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メカニズムレビュー
『ミラディン包囲戦』メカニズムレビュー:マイア
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メカニズムレビュー
By 浅原 晃
ストーリー背景-マイアすか学園-
ミラディン包囲戦、それはミラディンにある 磨異亜須加学園を舞台にしたマイアの物語である。
■あらすじ
一見地味なのに実はボーラスの工作員なプレインズウォーカー(テゼレット)が、マイアばかり居る、磨異亜須加学園(マイ学)に転校したところから物語は始まる。テゼレットは自身の転入をきっかけに磨異亜須加学園 のマイアの勢力争いに巻き込まれ、そして、強大な敵ファイレクシアとの争いへと発展していく。最初はテゼレットの敵であったマイア達と、戦いの中で友情を深めていくのが、第1部『ミラディン包囲戦』になっており、ファイレクシアとの戦いを描いた第2部は、3ヶ月後に語られることが決定している。
■マイアすか学園転入生
●主人公とその右腕
・テゼレット-《ボーラスの工作員、テゼレット》
全出居科阿学園から磨異亜須加学園2年M組に転入してきたプレインズウォーカー。一見真面目で優等生に見えるが、「マイア」の言葉をスイッチに豹変して、その姿も変貌する。使う技は多種多彩で、各種マイアを呼び寄せる能力や、マイアを強化する能力を持っている。最終的にはマイアの数があればあるほど強力になる必殺技『マイア頭突き』を使うことができる。ファイレクシアに堕落させられた親友のカーンから「マイアに生きろ」と言われ、磨異亜須加学園へと転入を決意した。「世の中、マイアしかねぇんだよ」など、豹変後はセリフも熱く変化する。
・ユウヤ -《真鍮の従者》
テゼレットと共に転入。テゼレットのことを「テゼ兄」と呼び慕う右腕的な存在。得意技は超能力による装備付け替え。《アージェンタムの鎧》などの装備品も軽々持ち上げ、好きな味方に装備させることができる。戦いに勝利すると儀式的に生体武器の細菌トークンを食べる。超能力だから「細菌食う(サイキック)」ということらしい。将来を有望されていたが、それゆえにファレクシアに目を付けられ、第11話にてナカシュに感染され死亡する。
●テゼレット四天王
・アンチャ - 《マイアの種父》
第3話にテゼレットと戦い、傷が癒えた後に仲間となる。最強マリガン派集団ジッコッタ、そしてファイレクシアと戦うために結成されたテゼレット四天王のリーダー的存在。戦いで死んでも、1度だけ蘇ることができるマイアギフト「ど根性(グレイブボーン)」の持ち主。1/1トークンに異常なまでの愛着を示すため、過去に何かあったことが推測されるが、それは、まだ明かされていない。
・ミターム - 《蜃気楼のマイア》
第2話でジーカーと一緒にテゼレットを強襲するミランブラザーズの兄貴分。マイアギフト「GP0-9(ナインルーズ)」によってかつての痛みを思い出しその悲劇を2度と起こさぬよう、全てのマイアに瞬速を与えることができる。彼が居るかどうかで戦いに大きな影響があるため、まず、先鋒として戦いに出ることが多い。その皆を指揮する姿から、キャップと呼ばれることもある。
。ジーカー - 《マイアの溶接工》
異世界の住人とコンタクトを取ることによって、死んでしまったマイアの能力を使える「刻印の極意(スキルスナッチ)」というマイアギフトを持つ。第2話ではミタームと共にミランブラザーズを名乗り、テゼレットを強襲するが、弱点であるパワー不足から忠誠度を削りきれずに敗北、その後、テゼレット四天王に加わる。
・ナカシュ - 《疫病のマイア》
