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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:アルマジロの外套

浅原 晃

 なかなか紹介する機会がなかったのじゃが、実は毎月6日は「メロンの日」なのじゃ。6という数字がメロンに似ておって……何? 理由が適当に見える? ふぉっふぉっふぉ、人は己が見たいものが見えるようにできておる。メロンと言われたらそう見えるじゃろ? 666、666。ふぉっふぉっふぉ、いや、悪魔召喚の儀式じゃないぞい! メロン畑の完成じゃ。

 まあ、それは良いとして、メロンはマジックの用語にも存在したのじゃ。時は『メルカディアン・マスクス』ブロック、白単色だった「レベル」デッキに緑の打点を足したデッキを、その色合いから「メロン」と呼んだのじゃな。

 そこから、『インベイジョン』ブロックあたりまでは、メロンは白緑のデッキを指す用語として一時的に定着したのじゃ。これは白緑に印象的なカードが多かった時期でもあるからのう、そんな中でも特にリミテッド、構築ともに活躍したカードとして挙げられるのは《アルマジロの外套》じゃろうな。

 本来、エンチャント(クリーチャー)は除去に弱く、使われにくいのじゃが、1枚でゲームをひっくり返せる力を持ったこれは特別でな、再生、警戒持ちの《突進するトロール》を代表とした、相性の良い白や緑のクリーチャーとともに使われたのじゃ。

 ちなみにライフ回復は絆魂に近いものの、誘発型の能力じゃから、重ねてエンチャントすれば、その枚数分だけ能力が誘発して回復したのじゃ。2枚張りなら、パワーも倍増、そして、回復量も倍増とじゃな。たまに、《アルマジロの外套》を張り合った《突進するトロール》のお見合いを見たことがあるんじゃ、わしはそれをトロール千年戦争と呼んでおったぞい。

 「メロン」に対抗して、黒緑(赤)のデッキは「スイカ」なんて呼ばれ方をした時もあったようじゃのう。こちらはそれほど浸透はせんかったようじゃが、実は裏でメロン派とスイカ派の覇権争いが行われていたのかもしれん、そう、わしはそう睨んでおるぞい。

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