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ヒストリック一時停止告知

Wizards of the Coast
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2019年12月10日

 

 ヒストリックのランク戦期間が始まって1か月前後が経過し、我々はこの新しいフォーマットで得られた意見やデータに熱心に目を通してきました。そこで見られる良好なプレイ比率とかなり健全そうなメタゲームのバランスに我々は基本的に満足しています。メタゲームの中で5%を越えるデッキは2~3個だけであり、ほとんどの部分で勝率は良好で健全な分散を見せています。しかしながら今回我々が対処するわずかな例外が存在します(詳細はこの下で説明します)。

 我々は『ヒストリック・アンソロジー1』のカードの、そのいくつかは鍵となるデッキでの役割を見つけ、それらの追加によって楽しく新しいアーキタイプを成立させたという使われ方に満足しています。これらの新カードは高レベルのヒストリックのデッキの20%で使われていて、これは強力で有用な選択肢であるがそれによってフォーマットを歪めることはないという我々が求めていた場所にたどり着いたという良い兆しです。《炎樹族の使者》は「グルール」や「ジャンド」の形で使われ、最も人気がある新カードであることが示されました。白単のライフ獲得パッケージを補完するために《魂の管理人》と《セラの高位僧》を使った「ソウルシスターズ」のアーキタイプも人気を証明しました。

 ヒストリック全体のプレイは我々が望んだよりもわずかに低調で、それは主にBO3(2本先取)よりもBO1(1本先取)を好むプレイヤーから来ているようです。意外にも、ヒストリックの実装記念イベント(BO1)はヒストリックのマッチ・ランク戦(BO3)の約3倍多くプレイされました。これはBO3が最も競技的なプレイ方法である一方で、大部分のプレイヤーは依然としてBO1のほうを好んでいることを示しています。そしてこれは競技志向の高いプレイヤーを惹きつけると想定されていたヒストリックにも言えることです。これを踏まえて、我々は今後のランク戦:ヒストリックの期間でのBO1の重要性の拡大を検討しています。

ヒストリックで一時停止されるカード

 勝率と多様性の例外に話を戻しますと、ヒストリックのメタゲームで問題となっていると特定されたカードがいくつかあり、そして我々はそれらに対処するために行動を起こします。どのカードも意外なものではありません。

むかしむかし

 我々はスタンダードやパイオニアであったのと同じことをヒストリックでも多く見かけました。《むかしむかし》は緑をプレイする上位のどのデッキにも広く普及し、メタゲーム内での緑の大量発生に繋がりました。これを一時停止(一時停止の詳細は後述します)することはデッキの多様性をもたらす助けになります。

死者の原野

 《むかしむかし》と同じく、《死者の原野》もパイオニアに影響を及ぼしたのと同じ方法でヒストリックを大きく縛っています――これの持つコントロールや対応型のデッキに対する減衰効果は大きすぎます。これを一時停止することで、さまざまなアーキタイプのデッキがヒストリックで存在できるようになります。

夏の帳

 スタンダードとパイオニアで見られたのと同じく、《夏の帳》の優れた効率は対抗手段を無効化しすぎることによってメタゲーム全体を圧迫していることが証明されています。このカードを一時停止することで対策カードとデッキの活躍の多様性がもたらされます。

王冠泥棒、オーコ

 我々はオーコにヒストリックでのチャンスを与えたいと考えましたが、得られたデータは深刻さは減ったもののスタンダードで見られたのと同じようなものでした。メタゲーム上では普及しているとはとても言えませんが(メタゲームのデッキ中15%だけです)、オーコの入ったデッキのいくつかは高レベルのプレイにおいて55%を上回る勝率です。このことはメタゲームにおけるシェアが急速に増大することを示唆しているので、我々はそれを防ぐために今オーコを一時停止します。

 ヒストリックのカードプールは現在スタンダードとパイオニアの間のどこかに(数枚の独自のカードとともに)位置しています。時間とともにその違いは大きくなりますが、現状はこれらのフォーマットで問題があることが示されたカードはヒストリックにおいても問題があると言えます。

 スタンダードやパイオニアと違い、ヒストリックはデジタルのフォーマットです。これはつまり、これらのカードに対処するための追加の選択肢があるということを意味しており、これらのカードを完全に禁止するのではなく一時停止という新しい仕組みを用います。

