- HOME
- >
- READING
- >
- 岩SHOWの「デイリー・デッキ」
- >
- 終焉×不死鳥(スタンダード)
READING
岩SHOWの「デイリー・デッキ」
終焉×不死鳥(スタンダード)
『灯争大戦』はプレインズウォーカーが山盛りてんこ盛りのセットなのでどうしてもその部分がクローズアップされてしまいがちだが、その他のタイプのカードも素晴らしいものが揃っている。こんなのが欲しかった!という理想的な追加パーツを手に入れ、完成度を増した既存のデッキも多数ある。
今日はそんな変化を迎えたデッキを紹介しよう。同じアーキタイプでも全く異なる方向に突き進んだ2つのリストを比較してみようじゃないか。それじゃあ早速1つ目!
6 《島》 6 《山》 4 《蒸気孔》 4 《硫黄の滝》 -土地(20)- 1 《プテラマンダー》 4 《ボーラスの占い師》 4 《ゴブリンの電術師》 4 《弧光のフェニックス》 -クリーチャー(13)- |
4 《選択》 3 《ショック》 4 《航路の作成》 4 《急進思想》 4 《苦しめる声》 1 《溶岩コイル》 3 《魔術師の稲妻》 4 《約束の終焉》 -呪文(27)- |
2 《プテラマンダー》 3 《静電場》 3 《溶岩コイル》 3 《否認》 2 《標の稲妻》 2 《焦熱の連続砲撃》 -サイドボード(15)- |
今回のデッキは「イゼット・フェニックス」! 前環境でのミシックチャンピオンシップにてトップ8にも入賞し、存在感を強く示したデッキである。
《弧光のフェニックス》を《苦しめる声》《航路の作成》《急進思想》などで墓地に落としつつ、《ゴブリンの電術師》でコストダウンさせたインスタントとソーサリーを同一ターンに3回唱えてフェニックス復活、を狙う攻めのデッキである。破壊するタイプの除去では、何度撃墜したとて再出撃してくるフェニックスに押し負けてしまうという、その厄介さとスピードを両立させているのが強みだ。
このデッキは新たに、それ1枚を唱えるだけでフェニックスの復活条件を満たすことのできる「こんなの欲しかった」という思いを具現化した1枚を手に入れた。《約束の終焉》だ。
墓地から点数で見たマナ・コストがX以下のインスタントとソーサリーを1枚ずつ唱えられるソーサリーで、この「唱える」という点がフェニックスとガッチリ噛み合う。1枚で計3つ唱えられる素晴らしい新戦力だ。
「イゼット・フェニックス」はゲームが長引き、手札を吐き出すと途端に苦しくなるデッキだ。フェニックスの高速復活のために1~2マナの軽い呪文しか入っておらず、それも《ショック》のように効果自体が薄いものだったり、ただカードを引くだけのものでありインパクトを残しづらい。
それがこの《約束の終焉》であれば《ショック》+《溶岩コイル》でクリーチャー2体を同時に除去したりと、なかなかのインパクトを残せる。ただフェニックスが戻ってくるだけでなく、デッキの弱点をカバーしてくれるカードとしても強いもの、というのが嬉しいね。
またクリーチャーも魅力的なものが。
《ボーラスの占い師》は序盤の1~2マナクリーチャーの攻撃を受け止めるタフネス3に加えて、インスタントかソーサリーを手札に加えられる(かもしれない)能力でフェニックス復活に向けて手札を整えられる便利屋だ。ウィザードであることを活かして、《ゴブリンの電術師》との8枚体制で《魔術師の稲妻》を運用するというのも攻撃的で楽しいね。
6 《島》 6 《山》 4 《蒸気孔》 4 《硫黄の滝》 -土地(20)- 4 《ゴブリンの電術師》 4 《弧光のフェニックス》 -クリーチャー(8)- |
4 《選択》 3 《呪文貫き》 4 《ショック》 4 《航路の作成》 3 《急進思想》 3 《苦しめる声》 2 《溶岩コイル》 2 《役割交代》 3 《約束の終焉》 4 《崇高な工匠、サヒーリ》 -呪文(32)- |
3 《軍勢の戦親分》 3 《否認》 2 《溶岩コイル》 1 《軽蔑的な一撃》 1 《標の稲妻》 2 《幻惑の旋律》 1 《覆いを割く者、ナーセット》 2 《イゼット副長、ラル》 -サイドボード(15)- |
本日ご紹介するもう1つのフェニックスの形がこちら。同じクリーチャーをキーカードとしながらも、これは先ほどのものとはコンセプトが大きく異なる。インスタントとソーサリー、すなわち非クリーチャー呪文を多数唱えるということで、《崇高な工匠、サヒーリ》の能力を誘発させまくる!
