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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

名古屋直前パイオニア特集!その3:5色ニヴ(パイオニア)

岩SHOW

 マジックには5つの色が存在する。それぞれの色にできることとできないことがあり、お互いの長所を伸ばし短所を補い合う多色の呪文は強力なものに設定されている。

 すなわち、デッキを多色化すればそのパワーは増すが、しかしながらマナに関するトラブルが発生するリスクを背負うことになる。多色のカードを扱うためにさまざまな工夫を施しているデッキを当コラムでも幾度も紹介してきた。

 今回もマジックフェスト開催直前・パイオニアのデッキを紹介するシリーズとなる当コラム。多色土地の選択肢が多いパイオニアでは「なんとかなる!」という開き直りのもとに構築された多色呪文中心で構成されたデッキが大人気である。

 リスクなんて知ったこっちゃない、リターンこそすべて! そんな貪欲なデッキを紹介しよう。

MATTHEWFOULKES - 「Niv to Light」
Magic Online Pioneer Preliminary #12071834 5勝0敗 / パイオニア (2020年1月17日)[MO] [ARENA]
1 《平地
1 《
1 《
1 《
1 《
1 《マナの合流点
1 《遊牧民の前哨地
1 《開拓地の野営地
1 《華やかな宮殿
2 《秘密の中庭
2 《寺院の庭
1 《豊潤の神殿
2 《湿った墓
1 《欺瞞の神殿
1 《繁殖池
2 《植物の聖域
2 《血の墓所
1 《踏み鳴らされる地
4 《寓話の小道

-土地(27)-

4 《森の女人像
3 《楽園のドルイド
3 《自然の怒りのタイタン、ウーロ
2 《包囲サイ
4 《ニヴ=ミゼット再誕

-クリーチャー(16)-
2 《突然の衰微
1 《轟音のクラリオン
1 《コラガンの命令
1 《至高の評決
1 《完全なる終わり
4 《白日の下に
1 《木端+微塵
4 《時を解す者、テフェリー
1 《先駆ける者、ナヒリ
1 《ゴルガリの女王、ヴラスカ

-呪文(17)-
1 《拘留代理人
1 《探索する獣
1 《ヴィズコーパの血男爵
2 《冥府の報い
2 《安らかなる眠り
2 《思考消去
1 《漂流自我
1 《至高の評決
1 《思考のひずみ
2 《ラクドスの復活
1 《オルゾフの簒奪者、ケイヤ

-サイドボード(15)-

 

 多色化を危険視して組まれた単色デッキたちに真っ向から反発する、豪華絢爛5色デッキである。その中心に鎮座するのは《ニヴ=ミゼット再誕》だ。

 フォーマットを問わず5色デッキブームを巻き起こした張本人である。5マナ6/6飛行というスペックと、ラヴニカにおける各ギルドと同じ、ちょうど2色の呪文を最大で10種類同時に獲得できるというロマンに満ちた能力。まあ10枚得ることはまず無理なレベルだし、そこまで得る必要もない。多色の強力なカードを2~3枚手に入れられればそれで充分、勝利がグッと近づくというものである。

 このニヴをアドバンテージ源とし、彼へとアクセスする手段であり2色のカードでもある《白日の下に》と併せて使うことで実質8枚体制となっているこのデッキは「Niv to Light」と呼ばれている。

 デッキの主役が5色のマナを要求し、かつそもそもどちらも5マナと重めである。なので色マナを得るため、そしてマナを伸ばすためにマナクリーチャーは不可欠である。幸いパイオニアには《楽園のドルイド》と、そのリメイク元とも言える《森の女人像》という、呪禁を持ち好きな色マナを生み出せるコンビが揃っている。序盤はこれらでマナを安定させることが最重要だ。

 土地を置けないターンがあると致命的なので、総数27枚とたっぷり採用しているのも特徴だ。この多くある土地を追加で置く手段として、マナクリーチャーと別の形でマナ加速を担う役目を与えられたのが、新カード《自然の怒りのタイタン、ウーロ》だ。

 カードを引き、手札から土地を出し、3点回復。3マナでこのデッキが欲しいアクションがすべて行えるのは嬉しい。序盤はどうしても攻められる側になるこのデッキでは、3点回復は決してバカにならないおまけなのだ。

 5色デッキを支えるために投入された、《華やかな宮殿》のようなタップ状態で出ることが確定している土地が、ウーロのおかげで運用しやすくなる。ゲームが長引けば墓地のカードを糧に脱出し、6/6としてゲームを終わらせてくれる。言うことなし!

 各種加速からニヴか白日を唱え、そしてニヴの能力で10枚めくって多色のカードを手に入れる。そうやって手に入るものの多くはパーマネントに対処するものだ。インスタント、ソーサリー、プレインズウォーカー……各多色カードで対戦相手の攻め手護り手をボキボキに粉砕し、ニヴやウーロ、《包囲サイ》で一方的に殴って勝つ。このような盤面に持っていきたい。

 選択肢はいろいろあるが、除去した後にさっさとゲームを終わらせられる《木端+微塵》や、ニヴを投げつける手段にもなる《先駆ける者、ナヒリ》などの除去以外の役目も担えるやつらは特に頼もしい。

 各種除去呪文にも《白日の下に》からアクセスできるので、臨機応変に呪文を唱えて立ち回ろう。

 このデッキのように多色土地を取りそろえても、必ずどこかでマナトラブルにはぶち当たることになる。それで敗北してしまうリスクを背負っても、きちんと動いた時には帳消しにしてしまえるくらい強ければ問題ない。そういうポジティブな開き直りから組まれた「Niv to Light」。うまくニヴを降臨させてアドバンテージ差を開いた時、あぁ最高にマジックしてるなぁと実感できるはずだ。

 どんな相手と当たるのかわからないグランプリという場でも、あらゆる除去やサイドボードにもあるような手札破壊なんかを備えているのは、大きな武器であると言えるね。

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