でんいしききょだいせんしゃあああああああ！

　Magic The Gatheringをお楽しみの皆様、ついにイニストラードですよ！
　今回は複雑な固有名詞が多くて叫ぶネタに困らなそうな塚本です。

　ファルケンラスとか、スカースダグとか、モークラットとか、グリセルブランドとか、ホロウヘンジって！

　そんなユニークな世界観を醸し出すイニストラードの世界ですが、なんでも幻の生き物が生息するとの噂を聞きつけたので、
　珍獣ハンター塚本は早速、現地に取材に来ました。

　題して「世界！不思議発展！」

　どうやら「そいつは沼地に住む」と現地の民から情報を得たのですが、出没の時間が朝方らしいので、村の宿に泊めてもらうことになりました。

虚ろな目の村人「ゆっくりしていってくださいね、美味しそうな旅の方・・・キシシ」

　ズヴィのような口調ですが、大丈夫でしょうか。

「うちの宿の寝心地は最高で、お客様はみんな起きないね・・・キシシ」

塚本　「それは永眠じゃないよね？　僕なんか食べても美味しくないよ！　シミチンの方がハンペンっぽくて美味しいよ！　もしくはDHAが豊富そうなKJの方がお勧め！」

既に+1/+1カウンターが複数個乗ってる、虚ろな目の村人「あなた、珍味っぽいね・・・キシシ」

　今日は眠れないようです。
　食べられる前に宿から沼へ移動することになった珍獣ハンター。

　沼、に来ました。
　タップすると黒いマナが出ます。
　儀式をすると3つに増えそうです。
　僕を生け贄にすれば4つに増えそうです。
　こんな邪悪な雰囲気の場所に果たして生物が存在するのでしょうか？

謎の声　「キシャー！！」

　遠くの方から鳴き声が！
　例のアレでしょうか！

フラッシュバックトリップ何とか中のまつがん先生　「キシャー！！」

　まさか、同業者とこんな所で会うとは・・・。

フラッシュバックトリップ何とかが止まらないまつがん先生　「キシャー！！」

　一人回しのしすぎで狂ってしまったのでしょうか！　激しく腕に噛み付いてきました！　痛い！

フラッシュバックトリップというか、何か別のトリップをしているまつがん先生　「キシャー！！」

　先生は沼の奥へと走り去って行きました。
　誰にでも秘密の私生活があるのですね。

　さて、例のアレを求め探検の再開です！
　それにしても、さっきから痛いですね。
　先生に噛まれた所以外にもアキレス腱の部分に痛みが・・・既にワタクシ別のモノにも噛まれていたようです。

　つつつつつ、ついに見つけました！
　これが例のアレです！

　世界に3種類しかいないと言われている4マナ5／1の黒いアレです！
　《ドロスのクロコダイル》、《骸骨クロコダイル》からのー―
　《腐敗した沼蛇》。
　これで珍獣ハンターとしてまた世間に名を残せそうです。

　さっそく現地の民と料理してみましょう！
　題して「チューボーからですよ！」

塚本 「さて、この《腐敗した沼蛇》ですが、どのように料理して美味しく召し上がりましょう？」

とある料理人「んー？これか？焼いて食べれば美味しいダッペ。」

塚本　「のっけから適当ですね！郷土料理とかそういうの期待していたんですけど。」

「素材が美味しいから、難しくする必要ないダッペ。」

塚本　「身も蓋もないこと言わないでください。」

「料理は愛情ダッペ。」

塚本　「その語尾、何か鼻につきますね。」

「お前さんを料理したくなってきたダッペ。」

塚本　「ごごごごごめんなさい。自分で作りますから！」

　彼に任せたら姿煮とかになりそうなので、自分で料理しましょう。

「あの日見たバニラを僕達はまだスタンダードで使った事がない」[MO] [ARENA]