その上で1/1能力なしの霊気装置・トークンと相手の最も強いクリーチャーを《役割交代》で交換しようという……なかなかにワルいことを考えているリストだ。
サヒーリはその[-2]能力を霊気装置に対して使用し、《弾けるドレイク》をコピーしてワンショット!というパワフルなコンボを狙う構築でも使える。今後青と赤のデッキではかなり見ることになるカードになりそうだ。スタンダードに留まらずね。
というわけで2つのフェニックスデッキのアプローチを見てもらった。どちらにも共通して言えるのは、《約束の終焉》が入ってこのデッキはさらに力を増したということ。トップデッキして強いカードを得たのは本当に大きいね。終焉と不死鳥という、相反する存在が同居しシナジーを形成しているというフレイバーも面白い。
カードをとにかくたくさん唱えたい人はフェニックスという選択肢に目を向けてみよう!
RANKING ランキング
NEWEST 最新の読み物
-
2024.11.15戦略記事
今週のCool Deck:イゼット厄介者で機織りの季節を楽しもう(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.15お知らせ
MTGアリーナニュース(2024年11月11日)|お知らせ
-
2024.11.15広報室
すべての基礎となるスタンダード対応セット『ファウンデーションズ』本日発売!関連キャンペーンも開催|こちらマジック広報室!!
-
2024.11.14戦略記事
とことん!スタンダー道!ゴルガリ・ランプと『ファウンデーションズ』の注目カード(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.14読み物
第50回:『ファウンデーションズ』統率者ピックアップ|クロタカの統率者図書館
-
2024.11.13戦略記事
墓地を貯めて大ダメージを狙え、ジャンド昂揚(モダン)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
CATEGORY 読み物カテゴリー
戦略記事
コラム
読み物
BACK NUMBER 連載終了
- Beyond the Basics -上級者への道-
- Latest Developments -デベロップ最先端-
- ReConstructed -デッキ再構築-
- Daily Deck -今日のデッキ-
- Savor the Flavor
- 射場本正巳の「ブロールのススメ」
- 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
- 浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」
- ガフ提督の「ためになる」今日の1枚
- 射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」
- かねこの!プロツアー食べ歩き!
- ロン・フォスターの統率者日記
- 射場本正巳の「統率者(2016年版)のススメ」
- マアヤのマジックほのぼの日記
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」
- 射場本正巳の「統率者(2015年版)のススメ」
- 週刊連載インタビュー「あなたにとってマジックとは?」
- なかしゅー世界一周
- 中村修平の「デイリー・デッキ」
- 射場本正巳の「統率者(2014年版)のススメ」
- 中村修平の「ドラフトの定石!」
- 浅原晃の「プロツアー観戦ガイド」
- 鍛冶友浩の「プロツアー観戦ガイド」
- ウィザーズプレイネットワーク通信
- Formal Magic Quiz
- 週刊デッキ構築劇場
- 木曜マジック・バラエティ
- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
- 鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
- 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
- 「明日から使える!」渡辺リミテッド・コンボ術
- 高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」
- 高橋優太の「このデッキを使え!」
- 黒田正城の「エターナルへの招待」
- 三田村リミテッド研究室
- 新セットめった切り!
- シングルカードストラテジー
- プレインズウォーカーレビュー
- メカニズムレビュー
- その他記事