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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:エターナル・ディミーア(モダン)
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:エターナル・ディミーア(モダン)
by 岩SHOW
グランプリ・ラスベガス2017、いやぁ良かったね良かったよ~。1週間まるごとマジックの祭典、僕みたいなカジュアル層には毎日遊んで、アーティストもいっぱいいて欲しいものも手に入って、夜はベガスの街に繰り出す。もう言うことは何も無いね! 皆も機会があったら、マジックとラスベガスの重厚なコンボを楽しんでほしい。
今日はそんなベガスのモダン本戦でTOP8に名を連ねた、とんでもないデッキを紹介しよう! このデッキが勝つとは正直なところビックリだが、アメリカンドリームという感じもするし、モダンの懐の広さも実感できてイイネと思った次第だ。「エターナル・ディミーア」をご覧あれ!
8 《島》 1 《冠雪の島》 1 《湿った墓》 2 《窪み渓谷》 1 《異臭の池》 1 《汚染された三角州》 1 《溢れかえる岸辺》 2 《沸騰する小湖》 1 《霧深い雨林》 1 《水没した地下墓地》 1 《涙の川》 1 《海の中心、御心》 1 《宝石の洞窟》 1 《墨蛾の生息地》 -土地(23)- 2 《瞬唱の魔道士》 -クリーチャー(2)- |
4 《万の眠り》 4 《血清の幻視》 2 《致命的な一押し》 3 《吠えたける鉱山》 1 《検閲》 1 《応じ返し》 4 《クルフィックスの指図》 3 《疲労困憊》 2 《謎めいた命令》 4 《時間のねじれ》 3 《水の帳の分離》 3 《時間の熟達》 1 《徴用》 -呪文(35)- |
2 《氷の中の存在》 1 《黄金牙、タシグル》 2 《思考囲い》 3 《集団的蛮行》 2 《ハーキルの召還術》 1 《徴用》 1 《仕組まれた爆薬》 3 《虚空の杯》 -サイドボード(15)- |
随分と前に紹介した「エターナル・ブルー」の進化形、ディミーア(青黒)仕様のデッキだ。まずは「エターナル・ブルー」のおさらいから。
- 《吠えたける鉱山》《クルフィックスの指図》を複数設置
- 追加ドローにより土地と呪文の両方を獲得
- マナが重い追加ターン呪文を唱え、マナも手札も伸ばしていく
- 追加ターンを繰り返し、盤面に差をつける
- フィニッシャーによるゲームエンド
以上のようなストーリーをたどっていく、長期戦デッキだ。盤面がどんどんと成りあがっていく様は大河ドラマを観ているようでもある......というのは言い過ぎか。とにかくカードを引くことが重要であり、2種類の置き物がないことにはゲームが始められない。
緑のビッグマナ系のデッキにおける《不屈の自然》系呪文と同様、最優先キープだと思って間違いはない。相手もカードを引いてしまう? そこはあまり気にしなくていい。相手がタダで得た手札のアドバンテージを盤面に還元する前に・あるいは還元してしまっても、こちらがターンを得続ければどうということはないのだ。
追加ターンを得る呪文は10枚。「エターナル」と謳うわりにはやや少なく感じるが、他のカードが追加ターンを得るカードと同様の働きをするので問題ない。そのカードとは《万の眠り》《疲労困憊》。
《万の眠り》は相手のアップキープに複製能力でパーマネントを根こそぎタップして、実質的に行動不能に陥らせることができる。《疲労困憊》はクリーチャーと土地のアンタップを防ぎ、こちらも追加ターンのようなものだ。《瞬唱の魔導士》も、《時間のねじれ》限定にはなるが(後の2つは追放されるため)追加の追加ターンと考えることができる。《疲労困憊》でも良いしね。とにかく、相手に何もさせないことができるカードの枚数自体は十分にある。
それではそれらのカードで永遠の時の狭間に対戦相手を押し込んで、さあ何で勝とうかと。このデッキでは《瞬唱の魔導士》によるペチペチ攻撃、あるいは《墨蛾の生息地》、そして《水の帳の分離》による覚醒パンチ。
特に《墨蛾の生息地》を《水の帳の分離》の覚醒の対象にすれば、7/7感染飛行の超生物が誕生! これで無抵抗の相手に2パンチで勝利という動きは、なんというか支配的で良いではないか。こういう勝ち方が好きな人、いるでしょう?
黒が足されることによって、クリーチャーを除去できるようになったり、サイド後は手札破壊もできるようになった。青単よりも柔軟になったことが、グランプリ勝利の秘訣か? とにもかくにもこのデッキ、忘れたころに勝つデッキの代名詞とでも言えよう、隠れた実力の持ち主なので、今後大型トーナメントに出るという方は心の隅に留めておくのが良いかも? ただ意識してもデッキによっちゃ完全にどうしようもないもんな......それが強みだね。
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