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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のHot(Cool)Deck:赤信心&ボロス・ヒロイック(パイオニア)

岩SHOW

 カッコいい、珍しい、美しい……色んなポジティブな感情がある。マジックにおけるそれらを「クール」と一括りにして、クールなデッキを追い求めるコラム、今週のCool Deck。

 でもすまない、今週は違うことをさせてくれ!クールではなく……ホット・バーニング・ファイア!朝夕寒くなってきたので、作業中に焚火やストーブ、暖炉やオーブンの火を延々移す動画を流して視覚と聴覚から暖をとっているのだが、これらの火が人にもたらすものもある意味でクールと同義なのではないか?と。心頭滅却すれば火もまたクール、そんなわけで早速リストを見てみよう!

nonka75 - 「赤信心」
第3回 マッサンのなんでも放送局 おうちでパイオニア 2-1 / パイオニア (2023年10月21日)[MO] [ARENA]
4 《感動的な眺望所
4 《聖なる鋳造所
1 《戦場の鍛冶場
4 《ニクスの祭殿、ニクソス
10 《
-土地(23)-

4 《炎樹族の使者
4 《大歓楽の幻霊
4 《砕骨の巨人
3 《ゴブリンの鎖回し
4 《モーギスの狂信者
2 《朱地洞の族長、トーブラン
1 《擾乱のドミヌス、ソルフィム
-クリーチャー(22)-
4 《岩への繋ぎ止め
3 《ミジウムの迫撃砲
4 《発火の力線
1 《パーフォロスの槌
3 《反逆の先導者、チャンドラ
-呪文(15)-
3 《安らかなる眠り
3 《乱動する渦
2 《高山の月
2 《摩耗 // 損耗
2 《目覚めた猛火、チャンドラ
1 《揺らぐ信仰の呪い
1 《神々の憤怒
1 《兄弟仲の終焉
-サイドボード(15)-
Melee より引用)

 

 こちらはパイオニアの赤い信心デッキ。自身がコントロールしているパーマネントが持っている色マナシンボルの数を参照する信心。その概念を象徴する1枚が《ニクスの祭殿、ニクソス》。信心の数だけその色のマナを加える、超加速が狙える土地である。パイオニアでこの土地を使う信心デッキと言えば「緑単信心」が主要デッキの一つとして跋扈しているが、信心を扱えるのは緑だけじゃない。赤にも《炎樹族の使者》をはじめ《ゴブリンの鎖回し》など、シンボルの濃い信心を稼げるカードが揃っているのだ。増やしたマナからビッグアクション!これを狙うバーニングでクールなデッキこそが赤系の信心デッキなのである。

 《発火の力線》をメインから4枚も採用してまで信心を稼ぎ、早いターンに大量のマナを供給できるシステムを完成させ、叩きつけるのは……これまた信心カード《モーギスの狂信者》!赤の信心の数だけ対戦相手にダメージを与えるので、これでライフをゴリッと奪って勝つ。そのダメージは単に信心を増やす以外の方法でも増加する。《朱地洞の族長、トーブラン》は赤い発生源が与えるダメージに+2点する。トーブラン1人がいるだけで狂信者の与えるダメージが5点も増える、こりゃえげつない。さらに《擾乱のドミヌス、ソルフィム》は戦闘でないダメージが与えられるときにそれを倍にする。倍はやべー、それこそ一撃20点ダメージも狙えそうだ。このクールすぎるダメージに繋がるパーツを、ニクソスから得られるマナで一気に展開するってわけだな。

 トーブランもソルフィムも、《発火の力線》や《ミジウムの迫撃砲》《ゴブリンの鎖回し》、そして《反逆の先導者、チャンドラ》などのダメージを増加させるので、勝ち筋が狂信者オンリーというわけでもないのがさらにクールに感じさせるぜ。

AlejandroArenas - 「ボロス・ヒロイック」
ReCQ - Pioneer - SCG CON Dallas 2-1 / パイオニア (2023年10月22日)[MO] [ARENA]
4 《感動的な眺望所
4 《聖なる鋳造所
4 《戦場の鍛冶場
4 《針縁の小道
1 《反逆のるつぼ、霜剣山
1 《平地
-土地(18)-

4 《僧院の速槍
4 《恩寵の重装歩兵
4 《照光の巨匠
3 《第10管区の軍団兵
3 《戦慄衆の秘儀術師
-クリーチャー(18)-
4 《巨怪の怒り
4 《祖先の怒り
4 《果敢な一撃
2 《農家の勇気
4 《神々の思し召し
4 《無謀な怒り
1 《セジーリの防護
1 《棘平原の危険
-呪文(24)-
1 《湧き出る源、ジェガンサ》(相棒)
3 《流動石の注入
2 《引き裂く流弾
2 《邪悪を打ち砕く
2 《安らかなる眠り
2 《ロランの脱出
3 《スカルドの決戦
-サイドボード(15)-
Melee より引用)

 

 同じくパイオニアからもう一つホットデッキを紹介しよう。「ボロス(白赤)ヒロイック」だ。ヒロイックは英雄的という能力のこと。自身の呪文により対象になった時に誘発する英雄的能力を持った《恩寵の重装歩兵》、そしてこれと同様の誘発条件の能力を持った《照光の巨匠》《第10管区の軍団兵》らを採用したアグレッシブなデッキだ。いずれのクリーチャーも2マナ以下と軽く、そして英雄的によりサイズが上がるため、最序盤からこれらを対象にしてインスタントやソーサリーを連打し、一気に対戦相手のライフを削りにかかるのだ。

 その対象に取る呪文のチョイスがまた暴力的。《果敢な一撃》や《祖先の怒り》のような手札が減らないものは連打を大きく後押しする。あるいは《巨怪の怒り》によるトランプル付与は、ブロックして耐えるという選択肢を対戦相手から奪う。これらでクリーチャーを対象に取るという行為は、そこにあわせて《致命的な一押し》のような除去をあわせられると泡を吹く展開になりかねない、リスキーなムーブである。

 なので、このデッキは何も考えずに連打すれば良いというものでもないのだが、対戦相手がいつでもこちらへの解答を持っているというわけでもない。相手の手札を読み切ったり、土地がフルタップの隙をみつけたら、ブレーキをぶっ壊して英雄的の連打でヒートアップ!ニトロのような加速で一気にクライマックスへ!

 あるいは除去は《神々の思し召し》《セジーリの防護》で弾くという形で、強気の攻めが狙えるのもこのデッキの強みだ。これらの呪文自身は打点を上げるものではないが、各種英雄的との組み合わせや《僧院の速槍》の果敢などが絡めば鬼のダメージを叩き出してくれる。勝ち確の状況を作れるので、しっかりと何点入るか計算して目の前にぶら下がった勝利を逃さないように。《無謀な怒り》による除去もダメージをねじ込むたも突破口を開いてくれる。毎ターン変わり続ける戦場で、ベストの選択肢をチョイスするというパズルを読み解き、ホットな時間を独占しよう。

 今週はクールデッキの中でもホットな面々を紹介させていただいた。焔がもたらすクールもある。胸を熱くして、脳細胞はシャキッと冷えている。マジックをするには理想のコンディションを目指して……今週はここまで。Stay cool! And stay hot!!

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