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鍛冶友浩の『アヴァシンの帰還』案内

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鍛冶友浩の『アヴァシンの帰還』案内

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 プレリリーストーナメントで獄庫の封印が解かれるまで、あと2日!
 もう気持ちは週末へ、という方も多いのではないだろうか。

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 参加する予定の方は、このイベントへ向けて書かれた『アヴァシンの帰還・プレリリース入門』や、『アヴァシンの帰還・よくある質問集』なんかに目を通しておくと当日はスムーズだと思うのでお勧めだ。

 他にも、「ウィザーズプレイネットワーク通信 第97回:今週末はプレリリース!と、アヴァシンの帰還のキーワード能力」では例題を使いながらルール説明をしてくれている。

 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」もプレリリース前に更新予定とのことなので、あとは当日寝坊しないように注意するだけ!


 ストーリーラインが気になる人にも、「プレインズウォーカーのためのアヴァシンの帰還案内 その1」として翻訳記事が掲載されている(その2は27日掲載予定)。
 プロモーションビデオも見逃せない!

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 これから《月の賢者タミヨウ》や《悪鬼の血脈、ティボルト》ら、新しいプレインズウォーカーたちが物語にどう絡んでくるのかが非常に気になるところ。

 発売までの待ち遠しい時間を減らすべく、この記事では「アヴァシンの帰還」に導入されているメカニズムについて触れていこう!


「奇跡」

 どうしてもあのカードをここで引かなければ、このゲームに勝てない!
 ほとんどのプレイヤーが、そう思いながら恐る恐るドローしたカードを覗きこんだことがあるだろう。

 トッププレイヤーたちが戦うプロツアーという舞台でもそれは同じで、

 といった歴史に残る名ゲームがある。

 今回登場した「奇跡」は、まるでこの大逆転劇をカードに詰め込んだかのような能力で、奇跡を持つインスタントまたはソーサリーを引いたとき、それがこのターンに最初に引いたカードだった場合、その場でそのカードを公開し、奇跡コストを支払うことでそれを唱えられるようになる。

 通常は非常にマナコストの高いものが多いが、奇跡の条件を満たせば超お買い得に!

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 構築ではライブラリー操作と組み合わせたり、相手のターンにカードを引くことでチャンスを2倍にすることもできるぞ。
 難しくて癖のあるカードだが、使いこなせれば効果は絶大だろう。過度な期待は禁物だが。


「結魂」

 2体のクリーチャーがペアになって戦う時、その味方と自分で能力を共有することができるようになる「結魂」。
 単体では心もとないものが多いが、組になった時の効力はまるでそれぞれにエンチャントをまとわせたかのようだ。

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 他にも、このセットには《連携攻撃》のような組になっているクリーチャー両方に恩恵を与えるものもあり、次に紹介する「明滅」と一緒に活用することで、一度組み合わせてしまったクリーチャーたちを、まるでパズルゲームのように組み替えることができるようになるぞ。

 特に、「結魂」持ち同士の組み合わせは強力で、例えば《ウルフィーの銀心》と《銀刃の聖騎士》が組みになることで与えるダメージはどれだけ大きくなってしまうのだろうか!


「明滅」

 明滅とは何かを追放した後でそれを戦場に戻すという行為を指す総称で、クリーチャーを戦場から取り除き、戦場へ改めて出す操作は「結魂」との相性がとてもいい。
 例えば、《銀刃の聖騎士》と組になったクリーチャーと、そうでないクリーチャーの2体が攻撃に参加したとし、組になっていないクリーチャーがブロックされた場合は、戦闘中に《銀刃の聖騎士》を「明滅」すれば組み合わせが変わり、ブロックされたクリーチャーへ二段攻撃を与えることができるようになる。

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 もちろん、一般的な使い方といえば、対戦相手の《牙抜き》を解除したり、《火柱》を避け、不死のために+1/+1カウンターを取り除くといったところだろうか。

 また、新しい《ちらつき》《一瞬の瞬き》こと、《雲隠れ》は今までのブリンク系カードとは一味違う。
 テキストを注意深く確認してほしいのだが、過去のカードでは呪文を唱えられた対象がすべて「オーナー」のもとへ返還されていたものが、このセットのものはすべて「コントローラー」のもとに返されることとなったのだ。

 これは、例えば《士気溢れる徴集兵》などのカードで対戦相手から奪ったクリーチャーを《雲隠れ》させることで、コントロールを永続的に奪うことができるということだ。
 より一層リミテッドが深いゲームへとなるだろう。


「単騎」

 このセット特有のキーワード能力の「奇跡」も「結魂」も持たず、ただひとつの勢力で白青赤緑の4色と戦うことになった黒。
 そんなセットらしく、実際のカードも「プレイヤーがコントロールする唯一のクリーチャー」であるときにこそ真価を発揮するものが多く収録された。

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 その代表として《悪魔の監督官》を見てみると、たったの3マナで4/3飛行というスペックは破格のコストパフォーマンス。
 他の色であればもう1~2マナ重くても仕方がないほどなのだが、「単騎」らしく、毎ターンに他のクリーチャーを生け贄に捧げるという一文が付いている。
 これは「他の」というところに注目すれば良いだけで、《人殺しの隠遁生活》や装備品などで強化する、または除去呪文を活用することで戦えばデメリットは無いも当然だ。

 リミテッドにおける戦術とは真っ向から対立してしまっているように感じるのだが、マナの安さから構築フォーマットで見かけることになるかも。


 久しぶりの大型セット、そして4つの新しいメカニズムで、リミテッドは必ずや熱いものとなるだろう。
 まだプレリリースへの参加を決めていない人は、友達を誘ってみてはどうだろうか?
 それで皆さん、新しいセットを楽しんで!

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