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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:Richard Garfield, Ph.D.

浅原 晃

 今日は「博士の日」じゃ。1888年の今日、初めて文部省によって、25人に博士号が授与されたのを記念して制定されたのじゃ。

 そして、マジック界の博士と言えば、リチャード・ガーフィールド博士じゃろうな。マジック:ザ・ギャザリングを作った生みの親にして、数学博士なのじゃぞい。マジックは数字をやりとりするゲームじゃから、生みの親が数学者というのも納得じゃのう。

 今日はその本人がカードとなった《Richard Garfield, Ph.D.》を紹介していくぞい。

 《Richard Garfield, Ph.D.》はジョークセットの『Unhinged』で登場したカードじゃ。その効果は知る人ぞ知る「メンタルマジック」を再現したものになっておる。メンタルマジックを知らない? ふぉっふぉっふぉ、これだから、令和のプレイヤーは……

 おっと、マジックでは古来より、公式のルール以外の遊び方もいろいろと開発されておるのじゃが、その1つが「メンタルマジック」じゃ。簡単に説明すると……

  • 適当なカードの束を用意してデッキとする(コモンのごちゃっとした束などを使うと良いじゃろう)。
  • それらのカードを使う時は、そのマナ・コストと全く同じ別のカードを宣言して使う(例えば《ラノワールのエルフ》だったら、《生皮収集家》として使えるんじゃ)。
  • すべてのカードは裏向きに置くことで好きな色のマナ1点を加える土地としてもプレイできるぞい。

 相手含め、同じカードは2回使えないルールがあってのう、状況判断はもちろん、膨大な知識が要求されるという、まさに己の中の精神と知識の戦いなのじゃ。そして、それを再現したのが、この博士の効果なのじゃな。創造を表現した、博士らしい能力と言えるじゃろう。

 メンタルマジックは疲れることでも有名じゃが、面白いゲームでもあるので、試しにやってみても良いと思うぞい。よし、わしが、手本を見せようかのう、{1}{W}{W}のカードじゃから……〈黒き剣の騎士団長、ガフ提督〉を召喚じゃ! 10/10の破壊不能の最強クリーチャーじゃぞい。架空のカードじゃないかって? いやいや、確か結構前のエキスパンションにあったんじゃ、それに無いことは今は証明できんじゃろ? ふぉっふぉっふぉ、わしの作戦勝ちじゃな。何? ならば、そちらは〈騎士団長殺し、村○春樹〉でわしの最強クリーチャーを追放? それはさすがに架空のカードじゃろ!……えっ、わしのカードと同じエキスパンションに入ってた? ぐぬぬ……。

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