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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
今週のCool Deck:分析者(スタンダード)
4 《貴顕廊一家の劇場》 4 《斡旋屋一家の潜伏先》 3 《土建組一家の監督所》 2 《舞台座一家の中庭》 1 《残響する深淵》 6 《森》 6 《島》 4 《山》 -土地(30)- 4 《事件現場の分析者》 4 《復活した精霊信者、ニッサ》 1 《樹海の幻想家、しげ樹》 1 《好奇心の神童、ケラン》 1 《巨大な空亀》 -クリーチャー(11)- |
4 《記憶の氾濫》 2 《勝利の炎》 4 《間の悪い爆発》 3 《世界魂の憤怒》 2 《洞窟探検》 1 《ドッペルギャング》 3 《強靭の徳目》 -呪文(19)- |
2 《吸血鬼の復讐》 1 《毒を選べ》 1 《アトラクサの討死》 1 《温厚な襞背》 1 《掘り返し》 1 《心悪しき隠遁者》 2 《否認》 1 《三歩先》 1 《沈黙を破る者、スラーン》 1 《乱伐者、ボニー・ポール》 1 《船砕きの怪物》 1 《好奇心の神童、ケラン》 1 《産業のタイタン》 -サイドボード(15)- |
いきなりデッキリストから!珍しい導入もまたクールさに繋がるというものだ。こちらは前スタンダード環境の「ティムール(青赤緑)分析者」。《事件現場の分析者》で墓地の土地をまとめて戦場に戻し、《復活した精霊信者、ニッサ》から大量のマナを得る。爆発的に生産されたマナで《強靭の徳目》設置、そこから《世界魂の憤怒》でフィニッシュ……とコンボ的な要素が色濃いランプ系のデッキである。回りだすと100マナほど捻出してしまう、異次元のデッキとしてトーナメントでも活躍していた。
このデッキはローテーションにより細かいパーツを失った。特に影響が大きいのは《貴顕廊一家の劇場》《斡旋屋一家の潜伏先》など、『ニューカペナの街角』に収録されているフェッチランドだ。複数のタイプの土地を探してくることができ、生け贄に捧げることで自動的に墓地に落ちて分析者のためのセットアップになる……ニューカペナのものは3種類の土地にアクセス可能な上に1点回復もついているため、3色のデッキに噛み合っているしコンボまでの時間も稼いでくれると素晴らしくクールだった。これらを分析者で出し入れしてニッサの能力を何度も誘発させる……その気持ちよさは筆舌に尽くしがたいものだった。残念ながらこれらのカードを失ったことで、以前のようなリストは組めなくなっている。
ローテーションの影響を受けたとはいえ、それでもデッキのメインパーツである《事件現場の分析者》《復活した精霊信者、ニッサ》はまだまだ現役だ。そして去るものあれば帰ってくるものもある。スタンダードに《寓話の小道》が帰還した。このフェッチは土地の枚数が増えている状況だと引っ張ってきた土地がアンタップ状態で出せるため、なかなか優秀なものだ。これで前環境のティムールのようにはいかないかもしれないが、多色構成の分析者デッキはまだまだ組むことが可能だろう。
そんなわけで今週もやってきました、クールという観点からデッキを紹介する「今週のCool Deck」のお時間ですよ。今回はこの爆発的なマナエンジン、土地を出し入れするシステムが『ブルームバロウ』のカードと融合した新たな分析者デッキを紹介しよう。
4 《進化する未開地》 4 《広漠なる変幻地》 4 《寓話の小道》 2 《地底の遺体安置所》 7 《森》 7 《沼》 -土地(28)- 4 《玉虫色の蔦打ち》 4 《事件現場の分析者》 4 《復活した精霊信者、ニッサ》 2 《森の轟き、ルムラ》 -クリーチャー(14)- |
2 《喉首狙い》 4 《泥沼の略奪》 4 《無慈悲な殺戮》 2 《ギックスの命令》 4 《洞窟探検》 2 《強靭の徳目》 -呪文(18)- |
2 《切り崩し》 4 《悪意ある覆い隠し》 3 《羅利骨灰》 4 《強迫》 2 《魂標ランタン》 -サイドボード(15)- |
『ブルームバロウ』で土地と関係あるカードといえば、やはりこれ。《玉虫色の蔦打ち》!1マナという軽さにして、土地を戦場に出すこと=上陸で1点ダメージを対戦相手に飛ばせる。このシンプルさに加えて、新生でカード1枚で同じトカゲが2体並ぶ。そうなると土地1枚で2点、シャレにならないクールなダメージ源だ。
この黒いトカゲの能力を分析者で一気に誘発させ、対戦相手をノックアウトしようというのがこのリストの狙いだ。《寓話の小道》に加えて《進化する未開地》《広漠なる変幻地》とコモンフェッチの定番カードを搭載。これらで土地を探す動きで墓地に土地が貯まり、それらを分析者で回収。上陸で大ダメージを刻んだら、次のターンに戻したフェッチを起動してまた上陸……侮っていると一瞬でライフが溶けてしまうため、黒いトカゲを目にしたら危機感を抱いた方が賢明だな。
蔦打ちや分析者、ニッサといったパーツをかき集めるためにはドローを用いる。それもド派手な《無慈悲な殺戮》だ。パーマネントを生け贄にした分だけドローできるので、土地をこれでザッと落としてドローして釣り上げる、という動きを狙うというわけだ。計画しておけば土地からマナを加えて一気に生け贄→浮いたマナで引いたカードを唱えるという動きも狙いやすくなってクールだ。土地を失うことを恐れるべからず、すべての犠牲はクールな勝利のために。《洞窟探検》だったり蔦打ちの新生・トークンだったりも時には放り投げてドローする、クールな覚悟を持とう。
《玉虫色の蔦打ち》と《事件現場の分析者》、そして《寓話の小道》などのフェッチランド……これらの組み合わせはスタンダードの新たな定番デッキとなるだろうか?この夏、各地で繰り広げられる熱戦の模様を追いかけながらスタンダードのクールな行く末を見届けよう。それじゃあ今週はここまで。Stay cool! Analyze and lash!!
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