マナを出す力である程度の地位を得ていた。そして、転入生で唯一、感染の力を持っているがそれをずっと隠していた。第4話でテゼレットに敗れて仲間になり、後にテゼレット四天王に加わった。しかし、実はファイレクシアと内通しており、第11話でユウヤを感染して死亡させたが、激怒したテゼレットの手によって《粉砕》される。大抵の場合はマナを払えばなんとかなると思っている節があり、「マナ払えやいいんやろ、マナ払えば!」が口癖。
■最強マリガン派集団ジッコッタ(シャカ部)
部室は最上階にあり、そこへ続く階段は13階段と呼ばれ、ジッコッタに所属していなければ上れない。上るものは「挑戦」と見なされる。ただ、例外としてコムシュだけは何故か素通りしても許されている。
・ヤヤスリ - 《マイアの戦闘球》
3年生。最強マリガン派集団ジッコッタの首領。テゼレットが来る前は磨異亜須加学園最強でその強さゆえに「マイアを終わらせるために生まれてきたよう」と形容される。物語序盤では、あまり具合の悪い様子を見せなかったが、実は発作性の不治の病『マナフラット』に掛かっている。だが、戦闘力では攻防に最強の力を持ち、よく愛車の《マイアのタービン》に乗って登場する。最終話では、圧倒的な力を持つファイレクシアの存在とそれに対抗する術をテゼレットに託して息を引き取った。
・タモリタ - 《パラジウムのマイア》
3年生、最強マリガン派集団ジッコッタの副部長。ヤヤスリの腹心的な存在で、マナを大量に生み出す能力で、ヤヤスリを支えるものになっていた。ジッコッタ四天王を束ねるNo2で情に厚い。第10話では、マイア13階段の試練へと挑戦するテゼレットの前に最後の砦として立ち塞がるが、テゼレットの最終奥義『マイア頭突き』の前に敗れる。最終話ではヤヤスリの遺言を受け、ナカシュの裏切りにより空席となったテゼレット四天王へと入り力を貸すことを約束する。
●ジッコッタ四天王
・ハチオジ - 《ダークスティールのマイア》
破壊されなくなるマイアギフト『破壊の破壊者(ブレイクビート)』の持ち主。自身の攻撃力は無いに等しいが、その性格と能力から人望が厚く、彼の家にはたくさんのマイアが集まる。最初はテゼレットに対して否定的なスタンスをとっており、第6話では四天王の1番手として登場するが、やむを得ない形でテゼレットとコンビを組み5/5となると、ファイレクシアの手先を倒すことに成功する。それ以降は、お互いを敵ながら認め合う関係になる。最終話では正式にテゼレットの味方になる。
・ケンタロ - 《マイアの感電者》
全てのマイアの力を強化するマイアギフト『打撃心攻(クロックハート)』を有する。自身の力で戦うことは少なく彼の友人《マイア鍛冶》や《主の呼び声》から生み出されるマイアトークンを操って攻撃を行う。また、全てのマイアをアンタップ状態にする能力で、マナを増幅したり、ときには無限のマナを生み出すことができる。5マナ以上のカードを極端に嫌い、5マナ以上の相手には「(死)四の宣告」という詩を相手に送り攻撃をしかける。第7話では、大量のトークンと共にテゼレットと戦おうとするが、皮肉にもナカシュによって呼び出された6マナのカード《伝染病エンジン》によって敗れた。
・ゾンジム - 《マイアの繁殖者》
ゾンビのように自分自身を増やすことができる自己完結型能力『狂気乱増(ブリブリ)』を持ち、純粋に破壊、増殖を楽しむ。その増えていく様は相手にとっては脅威でしかなく、ゾンジムもその脅威に怯える相手の姿を最大の楽しみにしている。オリジナルが殺されても、そのコピーがさらにコピーを生みオリジナルのように振舞う。四天王の中でも一番「頭がイカれている」と評されるが、そもそも、その頭が何人目なのか、それすら分からない。第8話でテゼレットを追い詰めるが、同族嫌悪から自分自身と仲間割れを起こし自滅。
・エーツー - 《危険なマイア》
