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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
とことん!スタンダー道!筆者オススメの魔神ラクドス2選(スタンダード)
スタンダー道の時間がキタキタ、イタァッ!?
やあスタンダードを愛する諸君。今週もスタンダードという道をとことん突き詰める当コーナーの時間がやってきた……のだが、早速だが怪我をしてしまった。普段布団を床に敷いて寝る生活を送っている。慣れないベッドで寝た後、どうやら起き上がって床に足をつく時に変な降り方をしてしまったようだ。足の指が変な角度に伸びて、甲の筋がピキーンと張ってしまった。大した怪我ではないが、まあ痛いは痛い。こんな時には……無理せず家で療養しつつ、MTGアリーナにでも打ち込むかねぇ。あんまり普段と変わらないか。そんな感じで今週もどっぷりスタンダードにひたろうぜ!
今週は1枚のカードにフォーカスする形式でお届けしよう。個人的に現行スタンダードのクリーチャーで最もアツいと感じている……《ドロスの魔神》!4マナというコストでは本来得られないような6/6に飛行という強力無比なボディ。さらに対戦相手のクリーチャーが死亡すると2点のライフを失わせるという強烈なペナルティ。攻撃をブロックでしのがれてもライフを失わせるし、除去を撃ち込んで攻撃などできれば二桁ダメージも夢じゃない。
この超絶ハイスペックの代償として、油カウンターが毎ターン減少し、それが0になるとゲームに敗北する……クリーチャーが持つデメリットとして最悪レベルのものを備えている。このデメリットのせいで敬遠する層もいるデーモンだが……個人的にはそれほど気にするものではないと思うし、各種トーナメント結果もそれを証明している。魔神の能力でゲームに敗北する、そんなことはほとんど起こりえないのだ。油が0になる前に対戦相手のライフが0になるか、あるいは魔神が除去されるからである。これを放置していて無事でいられるデッキなど、ほとんど思いつかない。魔神が自由に暴れ回れば、それすなわち勝利。さあ、敗北を恐れずこのデーモンを手に取るのだ!
4《硫黄泉》 4《黒割れの崖》 3《憑依された峰》 3《不穏な火道》 2《魂の洞窟》 1《ミレックス》 1《見捨てられたぬかるみ、竹沼》 1《反逆のるつぼ、霜剣山》 4《沼》 1《山》 -土地(24)- 4《税血の収穫者》 4《大洞窟のコウモリ》 4《太陽の執事長、インティ》 1《しつこい負け犬》 3《分派の説教者》 3《ヨーグモスの法務官、ギックス》 2《墓地の侵入者》 4《ドロスの魔神》 2《黙示録、シェオルドレッド》 -クリーチャー(27)- |
3《切り崩し》 3《喉首狙い》 1《苦々しい勝利》 2《ギックスの命令》 -呪文(9)- |
1《兄弟仲の終焉》 2《碑出告が全てを貪る》 1《最深の裏切り、アクロゾズ》 4《強迫》 2《ギックスの残虐》 3《ヴェールのリリアナ》 2《敵対するもの、オブ・ニクシリス》 -サイドボード(15)- |
というわけでスタンダードのラクドス(黒赤)カラーのデッキ二本立てといこう!まず一つ目はこちらのミッドレンジ(中速デッキ)。黒と赤はどちらもクリーチャーに対処するのが得意で、攻撃的なクリーチャーも各マナ域に揃っている。それらで対戦相手の攻撃を捌き、戦闘を有利に進める。スピード決着も長期戦も、どちらに転んでもそれなりに戦えるように作ってあるのがミッドレンジ。ラクドスはこれにうってつけの色だ。
《税血の収穫者》はその象徴で、戦闘面でも除去でも役に立ち手札入れ替えで無駄なドローをより良いものに……どんなゲームプランにも噛み合う名カード中の名カードだ。これと魔神の相性の良さも言わずもがな。クリーチャーを出して、有利な盤面を維持する。ハマればこの困難なことを簡単に実行できる、それがラクドスカラーのミッドレンジだ。《喉首狙い》などの単体除去の強さ、《大洞窟のコウモリ》などのプラン崩しのカードを備えている、スタンダードの黒絡みはミッドレンジ適性が非常に高いのである。