4 《沼》 4 《森》 1 《山》 4 《ケッシグの狼の地》 3 《森林の墓地》 3 《銅線の地溝》 3 《黒割れの崖》 2 《竜髑髏の山頂》 -土地（24）- 4 《腐敗した沼蛇》 -クリーチャー（4）-	1 《グール呼びの詠唱》 3 《汚れた一撃》 3 《突撃のストロボ》 3 《レインジャーの悪知恵》 2 《死後の一突き》 4 《不屈の自然》 3 《電弧の痕跡》 3 《破滅の刃》 3 《骸骨の渋面》 1 《ミミックの大桶》 1 《流転の護符》 2 《審問官のフレイル》 1 《アージェンタムの鎧》 2 《原初の狩人、ガラク》 -呪文（32）-	3 《裏切り者グリッサ》 4 《帝国の玉座》 4 《帝国の王笏》 4 《帝国の王冠》 -サイドボード（15）-

　お・・・お好み焼きみたいな感じになってしまった。

「素晴らしい素材を良くここまで駄目にできるダッペ。感心するダッペ。」

　全然嬉しくない褒められ方です！

「こんなおぞましいレシピの料理、AAさんでも作らないダッペ。」

　けなしてますよね！

「せっかく作ったんだから、食べてみるダッペ。」

　凄く嫌な予感しかしませんが、食べてみましょう。
　もぐもぐ。
　こ・・・この味は、まるで体中のグルメな細胞が喜びをあげ...パタ。

　塚本は目の前が真っ暗になった。

　こ・・・このパターンはリサトグさん！？

リサトグ「よくわかったわね。あなたまた気絶したのね。」

塚本　「やっと見た目に慣れてきました。噛まないでください。」

「あなたはイニストラードの生物を食べたせいで、イニストラードの人間になったわ。」

塚本　「現地の民の一員！　になった訳ですか？」

「いいえ、事態はもっと深刻よ。可哀相に・・・。」

塚本　「え！え？　どうしたのですか？　泣かないでください、不気味です！」

「アーティファクトにして食べるわよ？」

塚本　「わー！　ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・。」

「満月には気をつけなさい？」

塚本　「え？どういうことですか？　僕、尻尾とかありませんよ？」

　塚本は再び目の前が真っ暗になった。

（リサトグさんの歯茎、紫で気持ち悪さMAXだったなぁ）

　という訳で、今回の旅は困難続きでしたね。
　でも珍獣はゲットできたし、カオスなレシピも残せたので、なんだかんだで充実した旅だったのではないでしょうか？

　気絶している間にイニストラードは夜になったようなので、今回はこの満月とともにお別れとしましょう。
　それでは次回の構築劇場で会いましょう！

　満月を見る

　こんばんわ！
　僕は今イニストラードで取材旅行を終えてオフの時間を楽しんでいます！

　ひゃっほー楽しいぜー！
　って、腕に毛がびっしり生えている！
　腕だけじゃないよ、全身毛むくじゃら！
　どうやら塚本も変身してしまったようです。
　クリーチャータイプも狼男に変わったみたいです。
　周りにもそういった風貌の生物が沢山います。

塚本　「こんばんわ！あなたも変身した感じの人ですか？」

狼男Ａ　「そうダッペ。」

塚本　「さっきの料理人じゃないですか！　イニストラードの人はみんなこうなるのですか？」

狼男Ａ　「んー、大体そうダッペ。」

塚本　「変身しても適当ですね！　なんだか安心しました！」

狼男Ｂ　「あなたも変身するんですね・・・キシシ」

塚本　「宿の亭主！　もしかして変身したズヴィ本人じゃないですよね？」

狼男Ｂ　「キシシ」

狼男Ａ　「変身すると、ちょっとだけ悪くなるっぺ。ほら、あそこ見るっぺ。友達の赤単のデッキの《山》全部、《平地》と入れ替えてるっぺ。」

塚本　「何て陰湿！　いや陰鬱！」

狼男Ｂ　「向こうでは、スリーブの向きを全て逆向きにしてあげている親切なプレイヤーもいますね・・・キシシ」

塚本　「イニストラードは何て駄目な世界なんだ！」

狼男Ａ　「そろそろ塚本さんも発作が起こるダッペ。ダークサイドな面が出てくるっぺ。塚本さんはもとから黒いからさらに黒くなるっぺ。」

　でーででってんでーん。

　長！毛！ソクターと見せかけてのまんもおおおおおおおおおおおおおおす！

　闇の構築劇場にようこそ。
　ダーク塚本です。

　今日紹介するデッキは、今までに紹介してきた他のメンバーの美味しい所を抜き取って、台無しにしたような感じの内容になっています。

　イニストラードでは、ダークな世界観に合わせてカードのシステムもダークなモノが多いようで、「陰鬱」や「フラッシュバック」といった死をイメージしたメカニズムがあります。

