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メカニズムレビュー
鍛冶友浩の「闇の隆盛」案内
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By 鍛冶 友浩
オールカードリストも公開され、待ちに待ったプレリリースもこの週末まで迫ってきた『闇の隆盛』!
ストーリーラインを追う週刊連載、Savor the Flavorの「絶望的な時の中で―闇の隆盛への物語・最新版」から、「ソリンの帰郷」や、「プレビュー記事:《不浄なる者、ミケウス》」に、新セットへの期待が高まっていたのは僕だけではないはずだ。
危機に瀕する世界と、最重要人物の帰還、カードとしての再登場。
この先イニストラードは一体どうなってしまうのか?
非常に気になるところだが、物語の紹介はムービーと翻訳記事に譲るとし、今から「闇の隆盛」のメカニズムを予習しておこう!
死してなお強さを増す:「不死」
まず最初に紹介したいのが、この「不死」だ。
シャドームーア・ブロックの頃からのプレイヤーにはいったいどんな動きをするのかを想像するのはたやすいだろう。
一度破壊されただけでは攻撃の手を止めないこの「不死」は、《台所の嫌がらせ屋》を代表とする「頑強」とは一味違い、文字通り"強くなって"帰ってくるのだ。
今までの「頑強」では先に相打ちや除去を使うことでダメージを抑えることができたが、これからの不死クリーチャーには"何もしない"ことが最善手になるのかもしれない。
これから構築シーンで見かけるであろう、「感染」持ちクリーチャーとの戦闘のような場面でで起こる+1/+1カウンターと-1/-1カウンターの処理については、以下のルールコラムで詳しく解説されている。
ぜひ、しっかりと読んでおいて欲しい。
また、+1/+1カウンターと-1/-1カウンターが相殺することに注目すれば、例えば《悪性の傷》なんかの新しい使い道を見つけられるのでは?
土壇場の底力:「窮地」
「不死」へ対抗する人間達の持つ能力が、「窮地」だ。
《貪欲なる悪魔》や、《ファルケンラスの拷問者》のように、この世界では人間は捕食される側の生き物。
《月皇ミケウス》までもがアンデッド軍の手先となってしまった中で、人間達はそれでも必死にモンスターたちと戦っている。
残りのライフが5点以下になることが条件である「窮地」は、その力を体現したもので、プレイヤーの身に危険が迫ることで本当の力を発揮する。
《町民の結集》を例にすると、そのトークン生成能力は2倍以上に跳ね上がる。実はピンチを自作自演するのも悪くないかもしれない。
《四肢切断》などのファイレクシア・マナ呪文を組み合わせることで、《スレイベンの破滅預言者》の本気が見られるかも?
拡張された「両面カード:変身」
イニストラードで登場した「両面カード」といえば、基本戦略は早いターンに裏面へ変身させ、サイズで圧倒するというものだった。
だが、この闇の隆盛では、早くも新しいギミックを内蔵したものが多く登場した。
クリックで変身します
その中でも一番の変わり種が《束縛の刃、エルブラス》だ。
このカードは表裏のカードタイプが異なり、アーティファクトの装備品から、全くの別物な黒い悪魔へと変貌する。
《石鍛冶の神秘家》があれば簡単にデッキに組み込むこともできただろうが、この一癖をどう解決するのがスマートなのだろうか?
クリックで変身します
逆に、ただただ強いことしか書かれていない《高原の狩りの達人》のように、変身をきっかけに誘発する能力の持ち主も登場した。
これを見てオンスロート・ブロックの変異した時に誘発する能力を思い出した人がいるかもしれないが、変異とは違い変身のチャンスは毎ターン訪れる!
つまり、生き残らせることがアドバンテージを獲得するチャンスへと直結してしまうのだ。
2度美味しいだけではない:「フラッシュバック」
そんな時に唱える呪文の数をコントロールするのにも一役買うのが、「フラッシュバック」だ。
唱えるだけでアドバンテージの得られるこれらの呪文だが、ラインナップ的に特に構築シーンに多大な影響を与えることになりそうだ。
墓地から唱えることで効果が2倍になるレア・サイクルは、マナこそかかるもののカード1枚あたりの効果は絶大。
それぞれがゲームエンド級の能力を備えているし、《古えの遺恨》に続き《天啓の光》も帰ってきた!
これからはアーティファクトだけでなく、エンチャントも使うのに注意が必要になるだろう。
明日は渡辺雄也のプレリリースへ向けた記事が掲載されるということなので、構築寄りな視点で紹介してみたが、この『闇の隆盛』の登場は環境を大きく変えることになろだろう。
いったいどんな新しいアーキタイプが発見されるのだろうか?
今後の記事展開にも注目してほしい。
それではみなさん、最新のセットを楽しんで下さい!
実際にカードを手にとると、きっと新たな発見があるはず。
今週末に行われるプレリリーストーナメントの会場を探すには、イベント検索が便利ですよ!
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