READING

戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

白単ライフゲイン:ヒストリックに新たな主役が!(ヒストリック)

岩SHOW

 不用意には出かけられないが、家でじっとしていてもしょうがない。そんな時こそMTGアリーナだ。

 ……アリーナもさんざん遊んでちょっと飽きてきたところだって? だったら……普段やらないフォーマットを遊んでみよう。アリーナではスタンダードとリミテッドがメインコンテンツと呼べるものだが、不定期に開催される特別フォーマットの限定イベントで一味違ったマジックを体感することもできる。

 そして構築戦が好きなのであれば、「ヒストリック」もあるよ! 歴史的という名の通り、アリーナがオープンになってから発売された『イクサラン』以降のすべてのセットと、そして『ヒストリック・アンソロジー』に収録された過去のセットのカードを使って構築が可能だ。マジックの長い歴史を体感できるというわけだね。

 このヒストリック専用セットの第2弾『ヒストリック・アンソロジー2』がついに登場した。

historic_anthology2.jpg

(編注:画面は英語版の開発中のものです。)

 新たに加わる25種類のカードにより、新しいデッキで未知なるマジックを遊ぶことができるってわけだ(収録されるカードの一覧はコチラ)。出かけられない時の暇つぶしにはもってこいでしょう。

 今回はヒストリックの新しいデッキ案を紹介しよう!

岩SHOW - 「白単ライフゲイン」
ヒストリック (2020年3月)[MO] [ARENA]
20 《平地

-土地(20)-

4 《魂の管理人
4 《セラの高位僧
4 《命の恵みのアルセイド
2 《レオニンの先兵
1 《フェアリーの導母
1 《巨人落とし
4 《アジャニの群れ仲間
4 《スレイベンの守護者、サリア
2 《太陽に祝福されしダクソス
2 《ベナリアの軍司令
2 《太陽冠のヘリオッド
1 《不動の女王、リンデン
2 《イーオスのレインジャー

-クリーチャー(33)-
4 《軍団の上陸
3 《議事会の裁き

-呪文(7)-
3 《善意の騎士
2 《障害の幻霊
2 《静寂をもたらすもの
2 《防御牝馬
3 《ガラスの棺
1 《影槍
1 《黒き剣のギデオン
1 《太陽の宿敵、エルズペス

-サイドボード(15)-

 今回のアンソロジーの目玉とも言える1枚は《スレイベンの守護者、サリア》だ。

 このカードはマジック史でも屈指の人気を誇っている。イラストの美しさ、サリアというキャラクター自体の魅力もさることながら、そもそもカード自体が大変に強力。2マナでパワー2と先制攻撃という攻めにも守りにも活かせるスペックを持ち、クリーチャーでない呪文のコストを{1}増加させるという妨害能力が強烈。

 この影響はサリアをコントロールしている本人も受けることになるが、だったら最初から非クリーチャー呪文をほとんど採用しないとか、極力コストの軽いものだけを用いるなど構築段階で工夫してやればほとんどデメリットにはならない。コンボやコントロールといった、非クリーチャー呪文がデッキの大半を占め、かつそれを唱えるのが1ターン遅れることが致命傷になるようなデッキにとっては悪夢のようなクリーチャーである。そのため、伝説でありながらモダンやレガシーなどのフォーマットでは4枚採用されるのが当たり前となっている。彼女の強さをヒストリックでも体験しようというのが今回のデッキのテーマだ。

 ヒストリックの白いクリーチャーデッキとなると、前回のアンソロジー収録カードを用いるライフゲイン型が一般的だ。《魂の管理人》による驚異的な回復をベースに、《セラの高位僧》《アジャニの群れ仲間》などを育てて殴り勝つことを狙っている。

 このデッキにサリアを投入してみた。相手の足止めをする能力は、戦場を作り上げてこそ機能するこのデッキにとっては重要だ。

 また、このデッキは『テーロス還魂記』のカードでも大きく強化されている。《命の恵みのアルセイド》は回復役でありながら、群れ仲間や高位僧などの育てたいクリーチャーを除去から護ってくれるナイスガイ。もちろんサリアもバッチリ守護して、相手が足止め地獄から抜け出すことも許さない。

 《魂の管理人》と並ぶことで爆発的にライフを回復してくれる《太陽に祝福されしダクソス》と、回復を打点に変換する《太陽冠のヘリオッド》で以前よりも爆発力が増しており、群れ仲間&高位僧のみに頼らずとも殴り切れるようになっているぞ。

 『ヒストリック・アンソロジー2』で手に入ったのはサリアだけではない。往年の名クリーチャー《イーオスのレインジャー》もこのデッキとはばっちり噛み合っている。

 1マナ以下のクリーチャー・カードを2枚連れてくる能力で、持ってきたいのはもちろん《セラの高位僧》! 後半、ライフだけ持て余している状態から一転して強烈な戦場へと繋げてくれることだろう。

 また、それ以外にも持ってきて面白いカードがあればなぁと血が騒いだので、《巨人落とし》と《フェアリーの導母》を仕込んでみた。

 相手にとって予想外の一撃になることもあるだろう。出来事はサリアでコストが重くなってしまう点にだけは注意してね。

 大人気の《スレイベンの守護者、サリア》のヒストリック入りを記念して、3月13日(アメリカ太平洋時間)から24時間限定で『Thalia: Beyond the Helvault』というセットが限定販売される。4種類の新アートになったサリアが収録されており、リアルでデッキを組みたいプレイヤーにもありがたいセットになっている。アリーナでこのアートのスタイルが手に入るコードも同梱されたお得なセットだ。サリアが好きなプレイヤーは見逃さないように!! 詳しくはコチラで。

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索