　他にも墓地を活用するカードも沢山ありますが、その中でもみんな大好き《禁忌の錬金術》で墓地を肥やし悪さをしましょう。

　墓地を使った悪いことといえばリアニメイト！
　普通に召喚するのはとても大変な高コストのクリーチャーを、墓地から戦場に出す。
　これぞ往年のリアニメイトといえるスペルが出ましたね。

　その名も《堀葬の儀式》。スタンダードでは既に《禁忌の錬金術》と組み合わせて次世代型のソーラーフレアと呼ばれているデッキも、世間を圧巻しつつありますね。
　今回はそんなリアニメイトの部分を突き詰めたデッキを作ってみました。

「リアニメイト／ゼロ」[MO] [ARENA]

4 《森》 4 《島》 1 《沼》 1 《平地》 1 《山》 4 《闇滑りの岸》 3 《森林の墓地》 2 《内陸の湾港》 2 《剃刀境の茂み》 2 《ゆらめく岩屋》 1 《孤立した礼拝堂》 -土地（25）- 4 《黴墓の大怪物》 2 《縫合グール》 1 《大修道士、エリシュ・ノーン》 1 《核の占い師、ジン＝ギタクシアス》 1 《囁く者、シェオルドレッド》 1 《隠れしウラブラスク》 1 《マイアの戦闘球》 1 《ワームとぐろエンジン》 1 《聖別されたスフィンクス》 1 《白金の帝像》 1 《スカーブの殲滅者》 1 《ルーン傷の悪魔》 -クリーチャー（16）-	4 《不屈の自然》 4 《根囲い》 3 《投げ飛ばし》 4 《禁忌の錬金術》 4 《堀葬の儀式》 -呪文（19）-	2 《虐殺のワーム》 1 《大修道士、エリシュ・ノーン》 4 《機を見た援軍》 4 《精神叫び》 4 《内にいる獣》 -サイドボード（15）-

　誰かさん風にレシピを長くてめんどくさくしてみたら、銀弾リアニメイトになっていました。

　高速で召喚した《黴墓の大怪物》の除去耐性は非常に高く、第二第三の《黴墓の大怪物》が対戦相手を苦しめるでしょう。

　他にも場に多大な影響をもたらす伝説のクリーチャーを詰め込み、最終的には《縫合グール》を適当に大きなサイズにした後で《投げ飛ばし》すると凄く気持ち良いです。
　また《黴墓の大怪物》を突然《投げ飛ばし》すると凄いことになるかもしれません。

　はっきり言って、《黴墓の大怪物》と《縫合グール》以外のクリーチャースロットは自由なので、自分好みのクリーチャーに差し替えてもらってもかまいません。
　ただ、僕的に外せないと思うのは「法務官四天王」の四人ですね。

　彼らはの存在はとても強力で、場に多大な影響をもたらすので是非とも使ってみて欲しいです。

こちらを見つめる緑色のクリーチャー「オ・・・オラも法務官・・・。」

　デッキのほとんどが専用カードで圧迫されているため、サイドボード用のカードと入れ替えられる枚数が少ないので、劇的に効くカードかすごく丸いカードしか入れられませんでした。

　早いデッキには《機を見た援軍》。

　墓地対策やコントロール相手には序盤から別の角度で攻められる《精神叫び》。

　万能パーマネント対策の《内にいる獣》。

　そして、ほんのちょっとのリアニメイトするカードの入れ替えですね。
　メインボードからは、銀弾っぽいクリーチャーをサイドアウトしましょう。

　さて、今回はこんな感じで構築劇場は閉幕となりますが、もうすぐグランプリ・広島ですね！
　久しぶりの国内スタンダードグランプリということで、どんなデッキが活躍するか楽しみでなりません。

　それでは次回お会いしましょう！