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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:欲深きドラゴン

浅原 晃

 1999年8月1日~5日は横浜で世界選手権1999が行われたのじゃな。8月5日にその決勝戦が行われ、ドイツのカイ・ブッディ/Kai Buddeが見事優勝を果たしたのじゃ。今回はその使用デッキである「赤茶単」から、代名詞とも言えるクリーチャー、《欲深きドラゴン》を紹介するぞい。

 『ウルザズ・デスティニー』の《欲深きドラゴン》は5マナ6/5飛行という、当時としては非常に高スペックなクリーチャーじゃ。しかし、その代償としてアーティファクトという宝物が無いと去っていってしまうのじゃな。とはいえ、ウルザ・ブロックはアーティファクトに恵まれたセットじゃから、アーティファクトを大量に投入した赤単色のデッキに居場所を見つけたのじゃな。

 わしの豊富な語彙力を遺憾無く発揮して説明すると、《厳かなモノリス》と《通電式キー》からのターボ《欲深きドラゴン》は「ひょぇー」じゃし、《燎原の火》は《欲深きドラゴン》が死なないリセット呪文で「げぇー」ということもあって、パワフルなデッキだったのじゃ。さらには《束の間の開口》というアドバンテージ要素も備えておったからのう。赤いデッキながら、息切れ対策もできておったのじゃな。《束の間の開口》の効果を見たことがある? ふぉっふぉっふぉ、これは実は時間を遡る為にウルザが作った機械なのじゃ。だから、《最高工匠卿、ウルザ》が同じ効果を持っているのじゃぞい。ストーリーを加味して、伝説のカードというのは作られておるからのう。

 わしも、この世界選手権1999は見に行ったのじゃが、アメリカ以外で初めて開催された世界選手権ということもあって、それは大盛り上がりじゃったぞい。日本の伝統ということでな、大会の開会式にドコドコと太鼓を叩くパフォーマンスが印象的じゃった。ドコドコとな、太鼓を叩くんじゃ、ドコドコと。それ以外は? もちろん、他にも盛りだくさんのイベントがあったぞい、そうじゃな、ドコドコとな、太鼓を叩くんじゃ……。

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