このミッドレンジではメインデッキの税血以外の赤い要素は《太陽の執事長、インティ》になっている。インティは伝説であるにもかかわらず4枚投入されることが多く、このリストもその例にならう形に。これは何故か?答えは複数枚引いても使い道があるからだ。手札を捨ててクリーチャーに+1/+1カウンターを乗せる、そのコストに2枚目以降のインティを充ててやれば良い、そんなシンプルな話だ。ただ捨てるだけでなく、ライブラリーの一番上のカードを追放してプレイできるようにしてくれるので、アドバンテージの観点でも損をすることはない。インティによる手札入れ替えでデッキを回転させ、魔神のようなあまりにも大量に手札に来ると使いきれないカードを、より必要な者へと入れ替える。この手の潤滑油的なカードがあるのとないのとでは、一つ一つのゲームで見ればそれほど気になることではないかもしれない。しかし同じデッキを使って何マッチも重ねるトーナメントやランク戦を見据えれば、あることで得られる安定感は大いに価値があるものと感じられる。4枚も?と思うかもしれないが、思い切ってインティをフル投入してみてほしい。
ミッドレンジに続いてラクドスカラーのアグロデッキも紹介しよう。ライフを失わせる魔神は、アグロでこそ輝くというものだ。
4《硫黄泉》 4《黒割れの崖》 3《憑依された峰》 2《魂の洞窟》 4《不穏な火道》 1《ミレックス》 1《見捨てられたぬかるみ、竹沼》 1《反逆のるつぼ、霜剣山》 5《沼》 1《山》 -土地(26)- 4《税血の収穫者》 4《大洞窟のコウモリ》 4《太陽の執事長、インティ》 1《しつこい負け犬》 4《無謀な嵐探し》 2《ヨーグモスの法務官、ギックス》 4《ドロスの魔神》 1《黙示録、シェオルドレッド》 -クリーチャー(24)- |
2《切り崩し》 3《喉首狙い》 2《苦々しい勝利》 2《ギックスの命令》 1《ヴェールのリリアナ》 -呪文(10)- |
2《石術の連射》 1《最深の裏切り、アクロゾズ》 4《強迫》 2《墓地の侵入者》 2《ヴェールのリリアナ》 2《敵対するもの、オブ・ニクシリス》 2《ギックスの残虐》 -サイドボード(15)- |
先ほどのリストとほとんど同じカードで構成されているが、こちらのリストの“アグロ感”をマシマシにさせているのは……《無謀な嵐探し》!このカードに尽きるだろう。3マナ2/3、能力で自身を対象にすれば3/3速攻相当。3ターン目に出すクリーチャーとしては申し分ない。そして生き延びて4ターン目を迎えれば……そこで展開される魔神に速攻を与えていきなりの大ダメージ!これがえげつない。
どんなデッキでもクリーチャーへの対策は用意されているもの。嵐探しは非常に危険なクリーチャーなので、対戦相手もこれに対して打ち消しなり除去なりをもちろん使ってくるだろう。それはそれで魔神への弾除けになる。それにどれだけガードを固めたデッキであっても、うっかり何も対策を持っていないなんてことが起こり得ることは……皆も知っているだろう。もし妨害を受けずに嵐探しからストレートに魔神に繋げられれば、5ターン目にゲームが終わってもおかしくない。さあ、血がたぎってきただろう?
アグロデッキというものはタップ状態で出る土地を嫌う傾向にある。そのターンに仕えるマナを最大限に使って展開し、スピード決着を狙うデッキだから、タップインはマナが増えずに足手まといになりがち。しかしこのリストでは《不穏な火道》をガッツリ4枚採用。その理由はシンプル。この土地が強いからだ。クリーチャー化することができ、忘れがちだが威迫を持っている。そのため最後の数点を削るというシビアな勝負において、このねじこみやすい2点というのは重みがある。手札を捨ててカードを引く能力も、他の余剰な土地を有効なカードに入れ替えてくれる。火道を1ターン目においてタップインの悪影響を受けないスタート切れたら、そのゲームはゴキゲンなものになってくれるはずだ。複数枚引いてもインティや火道で捨てたら良いっていうのは……もう覚えてくれたよね。
今回は個人的なオススメカード《ドロスの魔神》を用いるラクドスを特集させてもらった。次は……何のカードに注目しようかな。目立った活躍をしていないが、スタンダードの隠れた名デッキみたいなのを発掘したいものだ。というわけで皆もスタンダードに打ち込んで、面白いカードやデッキを見つけておくように!これ宿題。じゃあ、来週までにスタンダード、みっちり遊んどいてよ!僕は足を治すとするよ、皆もベッドからの着地には気を付けて!
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