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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
白単コントロール:エリシュ・ノーンが全てを統一する(スタンダード)
『ファイレクシア:完全なる統一』にて、満を持して登場する《機械の母、エリシュ・ノーン》。新ファイレクシアの法務官、『新たなるファイレクシア』で初登場して以来の二度目のカード化サイクル。『カルドハイム』より始まった複数セットを跨いでのプロジェクトもついに完成し、ここに法務官が再び揃い踏みすることに。
エリシュ・ノーンは新ファイレクシアの派閥争いに勝利し、実質的な支配者・指導者となった。かつてのファイレクシアを築き上げたヨーグモスが「機械の父」と呼ばれたことを彷彿とさせる「機械の母」という称号からも、彼女がラスボス格なのがうかがえる。
どのカードよりも先行して公開されたこの新ノーン。そのスペックは4/7警戒と《大修道士、エリシュ・ノーン》と全く同じ。それでいてマナ総量は5とコストダウンしているのでデッキに採用しやすいものに。パーマネントが戦場に出たことが引き金になる誘発型能力、これを自分は2倍・対戦相手は無効化という大きな格差をもたらす能力。パッと見でも恐ろしいものだが、実際彼女がどのような影響を及ぼすのか?スタンダード目線でカードをおさらいしていこう。
まずは能力の誘発を封じる能力でどのようなカードが妨害され真価を発揮できなくなるか。スタンダードの主要デッキのパーツからザッと取り上げてみると……
- 《墓地の侵入者》による即座に墓地追放&ライフルーズ
- 《税血の収穫者》らによる血・トークンの生成
- 《怒りの大天使》によるパーマネントやライフへのダメージ
- 《さまよう心》でのクリーチャーでない呪文の獲得
- 《死体鑑定士》の墓地追放&手札獲得
- 《復活したアーテイ》による打ち消し&クリーチャー破壊
- 《剛胆な敵対者》など敵対者サイクルの能力
- 《産業のタイタン》の引き起こすすべて
- 《歓迎する吸血鬼》《祝祭の出迎え》など自身以外のクリーチャーが戦場に出たことで誘発する能力全般も
こうしてみるとかなりのカードが機械の母のによる妨害を被ることがよ~くわかった。たまったもんじゃないなこりゃ(笑)。しっかりとノーンを除去できるカードを用意しておかねばならないということを念頭に新スタンダードのデッキを作らねばならないね。あるいは……こういったカードとノーンを同じデッキで運用して爆裂なアドバンテージを得るのは最高じゃないかい?
18 《平地》 4 《道路脇の聖遺》 1 《皇国の地、永岩城》 -土地(23)- 3 《神憑く相棒》 3 《野心的な農場労働者》 3 《第三の道のロラン》 3 《セラの模範》 2 《聖域の番人》 -クリーチャー(14)- |
4 《軍備放棄》 2 《邪悪を打ち砕く》 4 《勢団の銀行破り》 4 《婚礼の発表》 3 《永岩城の修繕》 4 《放浪皇》 2 《華やいだエルズペス》 -呪文(23)- |
3 《集団失踪》 2 《邪悪を打ち砕く》 1 《払拭の斬撃》 2 《運命的不在》 3 《一時的封鎖》 2 《告別》 2 《未認可霊柩車》 -サイドボード(15)- |
こちらは『兄弟戦争』シーズン末期のスタンダードの「白単コントロール」。
《永岩城の修繕》《野心的な農場労働者》で安定して《平地》を確保。《軍備放棄》の威力を高めて対戦相手のクリーチャーをシャットアウト。《婚礼の発表》《勢団の銀行破り》でアドバンテージを得つつ硬い盤面を築き上げ、《聖域の番人》で圧倒する……というようなストーリーラインを辿る、マジック初心者でも扱えて安定感のあるどっしりとした強豪デッキだ。
このリストに《機械の母、エリシュ・ノーン》を盛り込んでみよう。農場労働者で《平地》2枚、《神憑く相棒》で2枚ドローと手札を切れさせないド安定デッキの誕生の予感だ。《第三の道のロラン》もバキバキにエンチャントorアーティフアクト破壊でコントロール力はマシマシに。
この時点でノーンはもう強い予感しかしないけども、さらに他の新カードとも併用してそのポテンシャルを引き出そう。やはり最注目は……《骨化》かな。
基本土地を主体とした白単色のコントロールなら何の問題もなく運用できる。これ1枚でクリーチャーやプレインズウォーカーを2体追放!これが戦場を離れたら戦場に戻ってくるのも2体と言うことで、ややリスクは高まるものの盤面を更地にする勢いの支配力は十分それに見合ったリターンだ。完成化した面々をはじめ、新セットがもたらすプレインズウォーカーは非常に多いのでこのオーラを備えておいて憂いはないはず。
同様の追放除去能力としては《別館の歩哨》も使いやすそうだ。タフネスが高いため《粗暴な聖戦士》よりも対処されにくく、アーティファクトにも触れられるのは嬉しいところ。生き延びれば能力を使いまわせる可能性があり、どんなマナ総量の相手でも追放可能な聖戦士とどちらを取るかは環境の流行デッキ次第かな。
19 《平地》 3 《道路脇の聖遺》 1 《皇国の地、永岩城》 -土地(23)- 4 《神憑く相棒》 3 《野心的な農場労働者》 2 《第三の道のロラン》 2 《別館の歩哨》 1 《セラの模範》 3 《機械の母、エリシュ・ノーン》 2 《聖域の番人》 -クリーチャー(17)- |
4 《軍備放棄》 4 《骨化》 2 《勢団の銀行破り》 2 《婚礼の発表》 4 《永岩城の修繕》 4 《放浪皇》 -呪文(20)- |
-サイドボード(0)- |
そんなわけで手堅い感じのリストにまとめさせてもらった。もっと夢を見る感じのコンボを盛り込むのも、もちろん推奨も推奨、大推奨!
多元宇宙有数の悪しき者、エリシュ・ノーンの威光をもって対戦相手は完封、自身はアドバンテージがウッハウハなゲーム展開を味わいたかったら……明日2月3日は近所のマジック取り扱い店舗へGO!あるいはMTGアリーナで来週リリース予定のノーンのパス・バンドルを予約しよう!ノーンに服従するか、抗うかは君次第だ!
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