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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
アトラクサ、リアニメイトの偉大なる統一者!(レガシー、スタンダード)
過去のセットと比べても派手なカードが多い『ファイレクシア:完全なる統一』。このセットの中でも特に派手、豪華絢爛な1枚といえば?そりゃあ《偉大なる統一者、アトラクサ》だろう!
4色、デカい、キーワード能力山盛り、ライブラリーを10枚公開する能力、バトルという新タイプの先行情報、そして何よりも神々しいイラスト……全てが派手!アトラクサは元々はミラディンの人々を支援していた天使であった。新ファイレクシアへと抵抗していたアトラクサは捕らえられ、エリシュ・ノーンはその不屈の精神に感嘆して彼女をファイレクシアの象徴となるように作り替えた。各色の法務官はこれに協力したが、赤のウラブラスクだけはそれを拒んだため赤以外の4色のファイレクシアン・天使となったのだ。エリシュ・ノーンが表に出てくる機会が少なくなったため、新ファイレクシアを実質的に取り仕切っているのは現状アトラクサになる。由緒正しきボスキャラであるアトラクサ、このパワフルなカードは今セットで最も注目を集めた1枚と言っても決して過言ではあるまい。
そんなアトラクサを使ったデッキを今回は2つ紹介しよう!レガシー、そしてスタンダードだ!それらのデッキは共通の戦術を用いる。リアニメイトだ。墓地からクリーチャーを直接戦場に出すことで、マナコストの支払いを無視してクリーチャーを用いようというリアニメイト戦術。コンボデッキの定番において、4色のヘビー級であるアトラクサはまさしくおあつらえ向きな1枚だ。
3 《新緑の地下墓地》 2 《血染めのぬかるみ》 2 《湿地の干潟》 2 《Badlands》 1 《Scrubland》 1 《Underground Sea》 1 《宝石鉱山》 1 《沼》 -土地(13)- 4 《悲嘆》 3 《偉大なる統一者、アトラクサ》 1 《グリセルブランド》 3 《残虐の執政官》 -クリーチャー(11)- |
4 《水蓮の花びら》 1 《金属モックス》 4 《暗黒の儀式》 4 《暴露》 4 《納墓》 4 《信仰無き物あさり》 4 《再活性》 4 《動く死体》 3 《浅すぎる墓穴》 4 《儚い存在》 -呪文(36)- |
(掲載なし)
-サイドボード(0)- |
レガシーのリアニメイトと言えば《グリセルブランド》が顔だった。
7/7飛行&絆魂の魅惑のボディに加えて、7点支払って7枚ドローという驚異のアドバンテージ獲得力!グリセルが戦場に降臨すれば、ドローから次のリアニメイトの一式が揃う。手間暇かけて釣り上げた大物を除去1枚で処理されるのがリアニメイトにとってはたまたない展開だが、グリセルの大量ドローはそれのアンサーとして十分すぎるもの。最優先で釣られていたものだが、そんな常識が覆される時が来たのだろうか?《偉大なる統一者、アトラクサ》はグリセルと同様のスペックに加えて警戒と接死も持っているとんでもない怪物であり、攻防一体具合はグリセルのそれを上回る。さらに10枚捲って各種タイプのカードを手札に加えるという能力も、グリセルの7枚ドローと同じくらいの爆発的アドバンテージをもたらす。
リアニメイトは、実はカードタイプがたっぷり秘められたデッキである。土地・クリーチャーはもちろんのこと……クリーチャーを墓地に落とす《納墓》《信仰無き物あさり》、いち早くコンボを決めるためのマナ加速として《暗黒の儀式》《水蓮の花》なども用い、クリーチャーを釣り上げるための竿は《再活性》《浅すぎる墓穴》《動く死体》……インスタント・ソーサリー・アーティファクト・エンチャントと揃っているため、アトラクサでは最大で6枚の手札が得られることになる。
もちろんこれはライブラリーの上から10枚の内容が良い時にのみもたらされる最大値であるため、ゲーム中に得られる手札はもう少し抑えられた枚数になるかもしれない。それでもライフの支払いがグリセルと異なり、無償で複数枚の手札が得られるのは大きな利点だ。《再活性》で大きくライフを失うことも加味すれば、よりライフの損失を減らしつつ同様の恩恵が受けられるアトラクサは、グリセルに代わるリアニメイトの顔となる素質は十分だな。
グリセルよりもアトラクサを優先したことで、このリストに加えられたスパイスが《儚い存在》。
《残虐の執政官》のように戦場に出た時に誘発する能力を持ったクリーチャーが増えたことで、リアニメイトしたクリーチャーをさらにこれで出し入れして、何度も何度も能力を使いまわして好き放題やってやろうという貪欲なチョイス!たまらないね。《悲嘆》を想起で唱えて、これが生け贄になる前に追放してやることでもう1枚手札を落としつつ《悲嘆》は戦場に残る、という動きは悪夢そのものだ。
4 《ジェトミアの庭》 4 《戦場の鍛冶場》 4 《日没の道》 3 《憑依された峰》 1 《砕かれた聖域》 1 《皇国の地、永岩城》 1 《反逆のるつぼ、霜剣山》 7 《平地》 -土地(25)- 4 《聖域の番人》 3 《偉大なる統一者、アトラクサ》 -クリーチャー(7)- |
4 《削剥》 4 《安堵の火葬》 4 《大勝ち》 4 《報復招来》 4 《鏡割りの寓話》 2 《永岩城の修繕》 3 《ファイレクシアへの門》 2 《放浪皇》 1 《慈悲無き者、ナヒリ》 -呪文(28)- |
4 《勢団の銀行破り》 2 《未認可霊柩車》 2 《集団失踪》 2 《兄弟仲の終焉》 2 《告別》 2 《放浪皇》 1 《怒りの大天使》 -サイドボード(15)- |
こちらはスタンダードの《報復招来》リアニメイト。同ソーサリーで《ファイレクシアへの門》や《聖域の番人》などを戦場に出して制圧する、コンボ要素を持ったコントロールデッキとして前環境でも墓地利用やドでかいパーマネントを愛するマニアの需要を満たしていた。
このデッキにも新たなリアニメイト候補としてアトラクサに白羽の矢が!《報復招来》は白マナの要求数が多く、それでいて白単ではこれで釣り上げる獲物を墓地に送り込む手段に欠けるため赤を加えた2色デッキになっているため、土地の選定にはあまり遊びはない。そんな構成でも2色土地や《大勝ち》を使ってなんとかリアニメイトに頼り切らずに素出しも狙えるように作ってあるのが努力が垣間見えてなんだか微笑ましい。
《報復招来》以外にも墓地からパーマネントを引っ張り上げる釣り竿として、《慈悲無き者、ナヒリ》も採用しているのがこれまた味わい深い。
ナヒリは自身の忠誠度以下のマナ総量のクリーチャーor装備品のコピーを作るという変化球タイプの疑似リアニメイト。アトラクサのコピーを生成するのは忠誠度を上げておく必要があるが、速攻で攻撃できるのは大変に魅力的だ。墓地にカードを送る役目も兼ねるので、今後のスタンダードでのリアニメイトデッキのお供にもってこいな1枚だね。
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