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『ドミナリア』カードプレビュー:恐竜の世界

金子 真実

 マジック・プレイヤーのみなさん、こんにちは!突然ですが、みなさんは恐竜が好きですか? 好きですよね?好きですね!好きっ!

 みなさんも大好きな恐竜ですが、偶然私も恐竜が大好きでして。しかもここでなんか好き放題書いても良いと言われましたので、ちょっと恐竜の話をしようと思います。……とはいえここでひたすらマジックに関係ない恐竜の話をし続けても怒られてしまいますので、本当は、ほんとーはマジックのことを忘れてひたすら恐竜の話をし続けたいのですが、ここはマジックと恐竜の世界について話をしましょう。

絶滅していた種族、恐竜

 さて、マジックと恐竜の世界と言いましたが、実はついこの前までマジックの世界では恐竜は絶滅していました。

 えっ?と思われるかもしれませんが、昨年『イクサラン』が登場するまで、マジックの世界には「恐竜」は(少なくとも黒枠ルール上は)存在しない状態だったのです。

 しかし、『イクサラン』の発売で恐竜が登場。過去のいくつかのカードのクリーチャー・タイプも見直され、結果として恐竜は復活。地上や空、時には海を多くのクリーチャーが闊歩し、心強い仲間として、とてつもなく強力な敵として活躍する世界が訪れたわけです。

 恐竜はロマン。夢。なんか過去にTwitterで語ったりもしました。

 もちろん『イクサラン』の世界の恐竜についてもっともっともーっと語りたいことがたーくさんあります。

スティラコサウルスやぞ!角竜の中でも一番わけのわからん角してるスティラコサウルスやぞ!

とか、

ステゴサウルスキター!こいつは背中のヒレと尻尾がうんぬんかんぬん

とか、

なんかスピノサウルスの背びれから雷出てるんだけど!?

 とかいろいろと、それはもういろいろとお話をしたかったのですが、ひたすらこれを語っていたらいつまで経っても記事が書き上がらないので、これはまたにしましょう。いや、本当はずっとこういう話をし続けたいんですががが。

 さて、上で「復活」と書きました。「絶滅していた」と書きました。どういうことでしょうか? 恐竜は『イクサラン』で初登場のクリーチャー・タイプでは?……いいえ、それは違います。

氷河期を生きた恐竜

 『イクサラン』の登場以前に、たった一匹ではありますが、黒枠でクリーチャー・タイプ「恐竜」として印刷されたカードがありました。この世界唯一の存在だった恐竜、それがこちらです。

 氷河期時代を舞台にしたセット、『アイスエイジ』。そんな極寒の世界で、唯一の恐竜は強く生き続けていました。低い気温が苦手な爬虫類であるところの恐竜はしかし、氷河期のその時、このピグミー・アロサウルス君は生きていたのです。

 しかし氷河期の厳しい時代を果たしてこのアロサウルス君は生き延びることができたのでしょうか? 恐竜にとって寒さは天敵。その昔、地球で恐竜が絶滅した時も、直接的な死因はよく言われる隕石そのものではなく、その後の地球の天候の変化による気温低下が原因だったとか。極寒の氷河期。果たしてこの2/2に沼渡りのついた(氷河期で超寒いのに沼渡ってる場合じゃねえぞ!)可愛らしいアロサウルス君は生き残ることができるのでしょうか……?



 

そして約XXXX年後……。

 そこには元気に格闘するアロサウルス君の姿が!

 3マナ2/2という平凡な体躯だった《Pygmy Allosaurus》、厳しい氷河期を勝ち抜いた彼らは、いつしか4マナにして5/5というとてつもない体躯を手に入れて、現在の『ドミナリア』を闊歩していました。

 また、追加でキッカー・コストを支払えばクリーチャーと格闘する能力も新たに手にしました。その巨躯で獲物に襲いかかり、そして喰らう……肉食恐竜として、地上の王者として君臨する、そんな存在になったのです。

 氷河期から生き残ったアロサウルス。この『ドミナリア』の世界を、彼らが、彼らの子孫が支配する。そんな未来も、あるのかもしれません。(その時はタイムブースターでも使ってがんばりましょう)

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