喧嘩は弱く、四天王の器ではないといわれているが《マイアの貯蔵庫》に閉じ込められることによって覚醒する。覚醒すると、当たり構わず2点のダメージを与えるマイアギフト『爆発的電波(ショックウェーブ)』が発動する。この能力は四天王の中でも手に負えないものとして扱われており、エーツー覚醒の際には、報告しにきたタモリタをヤヤスリが「ないよ!」と怒鳴りつけた。第9話で、テゼレットに対し覚醒して挑むが、ジーカーの「刻印の極意(スキルスナッチ)」によって刻印されてしまい、能力を封じられるとそのまま敗れ去った。
■チームドラゴン
2年生の集団。
・ケティオ - 《金のマイア》
・テンバイ - 《銅のマイア》
・マサーヤ - 《鉄のマイア》
・ニイサン - 《鉛のマイア》
・ブルマス - 《銀のマイア》
常に教室の隅っこでアルミニウムを食べている。あまり強くはなく、マナを出すことが出来るくらいで、第4話以降、登場してはジッコッタ四天王に大抵纏めて倒される、中盤以降はテゼレットに力を貸すが、やはり戦力にはならず、結局は解説役に徹していたが、最終話で新たなるファイレクシアが《虐殺のワーム》に乗って現れると見せしめに虐殺された。
■その他
・コムシュ - 《胆液爪のマイア》
常にパーカーで頭を隠しているが、それは、ファイレクシアから紛れ込んだスパイであるため。あらゆるところに出没し、感染能力を使いひそかに磨異亜須加学園を汚染させていくことを目指していた。最強マリガン集団ジッコッタのアジトに何故か自由で出入りできる。最終話で暗躍し、2年生以下のマイアの半数をファイレクシア側へ引き込むことに成功している。
・カーン - 《銀のゴーレム、カーン》
テゼレットの親友。プレインズウォーカーをやめてマジに生きるべく、マイアへの道を歩もうとするが、テゼレットの不在時にファイレクシアに襲われ油を差される。自分を取り戻せないと知ると、テゼレットに後のことを託して、堕落していった。
●新たなるファイレクシア
最終話の最後にのみ登場した、謎の勢力。圧倒的な力を持っており、チームドラゴンを一瞬で虐殺。毒カウンターをばら撒いて去っていった。
モリカシ - 《????》
ケソジ - 《????》
マサーシ - 《????》
《虐殺のワーム》に乗って磨異亜須加学園を一瞬で恐怖のどん底に陥れ、ファイレクシアのマイア3神を名乗る。
■マイアすか学園 第1部『ミラディン包囲戦』
第2話 ミランブラザーズ
第3話 俺の"マイア"はお前のためにある
第4話 チームドラゴン登場
第5話 コムシュとナカシュ
第6話 四天王 ハチオジ 登場!
第7話 四天王 ケンタロ 参上!
第8話 四天王最凶 ゾンジム・増える。
第9話 四天王 エーツー 覚醒
第10話 カーンのために、ヤヤスリのために
第11話 テゼレット、マジ!ユウヤ...、泣く。
最終話 マイ学全員集合、新たなファイレクシアの脅威
2 《平地》 2 《沼》 4 《天界の列柱》 4 《忍び寄るタール坑》 3 《闇滑りの岸》 3 《金属海の沿岸》 3 《湿地の干潟》 3 《墨蛾の生息地》 -土地(24)- 1 《真鍮の従者》 1 《マイアの種父》 4 《蜃気楼のマイア》 1 《マイアの溶接工》 1 《疫病のマイア》 1 《マイアの戦闘球》 1 《パラジウムのマイア》 1 《ダークスティールのマイア》 1 《マイアの感電者》 1 《マイアの繁殖者》 1 《危険なマイア》 1 《金のマイア》 1 《銅のマイア》 1 《鉄のマイア》 1 《鉛のマイア》 1 《銀のマイア》 1 《胆液爪のマイア》 4 《マイア鍛冶》 -クリーチャー(24)- |
4 《ボーラスの工作員、テゼレット》 4 《マイアのタービン》 3 《マイアの貯蔵庫》 1 《伝染病エンジン》 -呪文(12)- |
※ 言うまでもないですが、このストーリーは筆者がデッキを作るとき使う、テンションを上げるための妄想です。
※※編注 このメカニズムレビューは、実在の人物・団体および作品とは関係ありません。
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