READING

戦略記事

鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」

第13回:Orrin Beasleyの「青緑赤Turboland」をリプレイ!

読み物

鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」

2011.04.26

第13回:Orrin Beasleyの「青緑赤Turboland」をリプレイ!

 こんにちは!

 グランプリ・神戸に参加されていたみなさん、お疲れさまでした。
 決勝は八十岡翔太のフェアリー対三原槙仁のオーメンヴァラクートと、非常に面白いマッチアップとなりましたね。
 そして八十岡の初優勝と、友人としてとても嬉しかったです。
 というか、現実世界でもオンラインでもPOYを取っているのに今まで個人優勝がなかったことが驚きですよ。それって、大会のアベレージがどれだけ高かったってことですかね?

 というわけで、カヴァレージをまだ読まれていない方には、是非目を通していただきたいですね。

グランプリ・神戸イベントカバレージ


 さて、今回のリプレイは津村記事の『第49回:最新型「青緑赤Turboland」の分析』で紹介されていた、Orrin Beasleyの「青緑赤Turboland」です。

Orrin Beasley 「青緑赤Turboland」
グランプリ・ダラス/フォートワース2011 / 準優勝[MO] [ARENA]
5 《
3 《
2 《
4 《怒り狂う山峡
3 《銅線の地溝
4 《霧深い雨林
4 《沸騰する小湖
2 《ハリマーの深み

-土地(27)-

4 《水蓮のコブラ
1 《ムル・ダヤの巫女
2 《先駆のゴーレム
4 《業火のタイタン
1 《ゼンディカーの報復者

-クリーチャー(12)-
4 《定業
4 《稲妻
4 《探検
4 《マナ漏出
4 《精神を刻む者、ジェイス
1 《野生語りのガラク

-呪文(21)-
3 《強情なベイロス
1 《噴出の稲妻
4 《紅蓮地獄
4 《瞬間凍結
1 《剥奪
2 《転倒の磁石

-サイドボード(15)-


 このアーキタイプ自体はブロック構築の時からあるように思うのですが、一時は余り見かけなくなりました。
 しかし、Caw-Go系のデッキの流行から構成が変化し、メタゲームに合わせた構築をすることで成績を残したようです。

 実際、1/1飛行を3体並べられていても《業火のタイタン》で盤面をすぐにコントロールできるのが魅力なのですが、グランプリ・ダラスのTop8は、Caw-Go vs. Turbolandと、二つのアーキタイプしか残らなかったのです!

 それでは、その注目のデッキの動きを見てみましょう!


Game 1 vs. 青茶単

http://www.youtube.com/watch?v=OAhzNDg9t2k


0:00
 ハンドの唱えられる呪文は《マナ漏出》だけだが、《ハリマーの深み》があることからキープを宣言する。

0;06
 そして、見たライブラリーのトップ3枚は《定業》、《》、《業火のタイタン》。
 もちろん、続くターンは《探検》から《》を置き、今引いた《定業》で《業火のタイタン》をライブラリーの底へ。
 なんていい動きだ!

0:58
 《マナ漏出》を持っていそうな相手の唱えた《永遠溢れの杯》を打ち消し、《精神を刻む者、ジェイス》をキャスト!

 ・・・って思ったけど、ちょっとまてよ?
 実は、《先駆のゴーレム》の方が9点クロックでゲームに勝てそうだ。

1:39
 《漸増爆弾》でトークンがやられてしまったが、改めて《精神を刻む者、ジェイス》をキャスト、ドローを進める。

2:50
 《宝物の魔道士》で《ワームとぐろエンジン》を見つけられたが、こちらには《稲妻》と《マナ漏出》がある。
 邪魔なブロッカーを排除し、打ち消し呪文を構えつつ《怒り狂う山峡》もアタック!

4:06
 《業火のタイタン》の予定だったが、《転倒の磁石》を出されて予定変更。
 1/1になってしまった《先駆のゴーレム》を《精神を刻む者、ジェイス》戻して再キャスト。
 これで相手の裏をかいて、ダメージクロックが跳ね上がった!


Game 2 vs. ヴァラクート(サイド後)

http://www.youtube.com/watch?v=TnT1P8sE6M4


0:00
 この7枚もなかなかだ。
 ただ、ちょっと土地が過剰かもしれないので、《ハリマーの深み》と《霧深い雨林
を使ってハンドの調整をしたいところ。
 ちなみに、1ターン目ではなく3ターン目に《ハリマーの深み》を置いたのは、2ターンのドローによってできるだけ多くの情報を得てから、カードの積み方を考えたかったからです。

0:39
 そして、見たトップの3枚には《瞬間凍結》と《精神を刻む者、ジェイス》が。
 ここに来て十分な土地があるとの判断で、スペル2枚を引いてからフェッチランドでシャッフルするプランにした。

1:19
 《耕作》を二度打ち消し、6マナへ到達できない間に《精神を刻む者、ジェイス》を唱えた。
 一応、《稲妻》をケアして忠誠度を上げる。

1:33
 相手にキャストされたカードは、《転倒の磁石》。
 ハンド的には面倒なのだが、今引いた《水蓮のコブラ》がこの回答になってくれそうだ。

2:02
 《転倒の磁石》《転倒の磁石》に《稲妻》と、いまいちなカードを唱える相手。
 油断はできないが、ドローが良くないようなので、この隙にパーマネントを展開する。

3:15
 もちろん、《業火のタイタン》はタップされるが、《水蓮のコブラ》までは寝かせる余裕はない。
 パワー2とはいえ、2体もいればクロックは十分だろう。

4:20
 フェッチランドからのダメ押し《業火のタイタン》に《先駆のゴーレム》。
 これだけのクリーチャーはさすがに対処できなかった。


 ここで今週のリプレイはおしまいです。

 そういえばグランプリ・神戸の決勝がビデオ撮影されていたんですが、後日編集されてアップされるようですね。
 この動画も楽しみです!

 それではまた来週!

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索