企画記事

2015.7.1

『マジック・オリジン』特別カードプレビュー：天敵と天啓

By Masashi Koyama

　皆様、こんにちは！『マジック・オリジン』のプレビュー・ウィークが始まって１週間以上が経過し、新たなカードたちが続々と姿を現していますね。そして同時に、各色のプレインズウォーカーたちの過去も明らかになってきており、7月17日(金)の『マジック・オリジン』の発売を楽しみにお待ちいただいている方は多くいらっしゃると思います。

　さて、本記事では発売が迫ってきた『マジック・オリジン』から、新たなカードを皆様にご覧いただきます。今回ご紹介するのはとあるプレインズウォーカーにまつわるカードです。

《ニッサ・レヴェイン》登場

　彼女が始めて登場したのは『ゼンディカー』のことでした。《ニッサに選ばれし者》を引き連れ、緑のプレインズウォーカーとしてその姿を私たちに現してくれました。

　ゼンディカー次元、ジョラーガの部族に生まれた彼女は一族から追放され、様々な次元を渡り歩いた後、自身の故郷ゼンディカーへ再び舞い戻ります。彼女が操る魔法は、エレメンタルの召喚や、生命と土地の力を供給する緑の魔法であり、エルフの一族、そして自然を愛する魔道士としてふさわしいものになっています。

　そんな彼女の力はいくつかのカードによって表現されてきました。例えば、彼女自身であるところの《世界を目覚めさせる者、ニッサ》では、エレメンタルの召喚、土地の供給といった魔法が表されています。

　《地うねり》では大地を操りクリーチャーに力を与えている様子が描かれていますし、《ニッサの探検》では大地を操る様子がイラスト、カードの効果両面から見て取れます。

　今回ご紹介するのは緑の魔道士《ニッサ・レヴェイン》にまつわる新たなカードです。それでは、ご覧ください！

　『マジック・オリジン』で登場する、〈ニッサの天啓〉です！

　かつて彼女は愛する故郷であるゼンディカーを守るべく、封印されていたエルドラージを解き放ちました。脅威である彼らが次元の彼方、久遠の闇へと去ってくれるのを信じていたのです。ですがその目論見は外れました。覚醒したエルドラージ達はゼンディカーの世界に居座り続け、ニッサの愛する大地と生命を貪り続けています。

　今、ニッサは強大な力を持つエルドラージを止めるべく、その手段を探し求め彼らに立ち向かっています。自責の念に駆られながら。(参考記事: 世界を目覚めさせる者、ニッサ)

　さて、ゲームの上では〈ニッサの天啓〉をどのように使うのが良いでしょうか？一見すると、マナ・コストが{5}{G}{G}であることから普通のデッキではなかなか容易に唱えることはできなさそうですし、緑マナを２つ必要とすることからも、マナ加速を搭載したデッキに組み込むことが思いつきます。「占術５」を行うことができますので、ある程度大量のライフとカードの獲得を見込めることでしょう。昨年発売された『統率者（2014年版）』の「自然の導き」デッキに入れてみるのも面白いかもしれませんね。どのようなデッキで〈ニッサの天啓〉を使用するかは検討しがいがありそうですね。

　そして、何より面白いのが（皮肉とも言えるかもしれませんが）、ニッサにとっては憎むべき天敵であるはずのエルドラージ、《引き裂かれし永劫、エムラクール》を公開することができれば、15枚のカードと15点のライフという、考えうる限り最大のアドバンテージを得ることができるのです！

　〈ニッサの天啓〉はまさにニッサが《引き裂かれし永劫、エムラクール》に遭遇した場面を描いています。一見すると絶体絶命のピンチのように見えますが、彼女はどのような「天啓」を得たのでしょうか。彼女のこれからの物語が楽しみですね！