一時停止とは何か

 ヒストリックは、全般的プレイからも、新カードが非常に定期的に増えることによっても、急速に成長しています。これを正しく補助するため、禁止や制限といったマジックの歴史と上手く噛み合い、同時にヒストリックの変更に合わせて調整できる柔軟性を持つコントロール方法が必要です。

 カードの一時停止が、そのための仕組みとなります。ゲームプレイ上は、一時停止は、そのカードが一時停止になっているフォーマットで使うことは適正でないという意味で禁止と同様に働きます。しかし、カードを禁止するのとは違って、デジタル・フォーマットがもたらす柔軟性を使い、より頻繁に一時停止リストへの出し入れを行なうことを計画しています。ここで「出し」というのが重要です。一時停止は最後の審判ではなく、我々がそのカードが問題を起こすかもしれない、そしてその影響なしでメタがどうなるかを見たい、と考えているという印なのです。

 一時停止は、一時的な措置でもあります。今回一時停止にしたカードはどれも、ランク戦:ヒストリックが3月に戻ってくるときかそれまでに、一時停止リストから取り除かれます。その中には使用可能なカードプールに戻るものもあるかもしれません(理由としては、新環境に適切な回答や対策があることなどが考えられます)。そうでないものは、完全な禁止に移行するでしょう。

一時停止の使われ方

 我々はカードやデッキの統計を能動的に監視し、対処すべき問題があると感じるかどうかを定期的に評価しています。この最初のヒストリック実装期間中は、我々は軽く触れるだけにして、あまり対応せずに物事が自然に発展するあり方を観察していました。しかし将来的には、我々は一時停止リストにはもっと頻繁にカードを出し入れすることになるでしょう。

 ヒストリックのようなフォーマットでは、問題のあるカードを禁止するのではなく回答を提供するほうが好ましいもので、それは将来の『ヒストリック・アンソロジー』が果たす役割の1つです。ある場合には、新しい回答と進化するメタの組み合わせによって一時停止リストからカードを取り除くことができるようになるでしょうが、そうなっていないと感じた場合には(あるいは少なくともすぐにはそうならない場合には)、一時停止リストから完全禁止にカードを移すことになります。

 ヒストリックでカードが完全禁止になったとき、プレイヤーは通常通りワイルドカードによる返還を受けますが、同じ個別のカードについて複数の返還を受けることはありません。

例:プレイヤーが2枚持っていたカードXがスタンダードで禁止されたら、その時、そのプレイヤーはワイルドカードを2枚受け取ります。後に、そのカードがヒストリックでも禁止されたとします。そのプレイヤーはカードXを2枚持っていますが、すでにそれらのカードの分の返還を受けているので、追加でワイルドカードを受け取ることはありません。ただし、スタンダードで禁止されてからヒストリックで禁止されるまでの間にカードXを交換などの方法で手に入れていた場合、ヒストリックでの禁止後に、そのプレイヤーは新しく手に入れていたカードXの分の返還を受けます。

ヒストリックの未来

 我々はヒストリックは健全な位置にあって上手く発展していると感じており、これらの一時停止が多様で興味深い方向への成長を続ける助けになるでしょう。これを助けるため、我々はヒストリックのイベントを準備しています。

 『ドミナリア』を用いるランク戦ドラフト:ヒストリックを1月3日~16日(PST)に初開催しますが、これによって『ドミナリア』のコレクションを揃える助けにもなるでしょうし、マジック史上最高のドラフト環境の1つをただ楽しむこともできます。また、このランク戦:ヒストリック期間の締めくくりとして、1月11日~13日(PST)に豪華賞品のかかった構築戦のイベントを行ないます。最高のデッキを手に、ヒストリックのパック40個以上という報酬を求めて戦いましょう。通常のヒストリック構築イベントは1月16日(PST)、『テーロス還魂記』の実装とともに始まります。なおその頃に中心となるフォーマットがスタンダードに移行するため、ランク戦:ヒストリックはオフシーズンに入ります。そして3月、『ヒストリック・アンソロジー2』の発売とともにランク戦:ヒストリックが戻ってきます。

 来年はそれ以降にもヒストリックに関する計画がいろいろと進んでいますし、テーブルトップ・スタジオ(開発部)と積極的に協力して前回の更新で語った再録セットのデザインをしています。1つ質問に答えましょう。我々はこれらのセットについていろいろなことを見ていて、それらは構築とリミテッドの両方をサポートするようにデザインされていますが、それについてはもう少し時期が近づいてからお話ししますね。それでは、ヒストリックの誕生に立ち会ってくれてありがとうございました!

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