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お知らせ
2020年3月9日 禁止制限告知
2020年3月9日
告知日:2020年3月9日
ブロール
- 《不屈の巡礼者、ゴロス》禁止
ヒストリック
以下のカードを一時停止から禁止に変更
以下のカードを一時停止から使用可能に変更
- 《死者の原野》
モダン
- 《むかしむかし》禁止
レガシー
- 《死の国からの脱出》禁止
テーブルトップ発効日:2020年3月10日
Magic Online発効日:2020年3月10日
MTGアリーナ発効日:2020年3月12日
禁止カード、制限カードのフォーマット別一覧はこちら。
ブロール
MTGアリーナでのブロールのプレイにおいて、《不屈の巡礼者、ゴロス》を統率者にしたデッキは全体の10%ほどに増加しました。これにより《不屈の巡礼者、ゴロス》はその次に使われている統率者の2倍の使用率になりました。これは本質的に問題があると言うわけではありませんが、ゴロスの固有色が5色であることで他のほとんどのブロールのデッキが取り組む必要があるデッキ構築上の制限を回避していることは問題の1つです。さらに、特定の土地を探してくることができるゴロスの能力は統率者税の支払いを助け、シングルトン・フォーマットの精神に反する方法でゲームプレイの多様性を損ねています。これらの理由により、《不屈の巡礼者、ゴロス》はブロールで禁止になります。
ヒストリック
前回のヒストリックの更新で、勝率の高さと多様性の減少に関して問題があった4枚のカードが一時停止されました。今回の更新では《死者の原野》の一時停止を解除し、《王冠泥棒、オーコ》、《夏の帳》、《むかしむかし》を禁止します。
ヒストリックのデジタル第一の性質とカードを追加するという独自の手法のため、我々は可能な場合は問題のあるカードを禁止するよりも対策を追加するという理念を採用しています。《死者の原野》の場合、『ヒストリック・アンソロジー2』で《幽霊街》や《ゴブリンの廃墟飛ばし》を含むいくつかの対策が導入されました。これらの新しい選択肢や強力な追加カードを得た他のデッキによって、我々は《死者の原野》を使うデッキが支配的になることはなくなり、このカードを再導入することが可能になったと見ています。
《王冠泥棒、オーコ》、《夏の帳》、《むかしむかし》は有益な方法で対処するのが難しいカードです。これらのカードがあるときとないときのフォーマットの健全性を観察した後、我々はこれらのカードを一時停止から禁止に格上げすることを決めました。これらのカードが最初に一時停止された詳細な理由については2019年12月の告知をご覧ください。
全体的には、我々は現在のヒストリックの状態と成果を上げているアーキタイプの多様性について満足しています。我々は『ヒストリック・アンソロジー2』の追加と《死者の原野》の一時停止解除によるこのフォーマットの発展を監視し続けていきます。問題が起こった場合、問題のあるカードを一時停止してその後のメタゲームの反応を見ます。
モダン
ここ数か月で、《むかしむかし》はモダンで最もプレイされているカードの1枚となり、いくつもの最も普及率が高く勝利しているデッキに貢献してきました。《むかしむかし》のもたらす安定性はメタゲーム内の他のデッキと比較してはるかに安定した序盤のゲームプランの成立を可能とし、ゲームプレイの進行の多様性を損なう結果になりました。将来的に、《むかしむかし》はクリーチャーや土地に基づいたコンボを簡単に揃えることができてしまうというデザイン上の制約を引き起こします。多様性のあるゲームプレイを促進し将来のリスクを軽減するため、《むかしむかし》はモダンで禁止となります。
レガシー
『テーロス還魂記』の発売以降、我々は《死の国からの脱出》、《ライオンの瞳のダイアモンド》《思考停止》の相互作用を中心としたデッキの組み合わせの進化を監視してきました。多くの場合、我々は新しく発生したコンボ・デッキを、メタゲームがそれに対応できるかどうかを見るためにある程度の期間許容してきました。しかしこれらのデッキが洗練されるにつれて、《死の国からの脱出》の《ライオンの瞳のダイアモンド》と《思考停止》との相互作用が今後のレガシーに問題を残すことが勝率の上昇によって明らかになってきました。これらのデッキがメタゲームの大きな部分になることを許容すると近い将来変更が必要になる可能性が高いので、我々は今《死の国からの脱出》を禁止することを選びました。
パイオニア
基本的に、我々はここ数週間のパイオニアのメタゲームの状態に満足しています。2月初旬に行われた3つのプレイヤーズツアーでは上位デッキの大きな多様性が見られました。Magic Onlineのデータは最も使われているデッキ群の間での対戦がそれぞれ有利不利を持ちながら健全な状態にあることを示しています。
しかしながら、我々は「ディミーア・インバーター」「ロータス・ブリーチ」「《太陽冠のヘリオッド》と《歩行バリスタ》コンボ」を含む、プレイヤーズツアーのころの時期に発生した新しいコンボ・デッキに関するコミュニティの懸念についても把握しています。基本的に、パイオニアのメタゲームにコンボが存在することは構わないのですが、強すぎたり普及しすぎたりするコンボがあることも確かにあり得ます。コンボ・デッキは特に対処が難しかったり、素早く勝ってしまったり、勝ちすぎたりする場合、使われすぎると不健全になり得ます。
ここ2週間にわたるMagic Onlineのリーグにおいて、「ディミーア・インバーター」の非ミラーマッチの勝率は49%であり、最もプレイされている10のデッキのうち5つが不利な組み合わせです。この勝率はプレイヤーズツアーのころから少しづつ下がってきています。「ロータス・ブリーチ」デッキの勝率はさらに低く、他の上位デッキのほとんどに対して不利です。これは多くのデッキが《減衰球》や他の対策にアクセスできるサイドボードにおいて特に真実です。
ヘリオッドとバリスタのコンボを使ったデッキはいまだ競技トーナメントでの安定性を証明しておらず、問題だと思われる使用率にも達していません。加えて、このコンボを使ったデッキは他にメインとなるゲームプランとこのコンボを併用しており、これはゲームプレイの多様性が大きくなりこのコンボが決まって終わるゲームの数が少なくなるということを意味しています。
これらすべてを念頭に置いて、我々は今回はパイオニアに変更を行わないことを選びました。我々はこれからもパイオニアのコンボデッキの使用率と勝率を監視し続け、必要であれば積極的に変更を行います。我々が判断する基準には、全体と個別の組み合わせごとの勝率、トーナメントでの成果、メタゲームでの使用率、これらのデッキを使ったり使われたりすることへのコミュニティの心象などが含まれます。希望としては、我々は4月後半にヒューストンで行われるプレイヤーズツアー・ファイナルまで変更が行われないことを望んでいます。
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