への招待」は、こちらではいつ開催しますか?

瀧野:開催スケジュールはWEBサイトで見ていただけますが、金土日のマジックのイベントのない時間や、月曜日の夜にも開催しています。9月の間に全部で10回実施して、10月以降も基本的にいつでも、普通のティーチングを受けられるようにしています。

――9月中に10回も開かれるなら、チャンスがたくさんありますね。

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ティーチングのやり方

瀧野:私がティーチングマイスター資格を取得してすぐに、ゲームマーケット2023春の初心者向けマジック講習会で、合計50名ほどの幅広い方にティーチングをしました。1人のマイスターに対して4名ずつご案内して、2日間に何度も講習を行なったという形です。私以外のマイスターは経験豊富な方が多かったので、教え方のコツを教わったり、のど飴をいただいたり、マイスターどうしのコミュニケーションが取れていい機会でした。

――紙芝居を使うティーチングのやり方は基本的に決まっているわけですが、それでもベテランから伝授してもらう部分があるんですか。

瀧野:紙芝居の中でも「ここは強く言ったほうがいい」とか、お客様の理解度に合わせて、「こういう人にはこういう言い方をすると伝わりやすい」といった細かい技術を教えてもらいました。

――理解度に合わせるというのは、どうやって?

瀧野:ティーチングの前にお客様からヒアリングをするのと、実際にプレイしているときの手さばきや様子を見て慣れているかどうかや、どこがわからないのかを把握していくのが、僕のやり方です。お客様がどういうふうに考えているのかを探って、細かくフォローを入れていくことで、安心してもらえるかなと。

――人の様子を見て判断する、高度な接客技術って感じがしますね。それ以外でも工夫などがあれば教えてください。

瀧野:私がよく用いる方法としては……ウェルカムデッキは30枚のハーフデッキなので、通常どおりライフ20で試合をするとけっこう長くなってしまうんですね。そこで対戦時間を3~40分に抑えるために、ライフ10点でやっていただくようにしています。時間があれば、色を変えたりしてもう1回試すといったこともできますし。

――なるほど。

瀧野:ティーチング後のご案内としては、リミテッドやスタンダードといった入りやすいフォーマットをまずお勧めすることが多いです。今だと「ジャンプスタート・ブースター」という商品が、2パック買って組み合わせるとデッキになるので、自分の好きな色やカードなどを探すにはまずこちらをお勧めしたりもします。

J22_jbooster.png ジャンプスタート・ブースターには『ジャンプスタート2022』や『兄弟戦争』などのシリーズがあり、テーマに沿った20枚のカードが入ったパックを2つ組み合わせるだけでデッキになる。

瀧野:ゲームマーケット2023春でもこのジャンプスタートを使った体験ブースがありまして、それを見ていて「マジックをやってみたいけど、60枚のデッキをどう作って戦えばいいのか、イメージがつかみにくい」という初心者の人には、非常に入りやすいのかなと思いました。

――そうですね。ティーチングのテクニックをいろいろと教えていただきありがとうございます。

ティーチングで使う「スターターキット」

――それでは、9月からの「多元宇宙からの招待状」に向けての意気込みをお聞かせください。

瀧野:なんといっても無料ですし、手ぶらで来られて、自分で自習する必要もない、というのが気軽だと思います。
また『スターターキット2023』を使うので、スタンダードのイベントにもつながりやすいと思います。スターターキットのデッキはわかりやすく簡単に遊べる一方で、カードを足してより深く遊ぶこともできる、適度なチューンがされているものなので、奥深いティーチングができると思います。

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瀧野:スターターキットに入っている2つのデッキのテーマは、マジックの特徴であるドラゴンと天使なんですよね。なので、強化したりするときもイメージがわきやすいと思います。

――それでは最後に、こちらのお店でティーチングを受けてみようかな? と思う方へのメッセージをどうぞ。

瀧野:マジックは難しいとか高いとか、入り口が狭い印象を持たれがちなんですが、無料で始められて、何より資格のある人が教えますので、いつでもティーチングを受けていただければと思います。初心者でも昔マジックをやっていたという方も、幅広い方が楽しめるように意識しています。そのあとのイベントに参加しやすくなるようなご案内もできればと思っていますので、ぜひ気軽にお越しください。

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MINT GAMES池袋店
住所:東京都豊島区東池袋1‐30‐15池袋P'PARCO2F
電話番号:03-6907-3308
公式サイト:https://mint-web.jp/?pid=173081678

お店のテーマは「世代を越えて、共通の趣味を持つ仲間と出会うことができる公園」。池袋駅から近い便利な立地で、旅行で来たお客様がフライデー・ナイト・マジックだけ出に来たことも。金土日にマジックのイベントをやっており、他社さんと共同での大会なども行なっているそうです。


ティーチングマイスターによる初心者講習会
「多元宇宙への招待状」 2023年9月3日~10月29日開催!

詳細はこちらから。

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